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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-3 The Reichenbach Fall その1

2014-08-18 07:21:24 | Sherlock S2E3
「ライヘンバッハ・ヒーロー」

Directed:Toby Haynes
Written:Stephen Thompson


冒頭、ジョンはセラピストのエラさんのところにいます。

「なぜ今日?」とエラさん。
しばらく間を空けてから「それを僕に言わせたいのか?」と答えるジョン。
「あなたが最後にここに来たのは18か月前よ。」
「新聞、読んでる?」
「時々」
「テレビは?僕がなぜここに来たのか、知ってるんだろう?」
また少し間をおいて
「僕がここに来たのは・・・」そこで言葉が詰まるジョン。
エラさんは真っ直ぐにジョンを見ます。
「何があったの?ジョン」
「・・・・・シャー・・・」
なかなか言葉に出すことができないジョンに「言葉にして」そっと促すエラさん。
「僕のベストフレンドの・・シャーロック・ホームズが・・・」
ジョンはそこまで言ってからまた少し間をおいてから続けます。
「死んだんだ。」

初めて観たときは驚きを通り越して固まりましたよ。冒頭から何?この展開!!
それにしてもマーティンの演技は本当にスゴイです。見ているこっちまで辛くなります(涙)

3か月前。
ギャラリーの支配人がターナーの名画「ライヘンバッハの滝」は天才シャーロック・ホームズさんが
ありがたいことに取り戻してくれました、と紹介しています。
そして「少しばかりの感謝のしるしです」とシャーロックに箱を渡します。
シャーロックはその箱を手に取ると、
「ダイヤのカフス。僕の袖にはちゃんとボタンがついているし。」
と言っちゃいますがジョンはすぐに「彼はありがとうと言っています。」とフォロー。
「僕が?」とシャーロックに「言え。」とジョン。
シャーロックは支配人に「ありがとう。」とはりついた表情で言います。ジョンには逆らえないシャーロックでした。
すぐにその場を立ち去ろうとするシャーロックを止め、ふたりで写真を撮ります。
そして新聞には「ライヘンバッハヒーロー」の見出しと共に写真が一面に掲載されます。
Hero of the Reichenbach(ライヘンバッハのヒーロー)
「ターナーの名画は素人によって取り戻された。」
「スコットランドヤードは手がかりを見落とし恥をかいた。」
「10日前競売業者から盗まれた£170万の価値のあるターナーの名画は、素人の探偵によって北ロンドンから取り戻された。
ベーカー街のシャーロック・ホームズは単なる趣味で美術品犯罪の捜査をした。」

その新聞のあと、別の新聞が映ります。
Top Banker Kidnapped(銀行家誘拐される)
「シャーロックホームズは誘拐された銀行家の大胆な脱出を計画、指揮をした。」

そして家の前で救出された銀行家が家族と記者会見を行い、シャーロックとジョンも横に立っています。
「恐ろしい体験でしたが無事家族の元に帰ることができました。
そして私を救出してくれたシャーロック・ホームズさんに感謝いたします。」
そうして息子さんが笑顔でシャーロックに箱を渡します。
「タイピン。僕は使わない。」速攻で言っちゃうシャーロック。
「しー!」とジョンにちょっと理不尽そうな表情のシャーロック。
再び新聞の一面に載ります。
Reichenbach hero finds kidnap victim(ライヘンバッハヒーロー誘拐被害者を発見)

更に新聞が捲られます。
Ricoletti evades capture(リコレッティ逃走)

レストレードが記者会見に応じています。
その横ではシャーロックとジョンがカメラのフラッシュを浴びていました。
「1982年よりインターポールの最重要指名手配リストのナンバーワンのピーター・リコレッティを
我々は逮捕することができました。そして逮捕まで導いてくれた事に対し礼を言わなければならない
人物がいます・・・・彼はいつもの外交術と気配りでもって我々に協力してくれました。」
最後の言葉に反応するシャーロックに「皮肉だぞ」とジョン。「Yes」とはりついた笑顔のシャーロック。

「これみんなから」レストレードがシャーロックに渡した包みは「Deerstalker Hat」鹿撃ち帽でした。
レポーターたちから「帽子をかぶって」と声が上がり、レストレードも「そうだ、かぶってくれ。」
ちょっと固まりつつあるシャーロックに「すぐ終わるから」とジョンが宥めます。
帽子をかぶったシャーロックに一斉にフラッシュがたかれ、奥ではサリーとアンダーソンがニヤニヤしています。

そしてDaily Starの見出し。
Boffin Sherlock solves another(オタクのシャーロックがまた解決)

221B
シャーロックがその新聞をテーブルに叩きつけながら「Boffin!Boffin Sherlock!」と憤慨しています。
「みんなつけられるんだよ。」とジョンに「何が?」とシャーロック。
「タブロイド・ニックネーム。SuBo とか、Nasty Nick。大丈夫、僕もそのうちつけられるから。」
「5ページ、6列目の最初の文だ。」
ジョンにそう言いながらシャーロックは「なぜいつも帽子で写真を撮るんだ」と帽子にパンチ。
ジョンは言われた通り5ページ目を見ながら「Bachelor John Watson?」(独り身のジョンワトソン)
S「これは一体何の帽子なんだ?」
J「独り身ってどういう意味だ?」このセリフはふたり同時に言ってるんですよね。
S「キャップか?なぜツバがふたつもあるんだ」帽子をくるくる回すシャーロックがもうね。。。(死ぬ)
J「鹿撃ち帽だよ。」と言いつつ新聞に書かれた内容を読み上げていきます。
J「ジョンワトソンは常に独身の男と一緒にいる・・・」
S「この帽子で鹿を追いつめるのか?それからどうするんだ、投げるのか?」
J「・・・独身主義のジョンワトソン!」
S「ある種の死のフリスビー?」
J「OK、これはひど過ぎる。僕たちはもっと気をつけないといけない。」
ジョンはシャーロックに向き直しますが聞いちゃいないシャーロック。

S「耳当てがある。ジョン、これは耳つき帽だ。」とシャーロックは帽子をジョンに投げます。
「気をつけるってどういう意味だ?」とシャーロックに、
「つまり、この鹿撃ち帽は使うためじゃない、シャーロックホームズの帽子なんだ。
君はもはやただの私立探偵じゃない。(ジョンは親指と人差し指で1インチの間隔を作りながら)
君は有名人とはこのくらいかけ離れているんだよ。」とジョン。
「やらせておけばいいだろう」
「それはダメだ。マスコミはすぐに手のひらをかえす、シャーロック。
彼らはいつもそうだ、そして君に敵意を示す。」
「君は気になるのか。」
「え?」
「世間の評判が。」
「そうだよ。」
「僕の評判を?理解できない。なぜ君の気に障る?」
「・・・目立たないようにしよう。今週は小さい事件だけにするんだ。マスコミとは関わらない。」
何となく納得がいかないような表情のシャーロック。途惑っているようにも見えます。

そしてロンドン塔 11:00
モリアーティが観光客を装いながら宝冠の展示室に入っていきます。

続きます。