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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

THE FIFTH ESTATE その4

2014-09-08 14:14:27 | 映画+Benedict Cumberbatch
「フィフス・エステート/世界から狙われた男」

2013年アメリカ/ベルギー
監督:ビル・コンドン
脚本:ジョシュ・シンガー
原作・脚本:ダニエル・ドムシャイト=ベルグ, デヴィッド・リー, ルーク・ハーディング

何と、USオープンで錦織くんがファイナル進出したんですよね!涙で前が見えません(感涙)
ありがとう、マイケル・チャン!あなたのおかげです~。
セミファイナルに進出しただけでも満足な私ですがここまできたら優勝してほしいなーと。
頑張れーーー!

映画の内容が含まれますのでご注意ください。


30分だけ講堂を使えることになったアサンジさん。
実は申込みを忘れていたことをダニエルに話します。
アサンジさんはこの年の8月にケニアの大統領、モイの汚職事件に関する報告書を公開しています。
その影響は「投票率が10パーセント上がった」とされています。
翌年にはケニアの国家権力とつながった暗殺団の存在を暴露し、この報道が認められ、
アムネスティ・インターナショナルから賞を授与されたようです。


30分後に行われる催しの準備が進められる中でのアサンジさんの講演が始まりました。
「2人の人間がいれば秘密が生まれる。不正や陰謀もここから始まる。
嘘や偽りも増えていく。人間が増えるとともに秘密も増えていく。
だが、モラルのある者がひとりでも現れ、秘密や不正を暴露すれば圧政も倒せる。」

「問題は報復行為だ。告発しようとしても報復を恐れてしまう。ならばその恐怖を取り除けばいい。
今のハッカーたちが使っている暗号化システムは我々が開発したものだ。データや身元を隠すために。
暗号技術が新しい社会正義の鍵になると私にはわかっていた。
文書を受け取っても告発者の身元は私にもわからない。その匿名性が確保されれば恐れるものは何もない。
オスカーワイルドも「仮面を与えれば人は真実を語りだす。と。」

ダニエルさんをはじめ、会場にいる人たちが最後には真剣に聞いていました。

「もっと聴衆がいれば。画像をもっと工夫しよう。80年代なら受けたかもしれないけど」とダニエルさんに
ちょっと苦い表情のアサンジさん。
「マイコンの講演とか聞きに行く?」ダニエルさんの誘いにアサンジさんはまわりを見渡し、
「こんなバカなやつら、退屈しないか?」と辛辣。某SHさんですか?(笑)
「子供じみた発明品とか時間の無駄だよ。有能で寛容で使命感の強い者こそ世界が求める人材だ。」
アサンジの言葉に無言のダニエルさん。そんなダニエルさんに「来いよ」と夜の教会に誘い出します。

「圧政が崩壊し新政府はガラスドームの下に。あれこそ理想の政府だ。」とアサンジさん。
「13歳の時に父に連れて来てもらった」とダニエルに「僕は13歳の時に母に恋人ができたんだ。」と言います。
「カルト教団の男で青いオーラと魂の浄化を信仰。子どもに厳しく躾けた。」
ここで炎の前に座る小さな男の子の映像が一瞬だけ出てきます。
「3年間逃亡生活をしたが彼らは国中追いかけてきた。」
それを聞いたダニエルが「怖いな」と言うと「それで白髪になった」とアサンジさんはじっとダニエルを見つめます。

すると今度はダニエルが「見せたいものがあるから行こう。」と誘います。

「タヒェレス」という芸術家のたまり場だと言われるところに案内したダニエル。
「僕は仕事しないと」とアサンジさんに「今から?」とダニエル。
「逃亡生活と時差のせいで昼夜の区別がなくなったんだ」とアサンジさん。
アサンジさんと確実にコンタクトを取るなら夜中が一番いい、とガーディアンの記者も仰っていました。
人にぶつかりながら我関せずで奥に入って行くアサンジさんと後ろから謝りながらついて行くダニエルなんですが、
だからどこのSHとJWなんですかーと(笑)

奥のテーブルでラップトップを開くアサンジさんに「どんな案件?」とダニエル。
「今日は楽しかったけど繊細な文書なんだ。人命がかかってる。」とけん制するアサンジさんに
「僕を信じろよ」とダニエルは向かい側に座り自分のラップトップを起動させます。
その様子を少しの間見ていたアサンジさんですが、ダニエルさんとチャットを始めます。
「ウィキチャット」と表示された画面に「話はここで」とアサンジさん。
以下jjjがアサンジさん、dddがダニエルさんです。
ddd「安全なのか?」
jjj「イエス。人数も少数だ。」
jjj「サブミッションプラットフォームにリークされる」
ddd「サブミッションプラットフォーム?」
jjj「僕が20代の時に開発したツール、ラバーホースで情報を何層もの偽造データの下に隠した。それがウィキリークスのベースだ」
jjj「例えばこのメッセージ。」
「are you safe?(あなたは安全ですか?)」

その瞬間様々なメッセージが重なっていきます。
「常に偽ソースから偽データをアップする。そうすれば本物のソースは監視不可能だ。
告発者の存在は永遠に秘密に。文書の追跡も不可能だ。」
たくさんのメッセージから紙の文書に変わりアサンジさんの向かいにいるダニエルの手元に一枚の文書が落ちてきます。

jjj「ジュリアスベアを知ってる?」
ddd「スイスの大手銀行?」
jjj「巨大だ」
この銀行が脱税を行っているとリークがあったと説明するアサンジさん。
「リークは銀行の内部から?」とダニエルに「わからないんだ。すごいツールだろう?」とアサンジさん。
画面にはジュリアスベアの組織図が映し出されます。
その時、女性が仲に入ってきたのでPCを閉じ外に出ます。

「ジェイリムたちが文書を分析するから君はメタデータから作成者を抽出して内部の者か確認してくれ。」
とアサンジさんがダニエルにデータを渡します。
驚いたように固まってるダニエルに「投稿をそのまま公開するとでも?」とアサンジさん。
「いや、文書を僕に?」
「信じろって言っただろう?僕は人を見る目があるんだ。」
文書を見るときはオフラインにしてね、と言ってダニエルと別れるアサンジさんでした。

続きます。