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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-3 The Reichenbach Fall その6

2014-09-21 20:11:51 | Sherlock S2E3
「ライヘンバッハ・ヒーロー」

Directed:Toby Haynes
Written:Stephen Thompson

ベネディクト・カンバーバッチが出演するたくさんの映画やドラマで
セクシーなベネディクト、可愛いベネディクト、天才なベネディクトなどいろいろなベネディクトを見てきましたが
シャーロックはいろいろな要素が絶妙なバランスで混在しているキャラクターなんだなあと、
今更なのですがあらためて思いました。
モファットさんがキャスティングをするときにシャーロックはベネディクトしか考えられないと仰っていましたが、
プロデューサーの見る目ってやっぱりスゴイですね。


続きです。

フラットの反対側でタクシーから降りたジョンは近くにいる人たちを気にしながら通りを渡ります。
ドアの前に着くと茶色の封筒が置かれていました。
封筒はシールワックスの上にシールが刻印されていました。
封を開けるとたくさんに茶色いクズのようなものが落ちてきます。
そして中に入ろうとするときコクニー訛りの男性が後ろから声をかけてきます。
「'Scuse, mate.(失礼、お兄さん。)」
スキンヘッドの男性は脚立を担ぎながらジョンの脇をすり抜け中に入って行きます。

ジョンは封筒をポケットに押し込みながら2階に上がると
「シャーロック、何か変な・・・」そう言いかけた時、足を止めます。
部屋の中は慌ただしい雰囲気でグレッグとサリーもいました。

「何があったんだ。」とジョンに「誘拐だ。」とシャーロックが答え、続けて
「駐米大使のルーファス・ブリュールだ。」レストレードが言います。
ジョン「ワシントンにいるんじゃないのか?」
グレッグ「彼じゃなくて彼の子供なんだ。マックスとクローデット。7歳と9歳。」
サリーが子供たちの写真を見せます。
グレッグ「セント・オールデート。」
サリー「サリー州にある上流階級の寄宿学校よ。」

グレッグ「学校が休暇に入って寄宿生はみな家に帰ったが2人を含めた数人の子供は残っていたんだ。」
サリー「その時子供たちの姿が消えたの。」
そしてグレッグが「大使から個人的に依頼がきたんだ。」と言うとシャーロックが立ち上がり部屋を出ようとします。
サリーの前を通り過ぎようとするときに「ライヘンバッハ・ヒーローに。」とサリーが一言。
ライヘンエピソード中、首をしめたいベスト3のひとりがサリー・ドノヴァンでしょ(怒)
「セレブと一緒に働けるなんてよかったじゃないか。」とレストレードもシャーロックの後を追います。
その様子を本棚の高い所からカメラで監視されている画像がうつります。


セント・オールデートの全寮制寄宿学校。
入口で女性が肩に毛布をかけながら事情聴取をうけていました。
「寮母のミス・マッケンジーだ。優しくしろよ。」とレストレードがシャーロックに言います。
シャーロックは女性に話しかけます。

「ミス・マッケンジー、あなたは生徒の福祉を任されているのに昨夜はここを開け放ったままにしていた。」
そして怒ったように大きな声で、
「あなたはバカな酔っぱらいなのかそれとも犯人なのか?」と言うと女性の毛布を引きはがし、
「今すぐ話してみろ!」と脅します。
「すべてのドアと窓はしっかり施錠されていたわ。昨夜、彼らの部屋に入ったけど誰もいなかった。信じてください!」
それを聞いたシャーロックはすぐに穏やかになり、安心させるように女性の肩に手をおきます。
「わかった。素早くあなたに話してほしかっただけだったんだ。」

そして「ミス・マッケンジーは今すぐ袋に呼吸をする必要がある。」と警官に言います。
過呼吸の対処療法ですね。原因は本人のようですけど(笑)

まずは女の子の部屋に入るとシャーロックはすぐに部屋の捜索を始めます。
「1学期6千ドルもかかるんだ、子供は安全だと思ってるだろう。他の子供全員、休暇で帰宅してるって?」とジョンに
「このフロアで寝ていたのは2人だけだ。まったく侵入の痕跡がない。
侵入者はどこかに隠れていたんだろう。」とレストレード。
シャーロックが木製のトランクを開けるとそこには既に開封されたシールワックスの上にシールが刻印された
大きな封筒があり、中には大きなハードカバーの本が入っていました。

シャーロックは慎重に封筒をチェックしてから本を取り出します。
カバーには「グリム童話」と書かれていました。
本を観察し、ページをめくりますが何も出てこないのでそのまま本を戻すと立ち上がります。
「男の子の方の部屋を教えてくれ。」

このあたりの所作が大好きなんです。寄り目もかわいいー。

シャーロックは男の子の部屋に入るといったん奥に入り、ドアのほうを振り向きます。
「男の子は毎晩そこで眠り、唯一の光源である通路のほうを見つめる。
彼はドアに映るあらゆる形、あらゆる輪郭、シルエットが認識できる。」
シャーロックの言葉に「わかった。それで・・・」とレストレード。
「それで、見覚えの無い誰かが接近してくる、侵入者だ。彼は武器の形さえも見ることができる」
シャーロックはそう言って外に出てドアを閉めガラス越しに自分を映します。

「侵入者が部屋に入る前の貴重な数秒で何をするか?叫ばないのであればどうする?」
「この男の子・・・」シャーロックはそこまで言うとベッドサイドの本を見つけ、
「スパイの本を読むこの男の子だったら何をする?」と言います。
ジョンが「サインを残す?」と言えばシャーロックは鼻をクンクンさせながら、
クリケットバットを拾って匂いを嗅ぎます。
そうしてベッドの下に手を入れてガラス瓶に入った亜麻仁油を見つけます。
「アンダーソンを。」

窓の扉を閉めて暗くすると「HELP US」の文字が浮かび上がります。
「亜麻仁油だ」とシャーロック。
「大して役に立たない。誘拐犯には繋がらないだろう。」アンダーソンの言葉に、
「ブリリアントだ、アンダーソン。」とシャーロック。
「マジで?」
「ああ、見事にバカな印象だ。」
シャーロックが床に紫外線のライトを当てると足跡が浮かび上がります。
「彼は僕たちのために痕跡を残したんだ。」とジョンが言います。
シャーロックは足跡を追います。
「男の子は侵入者の前を歩かされていた。」とシャーロックにジョンは足跡を見ながら「あれ、つま先?」とジョン。
「不安を示す。頭に銃を突きつけられていたんだ。」
シャーロックは説明しながら足跡が続く廊下に出ます。
「女の子は横向きに引きずられていた。彼女の首に腕を巻き付けて。」
しばらく進むとアンダーソンが言います。
「足跡はここで終わっている。ここからどこに連れられたのかはわからない。」
そしてシャーロックに向かって「結局、何もわからないな。」と偉そうなアンダーソン。
「そうだな、アンダーソン。何もわからない。」とシャーロックは続けて、
「犯人の靴のサイズ、身長、歩き方、歩幅以外は。」と言って廊下の窓の覆いを外し光を入れます。

そして跪くと内ポケットから道具とペトリ皿を出し、「ふふん」と楽しそうに笑います。
ジョンも隣の跪くと「楽しんでる?」と言います。
「楽しくなってきた。」とシャーロックに「笑顔はダメだと思うぞ。」とジョン。
シャーロックが頭を上げるとジョンは「子供たちを誘拐しただろう?」と言って立ち上がります。
なんてお母さんなジョン(笑)

シャーロックは床についた亜麻仁油の足跡をピンセットで話しながら証拠収集します。

続きます。