That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ホロウ・クラウン リチャード二世

2016-02-15 22:25:53 | The Hollow Crown
2012年のシーズン1をボチボチと観始めましたのであらすじと感想を。


ネタバレを含みますのでご注意ください。


構成としては
Ep1がリチャード二世
Ep2がヘンリー四世パート1
Ep3がヘンリー4世パート2
Ep5がヘンリー5世
となっていて全11話あります。

シーズン2が薔薇戦争のタイトルでヘンリー六世とリチャード三世になっています。

Ep1のリチャード二世はリチャード二世からヘンリー四世に譲位されるまでのお話で全3話ありました。
主なキャストです。
リチャード二世・・・ベン・ウィショー
ヘリフォード公ヘンリー・ボリングブルック・・・ローリー・キニア
ヨーク公エドムンド・オブ・ラングリー・・・デヴィッド・スーシェ
ランカスター公ジョン・オブ・ゴーント・・・パトリック・スチュアート
ノーサンバランド伯ヘンリー・パーシー・・・デビッド・モリシー

それにしても豪華な顔ぶれです。

歴史物は登場人物が多いのと名前が長いので誰が誰なんだかわからなくなるのですが
リチャード二世は比較的人物も少なくてシンプルだったと思います。
ウィキに系図がありますのでこれを観るとわかりやすかったです。

引用元 リチャード2世 (イングランド王)

それではあらすじと感想です。

The Hollow Crown:Richard II
Based on Richard II by William Shakespeare
Screenplay:Rupert Goold Ben Power
Directed:Rupert Goold

Ben Whishaw as Richard II of England
Rory Kinnear as Henry Bolingbroke
Patrick Stewart as John of Gaunt, Duke of Lancaster
David Suchet as the Edmund of Langley, Duke of York
David Morrissey as Henry Percy, Earl of Northumberland

冒頭は玉座に座る王の広間から。

(リチャード二世)

ヘンリー(後のヘンリー四世)がノーフォーク公が軍資金の横領や過去18年間の謀反にも関与しているとして
王の裁定を求め、王は和解をさせようとしますが結局決闘へと発展します。
決闘の途中で王が職杖を投げ入れ中断を命じ、ヘンリーには6年の追放ノーフォーク公には永久追放を言い渡します。

(左:ヘンリー 右:ノーフォーク公)

リチャード王は平民に心を寄せるヘリフォード公を疎ましく思っていましたので
追放した今はアイルランド問題を片付けるため戦場に赴こうとしますが軍資金が不足していました。
その時、ランカスター公が病に倒れたことを知り、王は公の死後はその財産を軍資金に当てようと考えます。

(ランカスター公)

ランカスター公は王の所業を憂い、ヨーク公やノーサンバランド伯の立ち合いのもと王に訴えますが、
王の耳には届かずランカスター公は死に至ります。

(ノーサンバランド伯)

王は公の財産をすべて没収しようとします。
ヨーク公はヘンリーの正当な権利を奪えば人民の心が離れ自分を危うくすると制止しますが
王はそれにも耳を貸しませんでした。
さらにリチャード王は貴族たちからも不当に罰金を徴収したので貴族たちからも敵視されるようになります。

(ヨーク公)

王が遠征に出かける中、ヘンリーが正統な権利を取り戻そうと戻ってきたので
ノーサンバランド伯たちがこれを出迎え、協力します。

(ヘンリー)

留守を任されたヨーク公が謀反になると認めませんでしたがヘンリーたちに説得されます。

(遠征に旅立つリチャード王)

この事を知った王の側近たちが王に使者を送り、王に忠実な兵を集めますが
いつまでたっても王からの連絡がなかったので兵たちはヘンリー側につきます。
王が遠征から戻った時にはイングランドはヘンリーの手におちていたも同然でした。

ノーサンバランド伯を先頭にヘンリーの軍がフリント城に入城するとリチャード王が待ち構えていました。
王位を狙うのは反逆だと言う王にノーサンバランド伯が要求は権利の返還のみだと伝えると
王は正統な要求はすべて受け入れ、ヘンリーに王位を譲渡すると言います。

ウェストミンスター大会堂でリチャード王を待っていたヘンリーたちの前に王の代理としてヨーク公が現れます。
そして王が正式にヘンリーに王位を譲るとヨーク公から説明されますが、
ヘンリーはまわりを納得させるためにもリチャードから直接譲位するように言います。

王の広間に現れたリチャード王は潔く王冠を渡そうとはせずに周囲をうんざりさせます。
ヘンリーに譲位された後リチャード王はロンドン塔に幽閉されます。

(素直に王冠を渡さないリチャード王)

リチャード王の側近だったヨーク公の息子、オーマール公が謀反の一味に加わりますが
オーマール宛ての手紙によって知ったヨーク公自らヘンリー王に知らせます。
ヘンリー王は一味全員を処罰しますがオーマールは母の命乞いを受け入れ見逃します。

しかし王の言葉を曲解した騎士エクストンによってオーマールは幽閉されているリチャード王を殺してしまいます。
それを知ったヘンリー王は罪を清めるためエルサレムに巡礼に行きます。


ここまでが「リチャード二世」です。

それにしても王様って大変だなーとつくづく思います。
ほんの子どもころに即位しているし、まわりは食えない大人ばかりだったと思うので
相当孤独だったのかもしれません。
だから自分を慕ってくれて(王様にへつらうイエスマンだったとしても)軽口をたたけるような
ちょっと身分の低い男たち(ゲイ仲間)を側においたのかなーと。

しかもイングランドの王様って大体、外にも中にもそこら中敵だらけで、
お城の中は陰謀渦巻き、油断すればうっかり暗殺されかねないような状況を考えれば
王様の半分以上は疑心暗鬼になって自滅してしまうのではなかろうかと。
性格が歪むのも仕方ないです。

ドラマは舞台のような作りになっていて、
目線が時々カメラ目線になるのも観衆に向けてセリフを言っているような感覚で面白かったです。

見どころはひとつは第4幕にあたるリチャード二世からヘンリーに王冠が譲渡される場面。
ベン・ウィショーとローリー・キニアの対決がすごく良かったです。
饒舌に語るリチャードとそれをじっと聞いているヘンリー。
ヘンリーは王を炎に自分を水に例えるセリフがありましたが、
抑制しながらもローリーさんの表情からいろいろと伝わってくるものがありました。


リチャードに自分の罪状を読ませようとする場面でリチャードはノーサンバランド伯たちをピラトに例え
自分をイエスに見立て「手を洗っても罪は洗い流せないぞ」というセリフがあります。
リチャードの衣装も側近を使途に見立てた衣裳も、弓によって暗殺されたリチャードの最期の姿もイエスのイメージなんですよね。


もうひとつの見どころはリチャード王が遠征から戻りウェールズの海岸で側近たちと会話をする場面。
ずっと海岸での場面でここは本当に舞台を見ているようでした。
そしてジョン・ウィショーの演技が凄いです。


始めは自分には援軍がいると信じているので余裕を持っていますが次々と悪い報告が入り
次第に自信が揺らいでいくんですね。
なのでフリント城でノーサンバランド伯たちを出迎えた時の仰々しい出で立ちは自信の無さの表れとも言えるのかも。


そして一度は正当な要求は全てのむと言ったリチャードですが、
王としての威厳を保とうとしたりヘンリーに王位を譲ると言ったり揺らいでいました。
ウェストミンスター大会堂でも言動が不安定で子どもが駄々をこねてる状態でしたが、
でもリチャード王はいくつもの深い言葉を言っていたように思います。

原作を読んでいないのであまり語る事もできませんがこれを観る限りでは、
我儘で浅慮で暴君の面も見え隠れする結構嫌な王様なのですが、
でもこの王様は生まれてから純粋に自分の意思で何かを欲したりしたことがなかったのではないだろうか、
そんな事を考えると、結構かわいそうな王様だと思えてきました。

そしてヘンリー四世へと続いていきますが、これもまたまとまったら感想書こうと思います。

Sherlock 動画 再び

2016-02-13 12:20:22 | Sherlock動画
性懲りもなく動画作っちゃいました。


今回はカンザスの「Carry On My Wayward Son(伝承)」という曲です。
私はプログレと言われているジャンルのロックはほとんど聞かないのですが
スーパーナチュラルのシーズン2以降の最初のエピソードで
「The road so far(これまでの道のり」と称して今までの振り返りを毎回やるので
何となく耳に慣れてしまいました。

先日、この曲の内容を実は初めて知ったのですが結構良い内容で、
ついムラムラと動画作成の衝動が沸き起こり勢いで作ってしまいましたので
よろしかったら観てやってくださいませ。

しかしシャーロックのエピソードが少ない事もあり出てくる場面は今までと似たり寄ったりです。
動画の内容もSPN同様今までの振り返りを目指しましたが今までのモノと何が違うの?な内容です。
「The road so far」の文字はシャーロックのフォントを使ってみました。
しかしこのフォントはシャーロックだから似合うんですね。

歌詞の和訳はシャーロック仕様に超意訳をしていますが、
タイトルで検索すれば素晴らしい和訳がたくさん出てきます。

この歌詞はいろいろな解釈があってかなり興味深く、キリスト教にも深く関連しているようです。
出だしが「my wayward son」で最後に「Surely heaven waits for you」が出てきますし。
その他に挫折しそうな若者に対する応援ソングなどいろいろありましたが、
スーパーナチュラルは父が息子たちに思いを託す意味で使われたんだと思います。

動画を作るときに曲も途中端折っているので全文を載せます。
ついでにワタクシの超意訳も・・・
本当は端折った部分がシャーロックらしいと思ったのですがこの部分を入れると
上手くアレンジできず結局フルコーラスになってしまうので泣く泣く端折りました。くすん。
いつかまた再戦したいです。

最初の歌詞の「wayward son」のwaywardは我儘とかそんな意味のようで、
何とかこれを活かしたいと思いましたがSonをどうするか・・・で、
上手く活かせず途方に暮れた結果スルーしちゃいました。
神や親のような目上の人の呼びかけになっているので、マイクロフト目線でも面白かったかも。


Carry On My Wayward Son(伝承)1976
Kansas/Leftoverture (永遠の序曲)より


Carry on my wayward son
There'll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don't you cry no more
走り続けるんだ
そうすればいつかきっと解放される
悩むのはやめて
泣くのはおわりだ

Once I rose above the c and confusion
Just to get a glimpse beyond disillusion
I was soaring ever higher
But I flew too high
Though my eyes could see
I still was a blind man
Though my mind could think
I still was a mad man
I hear the voices when I'm dreaming
I can hear them say
かつての僕は騒音や迷いをいっさい捨てていた。
幻想の向こう側にあるものを見るために
僕は高みを目指していた
だけど高く飛び過ぎて
この目で捉える事はできるのに
心はまだ盲目だった
知性で考える事はできるのに
心はまだ追いついていなかった
夢の中で声がする
彼の言葉が聞こえる

Carry on my wayward son
There'll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don't you cry no more
走り続けるんだ
そうすればいつかきっと解放される
悩むのはやめて
泣くのはおわりだ

※↓端折った部分
Masquerading as a man with a reason
My charade is the event of the season
And if I claim to be a wise man
Well it surely means
That I don't know
On a stormy sea of moving emotion
Tossed about I'm like a ship on the ocean
I set a course for winds of fortune
But I hear the voices say
使命を負ったような人間のふりをした
仮面をつけて振る舞っていた
賢人を名乗るならそれは無知だという意味に他ならない
感情に翻弄された僕は嵐に遭難する船のようだ
風の向きに未来をまかせていた
だけどあの声が聞こえてくる


Carry on my wayward son
There'll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don't you cry no more
走り続けるんだ。
そうすればいつかきっと解放される
悩むのはやめて
泣くのはおわりだ

Carry on, you will always remember
Carry on, nothing equals the splendor
Now your life's no longer empty
Surely heaven waits for you
走り続けるんだ、忘れるな
走り続けるんだ、この輝きを超えるものなどない
人生はもはや虚しいものではない
望むところにたどり着ける

Carry on my wayward son
There'll be peace when you are done
Lay your weary head to rest
Don't you cry, Don't you cry no more
走り続けるんだ
そうすればいつかきっと解放される
悩むのはやめて
泣くのはおわりだ


以上です。

Youtubeです。
SHERLOCK The Road So Far

SHERLOCK The Road So Far



What Sherlock Holmes taught us about the mind

2016-02-11 10:04:58 | Sherlock Topics 2016
今年の始めにBBCのHPに掲載されたものです。
画像はBBCシャーロックですが内容はほとんど関係ありません。
要約するとドイルさんがホームズを通じて伝えたかった事だと思います。

BBCシャーロックはビクトリア時代を舞台にしたせいか、
最近、正典ホームズやドイルさんの記事が多いような気がします。
あ、私の目に留まるだけか?
今回も画像で釣られて読み始めましたが、ちょっと良いお話だったのでご紹介します。
いつもの駄訳です。


元記事です。
What Sherlock Holmes taught us about the mind


シャーロック・ホームズはMIND(知性)について何を伝えたのでしょうか。
(※マインドをどう日本語にしようか悩んだ挙句、知性にしてみましたがいろいろ当てはまるような気がします)

1世紀も前の探偵の物語が今日の神経学者たちによって研究されています。
しかしなぜ?
結局のところ、現代のテクノロジーでさえ彼の合理的思考のレッスンに取って代わる事はできないのです。

アンドリュー・リーズがユニバーシティ大学病院で医学のキャリアを積み始めて間もなく、
彼の上司のひとりが奇妙な読書リストを彼に与えました。
リストは普通の古くさい解剖学集だけではなく、シャーロック・ホームズ全集も含まれていました。

架空の探偵が神経学者志望者に一体何を教えることができるのでしょうか?
結局それからすぐにリーズはブレインジャーナルに論文を書いており、
専門知識が何であろうと洞察力は合理的思考を養う願ってもないレッスンになります。

リーズが指摘するようにドイル自身内科医で当時の優秀な医者のひとり、
王立エディンバラ病院のジョセフ・ベルがホームズのモデルだった証拠があります。

「病気を扱うDr.ベルのように犯罪を扱うヒーローの物語をを書いてみたいと思いました。」
ドイルは1927年のインタビューで言っています。

しかしストーリーが発展していったのでドイルが他のドクター、例えば神経学のバイブルを書いた
ウィリアム・ガワーズからもインスピレーションを得たのかもしれないとリーズは思いました。
(ドイル自身、博士課程の学生として神経変性疾患を専門に扱っていました。
そして彼とガワーズの共通の友人に作家のラディヤード・キップリングがいました。)

ガワースは患者がドアから入ってくる瞬間から診断が始まると学生によく教えていた事が臨床試験のひとつとして記録されており、
後に「A Clinical Lecture on Silver and Syphili」として発表されました。

「あなたは彼が部屋に入ってきた時の彼に気づきましたか?そうでなかったとしたら気づかないといけない。
身につけてしまえば決して忘れることのない習慣の一つは部屋に入ってきた患者を観察することです。
彼の顔つきや足取りに注意するんです。そうすれば彼の足が不自由なことがわかるでしょう、
そして彼の顔色が普通ではないことを見てとれば次に動き出せるのです。」

ホームズが少ない手がかりで人をプロファイルする習慣と非常に似ています。

(※BBCのHPにある動画はYoutubeにあります。
Sherlock and John's First Meeting - A Study In Pink - Sherlock - BBC

特に、彼らふたりにインスパイアされるのは一見取るに足らないものの重要性でした。

「長年、座右の銘としているのですが、細事の大事は限りなし。」と
「A Case of Identity(花婿失踪事件)でコナンドイルが書いています。

ガワーズとホームズは先入観で判断を曇らせないよう警告もしています。
ふたりの男たちにとって、冷静かつ偏見のない観察が当時のルールでした。
だからこそボヘミアの醜聞でホームズはワトソンを厳しく非難します。
「君は見てはいるが、観察していない。差は歴然だ。」

ガワーズの言葉にもあります。
「あらゆる点であなたになじみのない症例に気づいたらしばらくはタイプや名称はすべて忘れるのです。
今までにない症例として取り組み、独特の新たな問題として対処する。
そのようなものとして研究をするんです。」


時折、ガワーズの現実における観察力は架空のヒーロー、ホームズに匹敵しました。
彼の人間の研究は当初、ヒステリーに似た精神的混乱による誤診と考えられていました。

「何気にベッドカード(カルテ?)を見てすぐに彼が「塗装」に従事しているという記録に目が留まりました。
ベッドカードで彼の歯茎を見てから独特な文字で均等に書かれた彼の仕事の記録で私はわかりました。
明らかに鉛ライニングです。」
他に何か見落としがないかと簡単に彼の目を診てガワーズはその男が顔料によって中毒になっていると正確に推測しました。
このような実例は他にもたくさんあります。

ふたりの男はどう「後ろ向き推論」をするのか。
例えば、全ての可能性を分析し、病気(ガワーズの場合)や殺人事件(ホームズの場合)の特定をしています。
このアプローチの論法はおそらくホームズの最も有名な格言に要約されます。

「不可能を消去して残ったものがたとえどんな奇妙なものでも真実になる。」



しかしおそらくガワーズとホームズふたりから学ぶべき最も重要な教訓は間違いを受け入れることの価値です。
「諸君、正しい事は常に心地良いものだが、大抵は間違いのほうがずっと役に立ちます。」とガワーズは書いていますが、
それはホームズも認めています。
「正直、もぐらと同じくらい何も見えていなかったが、
遅れて知恵を学ぶのは、全く学ばないよりはましというわけだ。」(唇のねじれた男)

謙虚は才能や知性がある大勢の人を悩ます専門知識の呪いを打ち負かす鍵です。
ここ数年、一見すると医学と法医科学の両方の専門家が生死にかかわる事態の時でさえ
自身の偏見で判断を曇らせてきた多くの実例をユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの認知神経科学者、
ドロール博士が文書化しました。
ガワーズのコナン・ドイルへの影響の本質が何であれ、
ホームズの教訓は今日論理的思考が持つパワーの偉大な教えを提供しています。

高度な先進技術であっても単純な観測事実と理にかなった推論力の代わりにはなりません。
リーズが言うように、病院は「静かな犯行現場」です。
そして我々はミステリーを解く最高の知性をまだまだ必要としています。
彼が遠い昔にそれらすべてを発見したように、
あなたも推論の能力を鍛えたいならばシャーロック・ホームズを読む(或いは再読)事を推奨します。

以上です。
ホームズやドイルさんの研究家を名乗る方がたくさんいらっしゃるようですが、
確かに研究し甲斐がありそうです。
ドイルさんご本人も相当頭がよかったんでしょうね。
もう一度正典を読み直そうかしら、と思いました。私が読んでも何も変わりませんけど・・・

Topics Part1 - Sherlock meets Inception

2016-02-09 14:55:03 | The Abominable Bride
先日、SAGアワードの発表で主演男優賞にレオナルド・ディカプリオが選ばれ、
今年のオスカーの主演男優賞最有力候補になったと言われています。
一昨年だったか有力と言われつつ逃した時のとても寂しげな表情がまだ印象に残っているので
今年はとれるといいなあ。


そんなディカプリオが主演した映画「インセプション」
今回のSPはインセプションに影響をうけたのでは?という記事ですがなるほどーと思いました。

記事はこちらから
Sherlock meets Inception in brilliant fan-made trailer for The Abominable Bride


インセプションは他人の潜在意識に入り込み情報をゲットしたりするお話なのですが、
かなり難解で・・・私は映画館で2回観てもラストはよくわかりませんでした。
いえ、未だにわかっていません。
ノーラン監督は特に明確な答は出していないような気もしますけど(負け惜しみ)
ラストの解釈についてはいろいろと議論されていました。

潜在意識にも段階があり深く入り込むほど危険が伴うとかそんな設定でした。
今回のSPも「深く入る」というワードが何度か出てきていましたし、
過去と現在が混在していて、どれが現実なのかわからないような描写もインセプションっぽかったです。

RadioTimesにあるファンメイドトレーラー。
Sherlock Special - Trailer (Inception Version)

こちらがインセプションのトレーラー。
Inception - Official Trailer

日本語版です。
『インセプション』予告編ver.1

もうひとつ。
映画『インセプション』予告編


インセプションはレオナルド・ディカプリオの他にジョゼフ・ゴードン=レヴィット、
トム・ハーディ、そして渡辺兼も出演しています。
当時、街が歪んだり部屋がまわったりで映像やその撮影もかなり話題になっていました。
夢の中を再現しているのでかなり不思議と言うかシュールです。


夢と現実では時間の流れが違っていて長い間過ごしたと思っていても現実では5分しか経っていなかったりします。
夢の中でも現実に起こっている事が何らかの影響をもたらします。
例えば地震が起こったら夢の中でも揺れるとか。
そして夢から目覚めたと思っても実はまだ夢の中、が2階層で3階層が限界だったような気がします。
夢の中にいくには薬が必要で、難しい仕事ほど夢の中つまり潜在意識に深く潜らないと、という表現もありました。

今回のSPのシャーロックのマインドパレスは潜在意識で、
途中で現在に戻りますが、最終的に本当の現実は最後だけだと思っています。
このあたりもインセプションのように少し混乱させようとしたとか、かもしれないですね。

もうひとつ、ディカプリオ演じるコブが夢に入ると必ず出てくる人物がいます。
その人物はコブにとって重要な人で彼自身の中に深く入り込んでいます。
シャーロックにとってモリアーティもそんな存在なのかもしれません。

そしてインセプションのキャッチフレーズです。
「Your mind is the scene of the crime」(あなたの心が犯罪現場)

インセプションもしばらく見ていないのでかなり忘却の彼方です。
そのうち、また観てみようかしら。
今だったらラストはまた違った解釈ができるのかもしれません。

シャーロックとジョンの記念日

2016-02-07 17:49:19 | Sherlock Topics 2016
RadioTimesの記事です。
1月29日はかれらが初めて会った記念日ですよね、というお話。

元記事です。

Did you know 29th January is a special anniversary for Sherlock and John?


RadioTimesはいつも結構やらかしますが、この記事のツイートとかなぜその場面をチョイスするかなー、と。
となりの新婦は無視ですか、そうですか。

BBC3もちゃんと29日に「今日は6回目のシャーロックとジョンの記念日」とツイートしていましたが
意外に普通の画像でした。


記事を訳してみました。今回は意訳してないはず・・・

ジョンのブログはこちらから。
A strange meeting


1月29日はシャーロックとジョンに特別な記念日だと知っていましたか?

(だからなぜこの画像なのか・・・)

愛すべきコメディアンのコンビが楽しげに事件を解決する彼らに心を奪われました。
しかし1月29日がシャーロックとジョンの公式な記念日だと知ってましたか?

少なくともジョンのブログによればそうなんです。

BBCによる公式デジタルダイアリー・・コホン、つまりジョンが書いたものですが、
221BベイカーストリートのMr.ホームズと最初に出会った日は1月29日ですよね?
それは最初の放送日と同じ2010年だと私たちは推測しています。



「その男は僕を知っていた。どういうわけだか僕の全てを知っていたんだ。
僕がアフガニスタンにいたことも傷病兵として送還されたことも知っていた。
僕の傷が心因性であることを彼は明確にはしなかったが、
マイクからは何も話していないにも関わらず僕がここにいる理由を彼は知っていた。」
そうジョンは書いています。

二人組がひとめ惚れではなかったにしろ、何か特別な事が起ころうとしていることはワトソンにもわかりました。

「彼はかなり変人だと思う。
彼は間違いなく傲慢でものすごく無礼で12歳のような男で見るからにパブリックスクールに通っていて、
それに、そう、絶対に変人だと思うけど不思議な事に嫌いじゃない。
彼は魅力的だった。ちょっと変わっているだけなんだ。
明日僕たちはフラットに行く。僕とマッドマン。僕とシャーロック・ホームズ。」

その後は、みなさんよくご存じの通りです。

Happy Anniversary!

以上です。

私の拙訳ジョンブログもありますのでよろしかったら。
”A strange meeting" from The Blog of JW