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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 4-2 The Lying Detective その3

2017-03-19 10:25:36 | Sherlock S4E2
Sherlock Series 4 Episode 2

Director: Nick Hurran
Writers: Steven Moffat


S4E1の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

上の画像、何かちょっとストレンジさん?



221B。
フェイスはシャーロックに依頼をします。
自分がメモをした一枚の紙をシャーロックに見せています。


F:3年前・・・・
父はある人を殺したいと話していた。一言で、Mr.ホームズ・・・
・・・私の世界は永遠に変わったわ。たった一言で。

シャーロックはフェイスのノートを見ていますが
紙をつかんでいるシャーロックの右手が震えています。

SH:その言葉は?
F:名前。
SH:どんな名前?
F:思い出せないの。父が誰を殺したいと言ったのか覚えていないの。
父が実行したのかはわからない。


シャーロックはモバイルでスミス氏とフェイスの画像を見ています。

SH:そう、君は変わった。もはや日焼けは色あせ、君のルーツが明らかになっている。
自分で切り捨てた?


F:鏡に映った自分を見て誰かに会いたいと思う?
SH:いや。アメリカ車を持ってる?
F:I’m sorry?
SH:違う、アメリカ人かではなく僕が言いたいのは左ハンドルかって事。
F:どうしてそんなことを聞くの?
SH:実はよくわからない。ちょっとある事(Something)に気づいて。


シャーロックは「SOMETHING」と書かれた矢印の先、フェイスのスカートの裾を見ます。
すぐにそれを消し、震える手を止めます。


F:大丈夫?
SH:もちろん、君は車を所有していない。
君は必要としていない、孤立して生きている、人と接触しない、来客もない。
F:どうしてそれを?
SH:これにすべてがある。

シャーロックは紙をつかみながらそう言って立ち上がり、窓に近づきます。

SH:経費削減は君にとって最優先事項だ。キッチンの広さを見ろ、かなり小さい。
君が熱心なコックだったらイラついていだろう。

シャーロックは窓の外を見ます。


F:よくわからないわ。
SH:ちょっと待ってくれ・・・
僕は窓から外を見ていた。なぜ見てたんだ?
F:知らないわよ!
SH:僕もなんだ。何か理由があるはずだ。思い出すだろう。
君はおそらく仕事をやめて質素にした。そして、関係も終わりにしたんだろう。

シャーロックは再びカウチに戻ります。
サイドのテーブルにあるスプーンと注射器が音をたてます。

F:わかるはずがないわ。
SH:僕にはわかる。
身体的には何もなさそうだな。長時間続いていたようだけど。
ほら、明らかだよ。

そう言いながらシャーロックは紙をヒラヒラさせています。

F:一枚の紙からそんな事までわからないわ。
SH:僕にはわかる。それが僕なんだ。
F:どうやって?
SH:さあ。ただ浮かぶんだ。反射的なものかな。どうにもできない。

シャーロックはフェイスの肩が濡れているのに気づきます。
フェイスのまわりのは「DAMP(湿気)」の文字が浮かびますが
シャーロックはその文字を消します。


そしてフェイスに近づき濡れている肩にそっと触れます。


SH:コート。
F:コートはないわ。
SH:ああ、気づいた事があったんだ。なんでかな。

その時、キッチンのスライド扉が開きウィギンスが顔を出します。


W:誰と話してる?
SH:失せろ。

シャーロックは扉を閉じます。

F:それであなたはどう思うの?
SH:何を?
F:私の依頼よ。
SH:ああ、僕にはあまりにも怪しすぎる。警察に行ったほうがいい。
彼らはこういう面倒な事への対応は優秀だからな。
僕が君を寄こしたと話してぜひ反応を見てくれ。
おやすみ。

シャーロックはジョンのカウチに置いてあるフェイスのバッグをフェイスに向かって放り投げます。


放り投げた瞬間、場面はスローモーションになります。
シャーロックは投げたバッグの向こう側、フェイスのそばに行き、バッグを持ち上げます。
バッグのところには「g」と文字と数字があり、バッグを持ち上げると数字が「1619」をさし、
手を離すと最後は「0」に戻ります。
画面の速度も通常に戻り、フェイスはバッグをキャッチします。

フェイスはキッチンに入ろうとするシャーロックに近づきながら言います。


F:お願い。誰も頼る人がいないの。
SH:そうだけど、僕は今すごく忙しいんだ。お茶を飲まないとね。

そう言ってキッチンに入り、注射器の入ったカップを手に取ります。

↑「cup of tea」

W:「cup of tea」って暗号?
SH:お茶だよ。
W:コーヒーが好きかもしれないし。

シャーロックは何も答えずシンクに向かっています。

続きます。

引き続き難しすぎる英文ばかりなので誤訳などありますがご容赦くださいませ。

ウィギンスはシャーロックが使う薬の調剤係なんでしょうね。
プロ(?)がついているのであれば大丈夫そうですが、
それにしてもちょっと荒れすぎじゃありませんか?シャーロック。
なぜS3と同じような事を・・・・

Sherlock 4-2 The Lying Detective その2

2017-03-16 20:57:09 | Sherlock S4E2
Sherlock Series 4 Episode 2

Director: Nick Hurran
Writers: Steven Moffat


S4E1の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



スミスさん登場です。
このあたりは場面がちらちらと変わるため説明が難しいので、
かなりわかりづらいと思いますが・・・すみませんです。
さらに、スミスさんのセリフもよくわからなくて超意訳になってしまいました(毎度の事ですが)



スミス氏が高層ビルのバルコニーに立っています。
時折入るフラッシュバックの場面に出てくるニュース番組、
カルヴァートン・スミスには「企業家/慈善家」の肩書がついています。


会議室に人が集まりスミス氏のところに秘書らしき女性が近づきます。

W:準備できています。
CS:じゃあ、頼むよ。

女性はヘッドセットに向かって「持ってきて」と指示します。
すると扉の向こうから数人の看護師が点滴を携えて歩いてきました。


会議室。
テーブルに座っている人たちにスミス氏が話を始めます。

CS:そのような良い友人を持つのは難しい。
友人とはその人と分かち合いたいと思うような人だ。友人や家族。

スミス氏はフェイスの肩を触りながら言います。

CS:君たちがその親友のためにできる最悪の仕打ちとは何だ?

フェイスの隣に座るアイヴァンが口を開きます。

I:何か悩み事?
CS:そう、そうなんだ、アイヴァン。
I:あなたが話すことは何であれこの部屋だけの話だ。みんなもそうだと思う。

フェイスが聞きます。

F:それで?あなたができる最悪の仕打ちとは?
CS:君の最も暗い秘密を話す。
もし君が話したとする、彼らは知りたくなかったと思うが君は取り消せない、撤回ができない。
一度心のうちを開いたら閉じることはできない。


スミス氏の言葉にみんなが黙ってしまったので笑いながら「冗談だよ」と言うスミス氏。


そしてスミス氏の合図で看護師たちが点滴とともに入ってきます。

CS:さあ、みんな、右袖をめくって。右袖をめくってくれ。はやく。
ちょっとした保険だよ。
F:よくわからないわ。これは何なの?
I:TD12。うちの製品だ。
F:あなたの?
I:わが社で作ったんだ、TD12。
歯医者や軽い外科処置をする病院に販売している。記憶を消すんだ。

少し歪んだ画面の中でよろめきながら部屋に入るフェイスの姿が映ります。

会議室。

CS:そう、記憶だ。
それを使わせてくれて、君には感謝しているよ、アイヴァン。
I:それを誰に使うつもりなのか知らなかったからね。
F:聞かなかったの?
CS:準備はいいかな?
F:No.
CS:さあ、袖をめくって。はやく。

再び歪んだ画面の中、杖を落とすフェイスの姿。

会議室では次々と点滴が腕に装着されていきます。

スミス氏はフェイスの腕をとり、袖をめくります。

CS:私がやっていることを、フェイス・・・すべて打ち明けるべきだな・・・。
私が言ったことで怖がらせてしまうかもしれない、しかしそれもすぐに忘れる。
考えてもみてくれ、いつの時代も世の中はいかに無知でいるかなんだよ。


再び歪んだ画面のフェイス。腕には絆創膏が貼ってあります。

会議室。
フェイスの腕にも点滴が入ります。

CS:点滴によって薬を適切なレベルで血流に運び続ける。

CS:今は何も起きないが数分はここにいてくれ。
この時点での記憶の一部が抜ける可能性があるかもしれない。

再びフェイスの姿。


そして会議室に戻ります。


CS:君たちと何かを共有しようとしているんだ、個人的な事だが私にとっては重要なんだ。
私は告白せねばなるまい。だが、君たちは忘れなければならなくなる。
これが終われば君たちは自由だ。心配いらない。外の世界に戻る頃には何を聞いたか覚えてないからね。


F:無知は至福ね。
CS:そうだ、至福で何が悪い?

CS:お互いを知っている人もいればそうでない人もいる。
そのうちのひとりが警察の上層部だということは留意してくれ。

部屋でフェイスがノートに「police officer.」を書いています。
このあと部屋に戻ったフェイスが今の出来事を思い出そうとしているのかもしれません。


会議室。

CS:ひとりは司法官。ひとりは有名な放送局の重役メンバー。
君たちふたりは私のために働いている。そのひとりはもちろん、私の娘のフェイスだ。


CS:君たちは私の話を聞くべきだ。
私は何百万ドルと稼いできた、自分のためにこのテーブルにいるみんなのために、
会ったこともない何百万という人たちのために。
私なしでは存続できない支援団体を支援している。

人生が貸借対照表だとしたら、私はそう思ってるが、私は貸方にいるんだ。
だが、管理しなければならない状況になっている。
問題があるが解決の方法はひとつだけだ。

F:それは何?

CS:すまないね。

ある人を殺すんだ。
F:誰を?


歪んだ画面の中でフェイスがスミス氏の言葉をずっと書き出しています。
そこにアイヴァンがやってきて「会議中じゃなかったか?会議中があったか?」と言っています。
スミス氏の顔がフラッシュバックで映し出され「ある人を殺さなければならない。」と言います。
脅えるフェイス。

そこにスミス氏もやってきます。

CS:フェイス。私のかわいい娘。
F:覚えてないの。あなたが誰を殺すつもりでいたのか覚えてないのよ。
CS:5分後には、どうして泣いてたかも忘れるよ。
みんな下のパブに行った。私のおごりだよ。

スミス氏はフェイスが書き出したノートを見ます。
そしてフェイスを抱きしめます。

CS:フェイス。そうしなかればならないと思ってるのか?
お前を困らせようとしただけだ。


続きます。

ここまでシャーロックの出番なしですがやっと次で出てきます。
それにしてもトビー・ジョーンズの怪演が凄いですね。

Sherlock 4-2 The Lying Detective その1

2017-03-13 20:38:00 | Sherlock S4E2
Sherlock Series 4 Episode 2

Director: Nick Hurran
Writers: Steven Moffat


S4E1の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。




拳銃の発砲の場面から始まります。
苦悩するジョン。
何となくS1の冒頭の場面を彷彿させます。


セラピストとの会話が始まります。
セラピスト→T


T:朝はどうしているの。始まりから話して。
JW:起きる。
T:よく眠れた?
JW:いや、眠れない。
T:起きるって言ったわよね。
JW:横になるのをやめるだけだ。

家でジョンが起き上がる場面。見えづらいですが隣にはメアリーが寝ています。


T:独りで?
JW:もちろん、ひとりだ。
T:ロージーの事を言ってるのよ、あなたの娘でしょ。
JW:ああ、彼女は友人のところにいる。
T:どうして?
JW:いつもうまく対処できるわけじゃないんだ・・・昨夜もダメだった。
T:わかるわ。
JW:どうして?どうしてわかるんだ?どうして何もかも理解しないといけないんだ。
受け入れられない事だってあるだろう、そう言ってるだけか?
T:それもアリって話よ。
JW:僕は娘を失望させている。どうしてそれがOKなんだ。
T:あなたは妻を失ったばかりだわ。
JW:ロージーも母親を失った。


セラピストと会話をしながらのジョンのフラッシュバックの場面。


T:あなたは自分を不当な尺度で縛り付けているのよ。
JW:違う、僕はしくじったんだ。
T:それであなたには心を許して話せる相手が誰もいないと?
JW:いない。

ジョンのフラッシュバックでの会話。
JW:ああ、セラピストに行った後、午後はロージーを迎えに行くよ。
新しいセラピストで今日会うんだ。
MW:私の事を話すのね?
JW:いや。
MW:どうして?
JW:できないから。
MW:どうしてできないの?
JW:なぜって・・・君は僕ができないってわかってるんだろう。君は死んだって思ってるんだ。


MW:ジョン、忘れないで。大切な事よ。
私は死んだの。
お願い、自分の、そしてロージーのために。これは現実ではないのよ。私は死んだの。


MW:ジョン、私を見て。私はここにはいないのよ。
わかってるわよね?

ジョンは少し間をおいて「わかった、またあとで。」と言います。
現実に耳を背けている感じです。

セラピストの部屋に戻ります。

T:私に話していない事はある?

セラピストの後方に見えるメアリーを見ながらジョンが言います。
JW:ないよ。


T:何を見てるの?
JW:何も。
T:ずっと私の左側をちらちら見てるわよ。
JW:ああ、多分ちょっと遠くを見てたんだ。
T:遠くを見るのと目を向けるのは違うのよ。私はそういうことに敏感なの。
JW:そうだろうね。
T:私はあなたにあなたの友人を思い出させたようね。
JW:それが良い事とは限らない。
T:シャーロック・ホームズと話は?
JW:僕は彼に会ってないし誰も彼を見かけてない。彼はフラットに閉じこもってるんだ。
彼が何をしているのか誰も知らないよ。
T:彼のせいだと?
JW:そうじゃない・・・彼の事は考えてない。
T:彼があなたに連絡を取ろうとしたことは?
JW:ない。
T:どうして言い切れるの?連絡を取ろうとしたかもしれないのに。
JW:シャーロック・ホームズが連絡をとろうとしたらそれに気づかないわけがない。


その時、すごい勢いで走ってきた車がUターンしながら家の前で止まります。
遠くからパトカーのサイレンが聞こえます。
セラピストとジョンは様子を見に外に出ます。
赤いアストンマーチンが止まっていました。
上空にはヘリコプターが飛び回りあたりは騒然としています。
車から人が降りてきました。


T:あら、それじゃ私に紹介してくれないかしら。

ここでオープニングになります。

続きます。

Sherlock 4-1 トップページ

2017-03-11 10:11:31 | Sherlock S4E1

性懲りもなく全訳マラソンを始めてしまいました。
相変わらずのとんでも意訳、誤訳だらけです。
最後まで完走できるかも怪しいですが頑張りますのでしばしお付き合いいただければ嬉しいです。


さて、ネタばれ回避組にとってはとんでもない地雷になってしまいそうなので
いつもの通りしばらくは過去に埋めてUPいたします。
これがトップページになりますのでここのリンクからお入りください。

過去に埋めるのが面倒になってきたのでひとまずPWつきのフォルダに入れました。
これだと表には出ないのでネタバレ回避の方の目にも入らないかなと。
PWは小文字で「sh」になります。



3/11(土)UP:ラストです。
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その19


3/8(水)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その18


3/6(月)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その17


3/4(土)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その16


3/2(木)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その15


2/25(土)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その14


2/23(木)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その13


2/21(火)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その12


2/19(日)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その11


2/13(月)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その10


2/9(木)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その9


2/6(月)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その8


2/4(土)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その7


2/2(木)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その6


1/30(月)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その5


1/25(水)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その4



1/21(土)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その3



1/18(水)UP:
The Final Problemの感想をちょっとだけ書きました。
こちらからお入りください。
Sherlock 4-3 The Final Problem ちょっとだけ感想

1/13(金)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その2



1/9(月)UP:
Sherlock 4-1 The Six Thatchers その1





感想も同じくPWつきに移動していますのでこちらからお入りください。
PWも同じ「sh」です。

Sherlock 4-1 The Six Thatchers ちょっとだけ感想

Sherlock 4-2 The Lying Detective ほんのちょっとだけ感想です。


Sherlock 4-1 The Six Thatchers その19

2017-03-11 10:09:43 | Sherlock S4E1
Sherlock Series 4 Episode 1

Director: Rachel Talalay
Writers: Mark Gatiss


S4E1の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

ラストです。



メアリーの葬儀が終わり墓地を歩くジョン。
そして家の中でひとり携帯電話の呼び出しにも応じないジョンがいました。


ジョンの姿に重なる声。
それはセラピストのエラの声でした。
エラが誰かと話しています。

Ella:あなたは最近よく夢を見る。その夢は何度も見るの?


Ella:その話をしたい?

Ella:これは相互的なリレーションシップだということは知ってるわね。

Ella:世界中が自分の周りで砕け散っていく。すべてが絶望的で修復もできない。
それがあなたが感じずにはいられないものだとわかっている。
でもあなたがきちんと私に心を開けばあなたを助けられる。

エラの相手はシャーロックでした。

SH:それは僕のスタイルじゃない。
どうすればいいのか知りたいんだ。
Ella:誰に?
SH:ジョン。



場面はマイクロフトの家に変わります。
帰宅したマイクロフトは冷蔵庫を開けますが何も入っていないのかすぐに閉めます。
そして冷蔵庫に貼られているメモを見つけます。
そのメモには「13th」と書いてありました。


マイクロフトは懐中時計で時間を確認し、電話の受話器を取ります。

MH:シェリンフォードにつないでくれ。



221B。
ハドソンさんとシャーロックが向かい合って座っています。
ハドソンさんは涙声です。


Mrs.H:元にもどらないの?
SH:無理でしょうね。
Mrs.H:私たちは団結するべきだと思うわよ。みんなで協力しないと。
ロージーの世話もあるし。

シャーロックは立ち上がり所在なさげにテーブルの上に積まれているファイルの前に立ちます。


SH:僕は・・・・・えーと・・これを調べます。事件かもしれません。
Mrs.H:事件?そんな気分じゃないでしょう?

SH:仕事は悲哀に対する最善の解毒剤ですよ、ハドソンさん。(by空き家の冒険)
Mrs.H:そうね、そうだといいわね。
お茶を淹れるわ。

SH:ハドソンさん?
Mrs.H:なあに?シャーロック。
SH:もし僕がちょっと自分の能力に自信過剰になっていると思ったら・・・・
Mrs.H:Yes?
SH:僕に「ノーブリ」と言ってください。


※シャーロックのセリフは「黄色い顔」からの引用です。
ラストにホームズがワトソンに言うセリフです。
本当はジョンに言ってほしかったのですよね、やっぱり。

原文は下記になります。
“if it should ever strike you that I am getting a little over-confident in my powers,
or giving less pains to a case than it deserves, kindly whisper ‘Norbury’ in my ear,
and I shall be infinitely obliged to you.”

Mrs.H:ノーブリ。
SH:そうしてくれれば、僕は心から感謝します。


シャーロックはテーブルの上にある手紙を見ながら見知らぬ封筒を引き抜きます。

SH:これは?
Mrs.H:ああ、私が持ってきたの。私のに混ざってたから。

封筒の中から出てきたのは「MISS ME?」と書かれたDVDでした。


Mrs.H:あらやだ。それは・・・・
SH:間違いありません。
Mrs.H:Oh!
SH:終わりじゃない事はわかっていました。モリアーティの企みも。

シャーロックはラップトップでDVDを再生します。
画面に出てきたのはメアリーでした。


MW:あなたの注意を引きたかったのよ。
Mrs.H:Oh!
MW:これは万が一に備えて・・・何かあった場合に。あなたがこれを見ているのなら私は多分死んでいるわ。


MW:私は普通の人生を送りたいの、でも誰にわかる?確実なものなんてない、定めなどないの。
昔の生活は結果が全てだった。危険は楽しくもあったけど、でも永遠に逃げることなどできないわ。
このことは覚えていてね。それで・・・あなたに事件を依頼するわ、シャーロック。


MW:これまでで一番難しい事件になるかもしれない。
私が消えた時、もし私が消えたら、私のために何とかしてほしいの。


シャーロックはがジョンの家に行くとモリーがロージーを抱いて出てきました。
Molly:Hi.


SH:どんな様子なのか知りたかっただけなんだ。僕にできることがあるんじゃないかと。
Molly:これ、ジョンから。

モリーはシャーロックに手紙を渡します。


SH:そうか。
Molly:今読むことはないのよ。


Molly:ごめんね、シャーロック。彼は・・・ジョンは・・・あなたがジョンを助けたいと言ってきたら・・・
SH:Yes?


Molly:彼は・・・あなた以外だったら誰でもいいと、そう言ってた。


モリーが家の中に入っていき、シャーロックはその場から離れます。



MW:あなたに事件を、シャーロック。
私が消えた時、もし私が消えたら、私のために何とかしてほしいの。

Save John Watson.(ジョンを救って)

彼を救って、シャーロック。

Save him.



SH:我々はいつの間にその道を歩かされているのだろう。
我々が行く道はいつの間にただ1つの目的地へと流れる川に変わってしまうのか。
死は我々をサマラで待っているが、サマラに行かずに済ませることなんて、できるだろうか。

When does the path we walk on lock around our feet?
When does the road become a river with only one destination?
Death waits for us all in Samarra. But can Samarra be avoided?

ここでエンドロールが流れますがそれが終わるともう一度メアリーが出てきます。

「Go to Hell, Sherlock.」

この「Go to Hell」ですが当初は地名だとも言われてましたが、
結局、一度地獄に堕ちなさいって事なんでしょうね。そうしないとジョンは救えないって事で。

E1のテーマは「サマラの約束」になるのだと思います。
「only one destination」はここでは「死」の意味になるのだと思いますが
では、どうすればよかったのか・・・・うーん、「サマラの約束」はかなり深い話です。

拙訳をここまで読んでいただいてありがとうございます。
次はE2になります。