みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

美術展を「はしご」してしまいました。(Part 2)

2016年03月14日 | 日記

 さて、「レオナルド・ダ・ビンチ 天才の挑戦」展があまりにもお粗末だったので、本日のメインイベント、森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開かれている「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展へ向かいます。

 大江戸線ってこういう時便利ですね。

 六本木も両国と同様、初めて降ります(どこの東京っ子なんだ)。

雨に煙る ギロッポンヒルズ 森タワー。威圧感たっぷりです。

 

 田舎もん(「くまもん」みたい)ですから、すぐインフォメーションで、行き方を尋ねます。

 このごろ、人に道や場所を尋ねる人少なくなりましたね。

 でも、スマホが使いこなせているかというと、LINEとFacebookぐらいしか利用していないわけで。一人でうろうろしている人良く見かけます。

 インフォメーションのおねえさんが優しく案内してくれました。専用エレベーターで52階へ。耳がキーンとします。

 日本初上陸のフェルメールの絵がフューチャーされています。

 こちらは、結論から言いましょう。

 素晴らしい展覧会です。

 フェルメールとレンブラント2点だけで、大仰な名前を付けるな、なんて批判もあったみたいですが、それ以外の作品もオランダ絵画を代表する素晴らしいものが集められています(ファブリティウス、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホ等)。

 さすが、森アーツセンター(あと主催の朝日捏造新聞とやらせのTBSは気に食わないのですが)、コネの厚さと企画力が江戸東京博物館と違います。

 さて、お目当てのフェルメール「水差しを持つ女」ですが、フェルメールの最盛期に描かれた絵としては、一定の様式を踏襲していますが、ちょっと他の絵と違って見えました。


1.窓から差し込む光の表現については、あの「手紙を読む青衣の女」の絶対まねができない入念なグラデーションからすると、結構あっさりしています。

 地図の下にできる影の表現も入念さがないように感じました。

2.ラピスラズリ(ウルトラマリン)をふんだんに使った、青衣も結構暗い色です。いつもの艶やかさ抑えられています。

 たびたび登場する、リボンのついた真珠の表現も控えめです。 


3.これに比較して、フェルメールがその表現に心血を注いだとみられるのが。テーブルクロスの光の当たり具合による立体感と水差しと盆の金属表現だったような気がします。

 盆に映り込んだテーブルクロスや水差しに写っている、もしかしたらフェルメール自身ではないかと期待させる何かが、神秘性を与えていました。

 人垣もあまりできていず、ゆっくりと鑑賞させてもらいました。


 これで、フェルメールの実物の絵を鑑賞したのは、14点となりました。

 15年2月にルーブル美術館展 国立新美術館に、「天文学者」が来ていたのですが、なぜか意識的に外してしまいました。「地理学者」で満足していたのかもしれません。いまさらながら後悔しています。

 では、今回の絵を実視目録に追加しておきます。

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1984 マウリッツハイス王立美術館展 国立西洋美術館 

 「青いターバンの少女」(真珠の耳飾の少女) 当時はこういう題名とされていました。

 ディアナとニンフたち

 

1987 西洋の美術 その空間表現の流れ 国立西洋美術館

 手紙を書く女

 

2008 フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~ 東京都美術館

 マルタとマリアの家のキリスト


2 ディアナとニンフたち


 小路


 ワイングラスを持つ娘


 リュートを調弦する女

 手紙を書く婦人と召使い


 ヴァージナルの前に座る若い女

 

2009 ルーヴル美術館展―17世紀ヨーロッパ絵画 国立西洋美術館

10 レースを編む女

 

2011 シュテーデル美術館所蔵 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展 Bunkamuraザ・ミュージアム

11 地理学者

 

2011 フェルメールからのラブレター展 Bunkamuraザ・ミュージアム

12 手紙を読む青衣の女[修復直後の初来日]

3 手紙を書く女

8 手紙を書く女と召使

 

2012 ベルリン国立美術館展   国立西洋美術館

13 真珠の首飾りの少女

 

2016 「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展 森アーツセンターギャラリー

14 水差しを持つ女

 


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 あれ、もう一つの目玉、レンブラントの「ベローナ」の話が飛んじゃいましたが、レンブラントはいつもの平常運転の絵でした(やはり他の展示作品から群を抜いてましたが)。

 それにしても、混雑覚悟で行ったんですが、雨の日の月曜の午後ということもあってか空いていて、10分間ずつ都合3回、穴のあくほどフェルメールを鑑賞できました。

 ツイッターを見たら、他の日も同じような状況だったようで、これも、主催の「朝日捏造新聞」と「やらせのTBS」の影響でしょうか。



    


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美術展を「はしご」してしまいました。(Part 1)

2016年03月14日 | アート

 3月で終わってしまう美術展が多いなか、3月中には、何日も都合を合わせることができないことが確定しているので、一日で2か所「はしご」することにしました。

 まず、江戸東京博物館で行われている「レオナルド・ダ・ビンチ 天才の挑戦」展です。

 両国駅で降りるのは初めてです。

 

 大相撲三月場所開催中ということで、相撲ムード満載です(いつもこうなのかな?)。

 

 この写真の人選の趣旨がよくわかりませんでした(優勝額は古くなったら本人に渡されるそうですが、これは本人からJRに寄贈されたものなのでしょうか)。

 

 

 

 お上りさんのように、周りをきょろきょろと見回しながら、江戸東京博物館へ向かいます。

 


 今日は、休館日を利用した内覧会で、常設展示は見られないようです。残念。

 

 昼12時からの入場指定(内覧会自体は10時からすでに始まっています)だったので、ちょっと早く来てしまった感じで、ロビーで時間をつぶしていました。

 すると、どこかのおじさんが係員に「指定時間までは入れないのか」というようなことを質問していました。すると係員のおねえさんは、「大丈夫ですよ」と、当然のように答えていました。

 えーっ。早く言ってよ。時間無駄にしちゃったじゃないですか。

 尋ねた人は入れて、律儀に黙って待っている人は入れないのかよ!!


 それなら、ちょっとロビー全体に一声、声をかけて、「まだ、約束の時間前ですが、空いているので12時の方も入場できます」と言えば済むことではないですか。ほんとうに、気が利かない人、いわば、「仕事のできない人」というのはどこにでもいますよね。

 これが役所の窓口だったらカウンターひっくり返されて、大声でクレームつけらていますよね。民間(大手銀行主催)だから許されるのでしょうか。

 で、美術展の内容ですが

 「自然観察を通じて真理に近づこうとしたレオナルドの挑戦を、日本初公開の絵画《糸巻きの聖母》(バクルー・リビング・ヘリテージ・トラスト)と直筆ノート『鳥の飛翔に関する手稿』(トリノ王立図書館)を中心に紹介」(開催主旨より)するということだそうです。

 結論から言って、特別展・常設展共通券で1,640円は、はっきり言って詐欺ですね。

 だって、レオナルド・ダ・ビンチの直筆の手稿、デッサン、絵画はたった、9点で、あとはレプリカか模写です。会場も狭くて、あっという間に全体を見れてしまいます。

 「糸巻きの聖母」は、スコットランドのバクルー公爵家が所蔵する通称「バクルーの聖母」と、プライベートコレクションの通称「ランズダウンの聖母」と呼ばれる二点のバージョンがあり、その内の1点「バクルーの聖母」が今回の作品。

 どちらか一点、あるいは二点ともがレオナルドのおそらく真作だといわれているが、他者との合作だとされている(Wikipedeaより)。

 といようなちょっと胡散臭い作品。

 同時期に描かれた「モナリザ」や若いときの作品「受胎告知」(ヴェロッキオとの合作)、同じようなテーマの「岩窟の聖母」と比べて、明らかに品質が劣るように思えます。

 本物に出会えた感動みたいなものが沸き上がってきませんでした。

 そこで、早々に次の展覧会会場へ向かいます。(Part2へ続く

 


    

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