リフォーム完成がまだなので、椅子の張替えとテーブルの塗り替えの修理が済んだものを
借りている家のほうにカスヤ木工さんに配達してもらいました。
カスヤ木工さんが椅子の修理をして、塗り替えは青梅の職人さんにお願いしたのだとか。
新品同様になりましたっていうか、前より重厚感が増したように感じます。
伸長式で伸ばすと180センチほどになり、どのように使おうかと考えると贅沢な気分になります。
書道とか水彩画とか着物のリメイクとか・・・・
まずは、すぐできる作業として、主人が残した未使用のスクラップブックの紙を使って封筒を作ってみました。
主人は裏が白いチラシを4等分に切ってメモ用紙にしたり、夏物の半ズボンのウェストを広げてみたり、そういうことをしている時間を好んでいるようでした。
平山城児著「鴎外 奈良五十首を読む」中公文庫 2015年
によると、森鴎外は晩年、帝室博物館総長として奈良に何度か出かけていて、初めに奈良の地図を買い求め、きちんと裏打ちをして、柿渋色の和紙でくるんだ厚紙で表紙を作り、細長い白い紙に寧楽図と書いて貼り付けていたとのこと。
この本は森鴎外の最晩年について、いろいろ知ることができて参考になります。
帯には、
鷗外最後の「作品」は何を語っているのか
死の半年前に発表された「歌集」、収録歌の成立事情、その含意を読み解くことで鴎外最晩年の心情が明かされる
とあります。
高齢者にとって、失われた時間もしくは失われた自由を取り戻すには、こういったささやかな手仕事での達成感のようなものがいいのでしょうか。
また、コロナ禍で先の見えない不安な気分を忘れることもできます。
ありあわせの紙で封筒をつくってみませんか? 不細工っぽいほうがよかったりします。