昨年の11月から12月にかけて主人は入院して検査を受けておりました。
入院前から出ていた認知症のような状態は、低ナトリウム血症のためとのことでした。
低ナトリウム血症とは
こちら 大量の尿が出ていたことが思い当ります。
入院中、できるだけ認知症をくい止めたいという思いからいろいろと話を聞き出していたんですが・・・・・
盛んに非常勤講師の口がないか、というので
85歳になっているのだからそんな働き口を考えなくてもいいでしょ
といったやり取りを繰り返しておりました。
よく考えてみると、そのとき主人は定年間近の60歳代後半であると思っていたようなのです。
私は自分の高校での非常勤講師の体験から、高齢の男性の先生方が頑固で耳が遠くなっていて
生徒の声が聞こえず、一方的に叱っていた姿を見ておりましたので
主人が68歳の定年後に働くことには反対でした。
68歳まで働ける職場にいただけでもありがたいことでした。
実際、主人は定年後の働き口を探すこともなく、主人の潔さをずっと評価していたのです。
ところが、入院中の主人とのやりとりから主人はずっと気になっていたのだと
いうことがわかりました。
確かに、そのころ息子たちは大学生であり、まだまだ学費が必要でした。
私は自分の仕事に精を出すことになって、主人の気持ちなど考えもしなかったことを
そのときに初めて気づいたのです。
主人が定年後に働くのは全く望んでいなかった、
私が自分の仕事に夢中になる期間ができてよかった
とはっきり伝えておけばよかったのだ、と思いました。
それぐらいは伝わっているはず
と思うのはまちがいでした。
寝たきりになったベッドで仕事をしなくて大丈夫かと繰り返す主人に
申し訳なく思いました。
男女同権ということと長く結婚生活を続けることは矛盾だらけのようなところがありますね。
しかし、矛盾に苦しむということもまた人生には必要なのではないでしょうか。
夫婦間で考えをしっかり伝えて話し合う、ということは男女同権の第一歩だと思います。
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