椿峰のまち

所沢・椿峰ニュータウンでのまちから見えてくるものをお伝えするブログです。

5月28日のまち アメリカ軍産複合体

2019-05-28 23:43:01 | 藤村瞬一

また片付けの中で、主人の書いたものを見つけました。

小原敬士編「アメリカ軍産複合体の研究」日本国際問題研究所 1971年

筆者は、

小原敬士、藤村瞬一、片岡寛光、泉昌一、斎藤 真、木村修三、清水知久(執筆順)となっています。

小原敬士先生による「はしがき」によると、1969年の春、日本国際問題研究所で「アメリカ軍産複合体」に関する専門研究部会を組織し、1年間定期的に会合をもって共同研究を行った成果であるとのこと。

小原敬士先生については こちら

「軍産複合体」のさまざまの側面について分析を行ない、それをまとめたものとしては、わが国で最初のものではないか、とあります。

主人は「軍産複合体の起源をめぐって」という題で40頁余りで論じています。

統計表を多用している部分を引用するのは難しいため、最後のまとめの部分から一部ご紹介いたします。

・このようにみていくと、アメリカ国民にとっては第2次世界大戦とはなんであったかと問われれば、まさに「繁栄であった」と答えるよりはほかにない。いいかえれば、ニューディ―ルがなしえなかったことを戦争がやりとげたのである。第1次世界大戦につづく2度目の異常な繁栄の体験は、もはや道義問題をのり越えて戦争を評価するという考え方が国民の中に、なかんずく企業家や政治家の間に浸透したのも当然のことであるといえよう。

 

・いったん不況が到来すればその打開策としてきわめて効果的であった軍備の拡張の道を安易に想起しがちになる。つまり産業が軍の調達によって切り抜けようとする、いわゆる軍産複合の企業マインドが経済界一般に浸透したのも、まさに第2次世界大戦の経験ゆえであり、これが国防景気の反動として急激な経済の停滞に見舞われると、発展途上国における内乱への軍事介入(朝鮮戦争あるいはヴェトナム戦争)を絶好の景気回復策として利用するようになる。

 

・こうしてアメリカは、戦争を準備し、連合国の兵器廠の役割を果たすことによって、たしかに不況を脱却し、それどころか異常な繁栄すら手に入れることができた。しかしその反面、みずからもっとも理想とする自由企業の精神を喪失するという高価な犠牲をも払わねばならなかった。

 

過去30年間にわたって累積されてきたこのアメリカの軍産複合体制は、一時に除去してしまうことはきわめて困難な事業かもしれない。しかしアメリカはこの体質から脱却しない限り、現在世界最強を誇る経済力を次第に弱体化し、長期的には生存不能に陥ってしまうことにもなりかねない。アメリカの将来は軍産複合体との戦いにかかっているといっても過言ではない。

************************************

この論文が書かれた1971年は、主人はまだ独身で埼玉大学非常勤講師でした。

主人の書いたものでは、もっともシャープなものとして感じられたりします。

結婚して子どもができたため、こういった表を多用して分析するようなことができなくなったのか、それとも軍産複合体に触れたりするようなことはやめようと思ったのか、聞いてみたい思いに駆られます。

 


5月23日のまち

2019-05-24 20:22:00 | 食を考える

92歳の母が腸の手術を受けるというので、青森に2泊で出かけました。

無事手術が終わり、思いのほか元気なのを見届け、夕方の東北新幹線に乗りました。

どっと疲れが出てきましたが

夕方の車窓からの眺めに写真が撮りたくなって・・・・

 

日本の水田の広がるこの光景は、長年の農業に従事する方たちの苦労の結晶として感じられます。

その美しさに励まされる気がしてきます。

 

日本の農業が、国内の輸出産業保護のためやアメリカの選挙のために利用されてはならない

と思います。

日本の若い方たちも、パン食やパスタのほかに、しっかり炊き立てのご飯というものを食べませんか?


5月18日のまち 花植え その2

2019-05-19 13:57:40 | 子育て

色とりどりの花が植えられました。花を植えて、腐葉土を入れ、水を撒いて終了です。

前の花壇では水撒きが不足していましたが、今度は花壇近くの管理組合のご協力をいただけることになりました。

 

かつて子育てにニュータウンを選んだ方が多かったのですが・・・・・

今でも緑が多いところで子どもが暮らすのはよさそうに思います。

 

ニュータウンのご高齢の皆様 子どもたちの見守りをどうぞよろしくお願いいたします。

 

 


5月18日のまち 花植え その1 

2019-05-19 12:48:07 | まちづくり協議会

少し雲りがちで暑さが和らいだ土曜日の午後、椿峰まちづくり協議会・花と緑部会の花植えが行われました。

この花苗は所沢市からの提供によるものです。

場所は、椿峰ニュータウン59街区緑地(明生病院の近くの緑道脇)です。

学童保育の子どもたちが先生と一緒に参加して、みな熱心に植えていました。

 

 

花植えを見ながら緑道を通って行く方の中には、もしかしたら参加考慮中の方もおられたかもしれません。

どうぞお気軽にご参加ください。


5月17日のまち 

2019-05-17 23:50:24 | 藤村瞬一

押し入れの隅にあった段ボール箱から、主人の雑誌などに書いた記事の切り抜きが出てきました。

進路を考えている高校生向けに書いたものがありましたのでご紹介いたします。


『国際関係のより深き洞察を』

 1990年10月、まさかと思われた東西ドイツの統一が実現した。また東ヨーロッパでは、自由と民主化を求めて民衆が支配権力に立ち向かい、想像もできなかったことだが、社会主義体制は音を立てて崩れ落ちた。

 東ヨーロッパは、今ようやく落ち着きをを取り戻しつつある。しかし真の再生はこれからが正念場であろう。と言うのは、これらの国々で当初高く掲げられていた民主革命の旗は、経済的により恵まれた生活を求める人々の波によってかき消されようとしているからである。

 もし自由と民主化を求めるという当初の目標が見失われるようなことがあると、再び元の暗い時代への逆戻りとは言わないまでも、それを繰り返すであろう歴史の出発点に再び立ち戻ってしまうことにもなりかねない。

 西ドイツの作家ギュンター・グラスが、東西ドイツの統一に熱狂する両ドイツ国民に向かって「心の準備のない急激な統一は有害である。統一を達成するためには、まだまだ精算されねばならないことがたくさんある」と警告している言葉に耳を傾けよう。

 国際関係学という学問は、単に国家間の交渉、国際経済発展の予測・展望という問題だけを扱う学問ではない。人間が人間らしく生きる社会をどう築くか、どう守り抜くかを根底に据えて学ぶことが不可欠なのである。

 国際化の時代と言われるが、華々しい国際社会での現象だけに目を奪われていては、地球に真の平和が訪れる日は遠いのである。

(福武書店「学部学科徹底研究」1991年)

*********************************************

 人間が人間らしく生きる社会をどう築くか、どう守り抜くか を考えずに

国際化の波に乗り遅れるな、リニア新幹線だ、5G革命だ、と煽られているような気がします。

 そういえば、1991年は、まだ神戸の震災も東北大震災も起きる前でした。

震災の教訓から、安全性を確かめること、災害の被害を減らすことが必要である、とつけ加えたいと思います。

 




5月15日のまち

2019-05-16 22:51:14 | 椿峰ニュータウン

ウォーキングを兼ねてお墓参りに出かけました。

緑が日増しに濃くなるときですね。雑木林は貴重に思います。

 

近頃、このイエローの西武電車をあまり見かけなくなったりしております。

 

今週末の18日に花壇の花植えがあるとのこと。

 

 

季節の色や風を感じることはかなり老化防止に役立つと思います

 


5月8日のまち まむし考

2019-05-09 12:55:01 | 課題解決に
きょうのニュースから
共同通信社
2019/05/08 05:56

 WHOによると、1年に540万人が蛇にかまれ、うち270万人が毒による被害を受けている。地域別ではアジアが約200万人と最多で、アフリカ、中南米と続く。

 農作業中の男性がかまれたり、通学中の子どもやトイレで女性が被害に遭ったりする例も多く、特に体の小さい子どもはより深刻な被害を受けやすいという。

 

つい先日、物置の奥に、まむしを焼酎につけた「まむ酎」を3本見つけて・・・・

そういえば、結婚したころ、主人が友人からもらったもので40年以上も置いてあったものです。

捨てるしかない、と思ったものの、ビンが紙でおおわれていて、まむしを見るのは勇気がいることでした

まず、庭に穴を掘って、焼酎ごと流してしまおうとしたんですが、ビンにまむしだけとぐろを巻いて出てきません

そこで頭をフル回転させ、針金のハンガーを伸ばして先の部分を小さく曲げ、ビンの口に入るようにしてひっかけたら出てきました。

針金のハンガーは、いざというときに役立ちます。

無事、土をかぶせて終了し、ほっとしました。

 

まむしの薬効を研究してみる価値はありそうです。 → こちら

もしかして難病の薬となるかもしれません。

また、子供のころ、ヘビをあれこれ食べた人の話を聞いたことがあります。

けっこうおいしいのだとか。

 薬用とか食用としての利用の研究のいっぽうで、ヘビが生物兵器として使われたりすることがないように監視も必要だと思います。


連休中 引きこもりの方へ〔5〕

2019-05-05 17:32:43 | おススメ

私はスポーツもしないし、無芸並食なんですが、特技かもしれないと思えるのは

本棚から目についた本を取り出し、パッと開くとそこに気になっていた課題のヒントがある、ということです。

なぜ、日本が無謀な戦争へと向かったのかについて

目についた本が 勝田龍夫著『「昭和」の履歴書』 文藝春秋 1991年

開いたページに

・「元首相、閣僚、高位の外交官、宣伝家、陸軍の将軍、元帥、海軍の提督及大臣等より成る現存の二十五名の被告全ての者から、我々は一つの共通した答弁を聞きました。それは即ち、彼等の中の誰一人としてこの戦争を惹起することを欲しなかったというのであります」

 キーナン主席検事の最終論告である。ニュールンベルグ裁判で、例えばゲーリング元帥は、「余は100パーセントの責任をとらねばならぬ」と堂々と自分罪を認めたが、東京裁判では、職業柄もっとも明快な答弁をするはずの軍人たちが曖昧だった。

 

・「日本という国にては一個人単独にて事を為せば必ず障礙を生ず、集団の力を借るときは法を犯すも亦容易なり・・・・・・滑稽なる国と謂うべし」

「元来日本人には理想なく強きものに従い其日々々を気楽に送ることを第一となすなり」

永井荷風の時局観である。昭和十四年と十六年の日記だけに、評価できる。

 

・評論家の林達夫は、「私は・・・・・・怪物と狂行いとから身を隔離する自由、そし幾坪かの畑に蔬菜をつくるとともに、庭前の一本のバラの木にせめて少しばかりの花を咲かせたい自由を確保しようとする以外に、何の希望も抱かなかった」といい、清沢冽も「暴力ほど恐いものはない、それは自分ではどうにもならないから」と嘆いていたが、知識人の生き方には、女を買い歩く荷風と同様に、「怪物と狂行」に立ち向かおうとする姿勢は見られなかった。

 しかし、平和に対する罪で裁かれた二十五名のA級戦犯が「誰一人としてこの戦争を惹起することを欲しなかった」というなら、誰が集団で「法を犯す」ことになったのか。

・「暴君治下の人民は、多く暴君よりも更に暴である。暴君の暴政は、しばしば暴君治下の人民の欲望を満足させることさえできない」

魯迅の言葉だが、たしかに開戦直前から東条内閣のころにかけて日本の国民は勇ましく、新聞も「ひじきの塩漬で国難に処せん・・・・・・待つところは、”進め”の大号令のみ」などと連日咆哮していたし、またサイパンが陥ちてB29が日本上空に姿を見せるようになっても、国民は個々としては軍の勝利の虚偽に気付きはじめていたものの、全体としてはファナティックな空気をかもし出しており、結局は聖断という上からの命令によってしか終戦を実現できなかった。

・最後の元老だった西園寺公は、こんな国民の様子を眺めて、「国民の知識が低いし、国民が低調過ぎる。これまで一体何を教育してきたか。これも明治以来の教育の方針が悪かったんだな」と絶望しながら死んでいくのだが、西園寺公のこの嘆きは、今日の日本人にも当てはまる。

・「大衆が支配的になる傾きをもつ社会においては、社会的構造の中に統合されていない非合理性が社会的生活の中に押し入るであろう」

 マンハイムの言葉である。

 

とありました。

著者である勝田龍夫は日本債券信用銀行頭取となった人物であるとか。→ こちら

日本債券信用銀行については こちら

  **************************************

 

「令和」の時代を迎えて、みそぎが済んだ、遠慮なく世界へと雄飛しよう、ということではなく

平和を語る教訓を持つ国として節度を持った行動しよう、ということでありますように。

 

というわけで、厚かましく、連休中のおススメは ブログ「メゾフォルテからあなたへ」です。

 


連休中 引きこもりの方へ〔4〕

2019-05-03 23:45:51 | おススメ

青森といえば、やはりねぶた祭りです。青森市の公式チャンネルの動画から

青森ねぶた祭/ねぶた囃子編

 

このごろ、日本はさまざまなランキングで低下傾向にありますが

貧乏県といわれてきた青森も厳しい中、こうして人気のある祭りを続けているので

力を合わせることが大事ではないかと思います。

ヒント満載の青森市のホームページをどうぞご覧ください。


連休中 引きこもりの方へ〔3〕

2019-05-02 00:08:07 | おススメ

青森・陸奥湾(むつわん)では大きな鯛が釣れるってご存知でしょうか?

動画を見つけました。

陸奥湾・デカ真鯛との格闘!

 

温泉や新緑も美しい青森にはぜひ3泊ぐらいの観光にお出かけください。