公共空間の利活用による地域活性化プロジェクト
~公民連携で多様な「場」を作るには~
1.背景・目的
⑴社会的背景 ⑵埼玉の「公共」の」使われ方(公共空間) ⑶公共空間の活用事例
⑷公共とは ⑸研究の目的と各事例の位置付け
2.各チームの研究報告
チーム:➀街路 ➁河川 ➂公園 ➃エリアマネジメント
※ 公園について、東京都では日比谷公園や長池公園で利活用するようになっていると
のこと。公園の利活用の実験として椿峰中央公園が取り上げられて、2月1日の青空カフェが出現しました。→
こちら
3.まとめと提言
⑴「空間」的視点として
⑵「公共」的」視点として
⑶ 公共空間のあり方
行政 「OPEN」・COMMON」 開かれた共有スペースの実現のために支援・サポート
する役割
住民 与えられた空間を使用する立場にとどまらず、自らが担い手として積極的に活用
すべき
企業 付加価値をつくるチャンス+地域での存在感を高める機会となるので、公共的
役割を担う地域社会の一員として参画
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昨年と今年の1月に行われたシンポジウム「椿峰ニュータウンの将来像を考える」は
彩の国さいたま人づくり広域連合(産官学民)の政策課題共同研究の一環として行われたものです。
椿峰ニュータウンが取り上げられたのは、椿峰ニュータウンで育った藤村龍至がこの政策課題共同研究のコーディネーターを2015年~17年の3年間務めることになったからです。
藤村龍至の3年間のまとめ
持続可能な郊外住環境実現にむけて
・通勤圏の縮小に伴い遠郊外(東京の場合都心40-60㎞圏)が特に空洞化しつつある
・郊外自治体の市街化区域の中で再スプロール化が起こっており小さな地域間競争が発生
・住宅団地の高齢化率は高いがその範囲はコンパクトで住民の経済的なポテンシャルは高い
・一部では自発的なリタイアメントコミュニティが出来上がりつつある
・
足りないのは24時間の医療福祉体制や交流空間の整備
・住宅団地の再投資には公共空間の例もあれば、民間投資の例もあるが投資効率は高い
・住宅団地で得られたノウハウを既存の公共サービスや施設の体系にフィードバック
・いずれも空きストックの有効活用が鍵
・空間的には「マルシェの層」と「住み開きの層」の活性化が鍵
・担い手像は世代によって変化しており、多世代を巻き込むにはマルシェは有効
・⑴地域の空間資源を再検討し⑵人材を発掘し⑶世代を超えた協働から起業へとつなげる
・
行政はまず研究対象化をはかり、プロジェクトを設定し、実験を行うことが有効
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椿峰まちづくり協議会に2006年から参加している私としては
公務員、企業、大学の先生、学生の若い方たちとヒアリングでお会いできる機会となって
たいへんありがたい経験となりました。
ほかのニュータウンの方たちとも交流ができ、多くの仲間がいると実感することができました。
高齢化が進み、老々介護はたいへんなものとなりそうです。
やはり介護の負担をどうしていくのかが地域の重要な課題だと考えられます。
ところが地域の居場所を作って「「ピンピンコロリ」を目指すことのみが高齢者対策とされている傾向があって、介護者の負担については目をつぶってしまうようにも思われます。
それは地域での活動の取りまとめ役が男性となっていて、考えたくないことは考えないようにしていると感じられたりします。
私の経験から
・在宅看護の普及
・在宅医療や在宅看護に民間の医療保険が関わって介護者の収入を確保できるようにする
・ケアマネージャー的存在が介護保険適用以前に必要
・行政による認知症対策の充実
・地域に近所の助け合いだけではなくプロの支援が必要(相談窓口だけでも)
・地域に終末期を過ごす低層の施設があればと思います。
産学官民に医療関係者の方たちも加えて、住民も意見を述べられる場が設けられ、上記のような介護システムについての実験が行われるようになりますように願っております。
それほどお金がかかるとは思えません。
しっかりしたシステムが構築されれば、負担というものが軽減されると思います。
高齢者や介護者が右往左往しなくてもよいシステムの構築を!