主に現代パートである「桜の国」を原作から十数年スライドさせるアレンジがどうなのか...。

見た感想としては...う〜ん...残念!って思いしかしませんでした。
まずもって、こうの史代さんの作風というかエッセンスがまるで活かされていない。シリアスなシーンをぼかして、時には笑いにさえ持って行く、その良さがなく、ストレートに感動させよう演出に流してしまう。
どの人物(特に女性キャラ)も、やたら悲しい悲しい泣く泣く...原作にはない女子高生の姪と広島に行くわけですけど、墓場で8月6日に亡くなった人ばかり見て衝撃を受けるのは判るとして、あんな風に泣き崩れるだろうか?
もちろん原作にも同じようなシーンはあるけど、一瞬泣くのかな...と思わせて、実は気分が悪くなって...という風に流れを外す。
でも解ってないワケじゃないのは読み進んでいく内にわかる仕掛けになっているんです。そこが、こうの作品の絶妙なエッセンスなんですよね。
「この世界の片隅に」の、すずさんに似た京花ちゃんも全体的には良い雰囲気だったのに、酔っ払い集団を怒りの声を上げて撃退するシーンでガッカリしてしまった...。
そんなシーンは原作にはないし、京花ちゃんに担わせる意味もわからない。
それと...これは仕方のない事かもしれませんが、原爆ドームや平和公園を何度も何度も繰り返して写し出すことに執拗さと押しつけ感が強く、どうしてもクドサが鼻につきました。
海外の映画に出てくる日本のシーンに矢鱈と富士山が写し込まれ、見ていて辟易とした気持ちに似たような...。
このドラマを見ようと思っている人は少なくても原爆ドームのイメージと意味合いは解っていると思うんですよね。
原作だって目次のカラーイラスト含めて3カットくらいしか描かれていない。
その変わりというか、隠喩としての水道タンクを倍くらいのカットで見せている。
この水道タンク、前にも書きましたけれど東京・中野にある給水施設なんですが、戦前に建造されたものだけに、どこか異様で、見方によっては原爆ドームに似ているんです。

以前、映画化された時も水道タンクは1カットも映し出されずガッカリでしたが、今回もやはり無かった。
私はたまたま近所に住んでいたことがあって、原作に出会ったとき別の意味で嬉しかったけど、世の大多数の人は馴染みもなく有名でも何でも無いから映像化する意味はないと、制作陣は判断したんでしょうけど、あえて見せて「何だろうコレは?」と鑑賞者に考えさせることも必要なんじゃないのかなぁと思うんですよね。
そういうことも含めて、こうの作品のちょっと外して、意外な角度で見せていくニュアンス...まったく活かされず、あまりにも判りやすい絵面とキャストの演技...今までどこかで見たことのあるようなドラマになっちゃったこと...とても残念です。
正直いって、現在TBS放映中のドラマ「この世界の片隅に」にもいろいろ思いが募っておりますが、これは連続ドラマなので、最終回までキッチリ見た後に感想書きたいと思います(^_^;


見た感想としては...う〜ん...残念!って思いしかしませんでした。
まずもって、こうの史代さんの作風というかエッセンスがまるで活かされていない。シリアスなシーンをぼかして、時には笑いにさえ持って行く、その良さがなく、ストレートに感動させよう演出に流してしまう。
どの人物(特に女性キャラ)も、やたら悲しい悲しい泣く泣く...原作にはない女子高生の姪と広島に行くわけですけど、墓場で8月6日に亡くなった人ばかり見て衝撃を受けるのは判るとして、あんな風に泣き崩れるだろうか?
もちろん原作にも同じようなシーンはあるけど、一瞬泣くのかな...と思わせて、実は気分が悪くなって...という風に流れを外す。
でも解ってないワケじゃないのは読み進んでいく内にわかる仕掛けになっているんです。そこが、こうの作品の絶妙なエッセンスなんですよね。
「この世界の片隅に」の、すずさんに似た京花ちゃんも全体的には良い雰囲気だったのに、酔っ払い集団を怒りの声を上げて撃退するシーンでガッカリしてしまった...。
そんなシーンは原作にはないし、京花ちゃんに担わせる意味もわからない。
それと...これは仕方のない事かもしれませんが、原爆ドームや平和公園を何度も何度も繰り返して写し出すことに執拗さと押しつけ感が強く、どうしてもクドサが鼻につきました。
海外の映画に出てくる日本のシーンに矢鱈と富士山が写し込まれ、見ていて辟易とした気持ちに似たような...。
このドラマを見ようと思っている人は少なくても原爆ドームのイメージと意味合いは解っていると思うんですよね。
原作だって目次のカラーイラスト含めて3カットくらいしか描かれていない。
その変わりというか、隠喩としての水道タンクを倍くらいのカットで見せている。
この水道タンク、前にも書きましたけれど東京・中野にある給水施設なんですが、戦前に建造されたものだけに、どこか異様で、見方によっては原爆ドームに似ているんです。

以前、映画化された時も水道タンクは1カットも映し出されずガッカリでしたが、今回もやはり無かった。
私はたまたま近所に住んでいたことがあって、原作に出会ったとき別の意味で嬉しかったけど、世の大多数の人は馴染みもなく有名でも何でも無いから映像化する意味はないと、制作陣は判断したんでしょうけど、あえて見せて「何だろうコレは?」と鑑賞者に考えさせることも必要なんじゃないのかなぁと思うんですよね。
そういうことも含めて、こうの作品のちょっと外して、意外な角度で見せていくニュアンス...まったく活かされず、あまりにも判りやすい絵面とキャストの演技...今までどこかで見たことのあるようなドラマになっちゃったこと...とても残念です。
正直いって、現在TBS放映中のドラマ「この世界の片隅に」にもいろいろ思いが募っておりますが、これは連続ドラマなので、最終回までキッチリ見た後に感想書きたいと思います(^_^;

