どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

この世界の片隅に、66回目鑑賞+(1)

2018年08月26日 20時50分00秒 | アニメ
1年ぶり、2回目の新文芸坐オールナイト上映に行ってきました(^_^)

今回も目出度く満員御礼 SOLD OUT!

プログラムの基本は冒頭に片渕須直さんとアニメスタイル編集長・小黒祐一郎さんの対談、そして「アリーテ姫」「マイマイ新子と千年の魔法」「この世界の片隅に」の三本立てですが、前回との違いは来年1月発売の「ACE COMBAT 7」を記念して、片渕さんが初めてサイドストーリー制作に関わった「ACE COMBAT 4」サイドストーリー(21分)の上映です。

そして「この世界の片隅に」は66回目の鑑賞にもなってしもうた...(^_^;

去年同月(9回も行ってるし...(´д`))ほどではないですが、公開から3年目で2回目の8月迎えて3回も行っているという...周りではとっくのとうですが、我ながら呆れるばかり(^_^;

でもね、そんなに観に行っているのに未だに新たな気づきがあるんですよ。今回は三作通しで観て、ハッと思わされたことを含めて書き記しておきたいと思います。

オールナイト上映はのトークから開始です。

まずは恒例の初見さん確認からスタート、「この世界の片隅に」で20人くらい、「マイマイ新子」で40〜50人、「アリーテ姫」で半数程度、「エースコンバット4」(を映画館など)でほぼ全員(逆に観たことある人は1〜2人程度)という感じ(各人数は雰囲気的なものです(^_^;)。

「エースコンバット4」の映像自体はPS2である程度見てましたし、YouTubeなどの動画サイトでも見ようと思えば可能ですが、流石に私も映画館では初めてです。片渕さんによれば、記憶が曖昧みたいですが、最初が渋谷で国内では2〜3回、海外(フランス)で1回程度上映したのではないかと。

着想段階では全編静止画で構成されているフランス映画「ラ・ジュテ」のような形で「プライベート・ライアン」のようなストーリーをとのことだったらしいです(極簡単に言っちゃうと、ゲームとゲームの合間に展開させる紙芝居)。

時期的にはスタジオ4℃在籍時、「アリーテ姫」制作が一段落した後で、同社プロデューサー・田中栄子さんがナムコ(現・バンダイナムコ)の依頼を受けて、片渕さんに白羽の矢を立てたことが発端だったと。基本プロットは3日間くらいであげてしまったようです(仕事早い!)。

大枠はナムコ側から示されたものの、割と自由にやれたが、反面ゲーム性に左右することにもなってしまい、結果的にゲーム自体に口を出すみたいな形になってしまったが臨機応変に対応してくれたようです。

止め絵を映画的に表現することに意味を持たせようと考え、パンやトラックアップを多様するような誤魔化しにはしないように心がけ、カメラワークを付けるにも意味を持たせようと。浦谷千恵さんと組んだのは本作が最初だったとも。ホンマに浦谷さんの作画能力はハンパないです...(板野一郎さんも協力、主にメカ描写ですかね?(^_^))。

...で観た感想なんですが、正直なところPS2まんまの解像度と圧縮画像での上映はあまりにも勿体ないなぁと。大きな画面に映写すると、低解像度による眠さと圧縮ノイズのジラジラが浮き出てしまって、辛い〜(´д`)

モノトーンな色合い、そして一枚一枚の描き込みと迫力は申し分なく、深い人間模様が素晴らしい...20年近く前とは言え、元データは縦横倍以上の解像度(1280×960pixel)が確保されていると思うし、そのままの状態で編集できるんじゃないかなぁ。

権利の問題で難しいのかもしれませんが、今後このような上映機会が増えるとすれば、御一考願いたい次第ですm(_ _)m

ということで、次回に続きます。