最初の出会いは、「オロロ畑~」だったので、「明日の記憶」が
比較的明るいイメージで読めた。
それにしても、オロロと明日では、かなりイメージが違う・・・
さらに、「コールドゲーム」にいたって、この作家のテリトリーの
広さというか、テーマの自由さに脱帽。
しかも、どのテーマについてもかなり調査してあるらしく、
リアルな手ごたえ十分。
オロロ畑でつかまえて
広告業界の裏側がわかる。
東北の誰も知らないような小さな村をなんとか有名にしようと
宣伝対策を考えた村人と広告業者。
恐竜騒ぎを起こすのだけど、本当はその村にはもっとすごいものが
あった・・・
最後のオチが痛快。
明日の記憶
「脳みそを搾り出すようにして書いた」というようなコメントを
本人が書いていたが、まさに。
なんたって同年代。認知症に関しては身につまされる。
こんなこと「あるある」と思いながら、徐々に脳の中の連絡網が
途切れていく様は、受け入れがたい気分になる。
最後は、この主人公のように、割り切れるのだろうか・・・
コールドゲーム
子供のいじめは容赦がない。
それがクラスという集団となるとなおさら。
さらに中学生となるとやや過激。
数年後、いじめられた者が、当時のいじめた者ひとりひとりに
仕返しをしてきた(?)。そして殺人事件にも発展し・・・
仕返しを警察に言えば、その原因として、ひどいいじめをした
ことを認めなければならないという複雑な心境。
いじめてしまった記憶、いじめを無視した記憶。
いじめられた記憶、無視されて助けてもらえなかった記憶。
いまさら触れられたくない、いやな思い出をぐりぐりと掘り出す
荻原のすごさ。
比較的明るいイメージで読めた。
それにしても、オロロと明日では、かなりイメージが違う・・・
さらに、「コールドゲーム」にいたって、この作家のテリトリーの
広さというか、テーマの自由さに脱帽。
しかも、どのテーマについてもかなり調査してあるらしく、
リアルな手ごたえ十分。
オロロ畑でつかまえて
広告業界の裏側がわかる。
東北の誰も知らないような小さな村をなんとか有名にしようと
宣伝対策を考えた村人と広告業者。
恐竜騒ぎを起こすのだけど、本当はその村にはもっとすごいものが
あった・・・
最後のオチが痛快。
明日の記憶
「脳みそを搾り出すようにして書いた」というようなコメントを
本人が書いていたが、まさに。
なんたって同年代。認知症に関しては身につまされる。
こんなこと「あるある」と思いながら、徐々に脳の中の連絡網が
途切れていく様は、受け入れがたい気分になる。
最後は、この主人公のように、割り切れるのだろうか・・・
コールドゲーム
子供のいじめは容赦がない。
それがクラスという集団となるとなおさら。
さらに中学生となるとやや過激。
数年後、いじめられた者が、当時のいじめた者ひとりひとりに
仕返しをしてきた(?)。そして殺人事件にも発展し・・・
仕返しを警察に言えば、その原因として、ひどいいじめをした
ことを認めなければならないという複雑な心境。
いじめてしまった記憶、いじめを無視した記憶。
いじめられた記憶、無視されて助けてもらえなかった記憶。
いまさら触れられたくない、いやな思い出をぐりぐりと掘り出す
荻原のすごさ。