漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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ショウガの効果(主に生のショウガについて)

2009-01-26 | 薬草・生薬
この冬はやけにショウガ湯がはやりだとか。

生姜は漢方薬の1成分としても実によく使われ
おもに、生姜(しょうきょう)と乾姜(かんきょう)があります。

生姜(しょうきょう)は、
新鮮なヒネショウガのことで辛味による発散作用に優れています。
乾姜(かんきょう)は、
乾燥させたもので、温中回陽(からだの内側を温める作用)に優れています。
なので生姜(しょうきょう)は解表剤で、乾姜は散寒剤に分類されています。
(中医臨床のための中薬学より)

とは言っても実は、
日本では生姜(しょうきょう)として乾燥したショウガ(つまり乾姜)を用い、
乾姜はショウガを蒸して乾燥したものを使っているそうです。
なんだか話が面倒)


なので、カゼの引き始めに、
買ってきた葛根湯や桂枝湯のエキス細粒をお湯に溶かして服用するなら、
新鮮な生姜を少量すって加えるともっと効きが良くなるでしょう。
胃腸が冷えてムカムカするという時も生のショウガがおすすめです。

ショウガの皮は、体のむくみを取り去る働きがあるので
むいてしまわずに一緒にすりおろしましょう。

紅茶とミルクのホットミルクティを作る時に、
ショウガを刻んで入れたり、さらにシナモンを加えるととっても温まります。
とくに朝は、お腹をしっかり温めて活動を開始してくださいね。

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