ブックオフで偶然見つけてしまった。
美しい表紙、植物、梨木香歩、文句なしのお気に入りトライアングルや~。
敬愛する梨木さん、半額で買うけどごめんなさい。
久しぶりに味わう梨木ワールドの異空間。
いったいどこからが、椋(ムク)の木の「巣穴」に落ちた話なのか判然としないまま、
頭の中では不思議の国のアリスのようにさまよう。
そして最後に「あの千代」登場の「現実」にあっと驚いた。
やられた。
すぐさま最初からまた読み直した。
weblio辞書より「犬雁足」
「男ってのはねえ」
「これに(オオバコの葉)死んだカエルを包むと本当に生き返るのですか」
「一般常識!一般常識!」
初読ではただ不思議で意味不明だった妙な会話内容が、読み返してみると、
込められた深い意味とその痛さが沁みる。
weblio辞書より「月下香」
芋虫がさなぎとなりやがて蝶に至る変態の描写は驚きに満ちている。
そして巣穴に落ちた彼は、幼いころへと「逆行の変態」を遂げながら、
「未来のために」と封じ込めたつもりの悲しい記憶を思い出す。
辛い思い出を無理やり消し去って都合のいい記憶に変えてしまっている
ことってあるのかもしれない。
その都合のいい記憶の仕方が「男ってのはねえ」という千代の言葉につながる。
しかし真実の記憶に向かい合い受け入れなければ、未来へは進めないのかもしれない。
weblio辞書より「ムジナモ」貉のシッポみたいな食虫植物
不思議なカエル小僧に、父親として命名したシーンは涙がでた。
2度3度読み返したい。
梨木さんの本は何度読み返しても飽きない。
声を出して読みたくなる。
次々と登場する植物の姿を知っているとイメージのふくらみが倍増する。
梨木香歩 1959年鹿児島生まれ
美しい表紙、植物、梨木香歩、文句なしのお気に入りトライアングルや~。
敬愛する梨木さん、半額で買うけどごめんなさい。
久しぶりに味わう梨木ワールドの異空間。
いったいどこからが、椋(ムク)の木の「巣穴」に落ちた話なのか判然としないまま、
頭の中では不思議の国のアリスのようにさまよう。
そして最後に「あの千代」登場の「現実」にあっと驚いた。
やられた。
すぐさま最初からまた読み直した。
weblio辞書より「犬雁足」
「男ってのはねえ」
「これに(オオバコの葉)死んだカエルを包むと本当に生き返るのですか」
「一般常識!一般常識!」
初読ではただ不思議で意味不明だった妙な会話内容が、読み返してみると、
込められた深い意味とその痛さが沁みる。
weblio辞書より「月下香」
芋虫がさなぎとなりやがて蝶に至る変態の描写は驚きに満ちている。
そして巣穴に落ちた彼は、幼いころへと「逆行の変態」を遂げながら、
「未来のために」と封じ込めたつもりの悲しい記憶を思い出す。
辛い思い出を無理やり消し去って都合のいい記憶に変えてしまっている
ことってあるのかもしれない。
その都合のいい記憶の仕方が「男ってのはねえ」という千代の言葉につながる。
しかし真実の記憶に向かい合い受け入れなければ、未来へは進めないのかもしれない。
weblio辞書より「ムジナモ」貉のシッポみたいな食虫植物
不思議なカエル小僧に、父親として命名したシーンは涙がでた。
2度3度読み返したい。
梨木さんの本は何度読み返しても飽きない。
声を出して読みたくなる。
次々と登場する植物の姿を知っているとイメージのふくらみが倍増する。
梨木香歩 1959年鹿児島生まれ