認知症は日本では
脳血管性認知症(記憶をつかさどる海馬や視床が脳梗塞などで血流阻害され発症する)が多いと思われていたが、最近ではアルツハイマー型(脳変性疾患)が半数を超える。
(ちなみに脳変性型にはアルツハイマー病、レビー小体病、前頭側頭型認知層(ピック病)、ハンチントン病などがある)
アルツハイマー型認知症の病状
中核症状:記憶障害、判断力障害、問題解決能力障害、実行機能障害、
見当識障害、失行、失認、失語など
BPSD:妄想、幻覚、せん妄、不安、焦燥、抑うつ、思い込み、睡眠障害、
多弁、多動、依存、暴言・暴力、徘徊、異食、過食、不潔行為、
介護への抵抗、仮性作業(目的や意味の分からない作業)
「記憶」に関連する「中核症状」の進行を防ぐのがアルツハイマー型認知症治療薬といわれるもの。
(BPSDは生活環境に左右されて発現しやすく、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠導入剤などで対応する。)
※アルツハイマー病はアセチルコリン神経障害をきたす慢性進行性変性疾患である。
さてそのアルツハイマー型認知症治療薬(AChE阻害薬)で
これまでほとんど独占状態だった「アリセプト」だが、
今年に入って新薬が次々と発売され選択枝が増えてきた。
(なにせ認知症患者はこの先30年くらいは右肩上がりに増加するに違いないから
各製薬メーカーもこの市場を逃すまいと力を入れている)
その中でも注目は、貼るタイプの「リバスタッチ」や「イクセロンパッチ」
小さなシールを背中あたりに毎日1回貼ればOK。
このタイプはAChE阻害に加えてBuChE阻害作用を持ち、
アリセプトよりもよい効果が期待されている。
毎日欠かさず貼りかえる必要があるため、貼ってくれる人は必要だが。
またコリンエステラーゼ阻害薬全般の副作用として頻度は高くないが
除脈が発現することもあり、場合によっては突然死につながることもあるので、
細かな観察が必要ということだ。
AChE:アセチルコリンエステラーゼ
BuChE:ブチルコリンエステラーゼ←この酵素が脳の老人斑成熟に関連しているらしく、この酵素も
阻止するほうが認知症の進行を押させえられるといわれている。
(2011/0825千葉大学医学部付属病院神経内科特任教授 平野成樹氏 講演から)
追)AChE阻害薬と異なる作用のアルツハイマー型認知症治療薬としてメマリー(メマンチン)がある
(中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制)
AChE阻害薬と併用可能
次はアルツハイマー型認知症の初期兆候と脳の状態について書きます。
脳血管性認知症(記憶をつかさどる海馬や視床が脳梗塞などで血流阻害され発症する)が多いと思われていたが、最近ではアルツハイマー型(脳変性疾患)が半数を超える。
(ちなみに脳変性型にはアルツハイマー病、レビー小体病、前頭側頭型認知層(ピック病)、ハンチントン病などがある)
アルツハイマー型認知症の病状
中核症状:記憶障害、判断力障害、問題解決能力障害、実行機能障害、
見当識障害、失行、失認、失語など
BPSD:妄想、幻覚、せん妄、不安、焦燥、抑うつ、思い込み、睡眠障害、
多弁、多動、依存、暴言・暴力、徘徊、異食、過食、不潔行為、
介護への抵抗、仮性作業(目的や意味の分からない作業)
「記憶」に関連する「中核症状」の進行を防ぐのがアルツハイマー型認知症治療薬といわれるもの。
(BPSDは生活環境に左右されて発現しやすく、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠導入剤などで対応する。)
※アルツハイマー病はアセチルコリン神経障害をきたす慢性進行性変性疾患である。
さてそのアルツハイマー型認知症治療薬(AChE阻害薬)で
これまでほとんど独占状態だった「アリセプト」だが、
今年に入って新薬が次々と発売され選択枝が増えてきた。
(なにせ認知症患者はこの先30年くらいは右肩上がりに増加するに違いないから
各製薬メーカーもこの市場を逃すまいと力を入れている)
その中でも注目は、貼るタイプの「リバスタッチ」や「イクセロンパッチ」
小さなシールを背中あたりに毎日1回貼ればOK。
このタイプはAChE阻害に加えてBuChE阻害作用を持ち、
アリセプトよりもよい効果が期待されている。
毎日欠かさず貼りかえる必要があるため、貼ってくれる人は必要だが。
またコリンエステラーゼ阻害薬全般の副作用として頻度は高くないが
除脈が発現することもあり、場合によっては突然死につながることもあるので、
細かな観察が必要ということだ。
AChE:アセチルコリンエステラーゼ
BuChE:ブチルコリンエステラーゼ←この酵素が脳の老人斑成熟に関連しているらしく、この酵素も
阻止するほうが認知症の進行を押させえられるといわれている。
(2011/0825千葉大学医学部付属病院神経内科特任教授 平野成樹氏 講演から)
追)AChE阻害薬と異なる作用のアルツハイマー型認知症治療薬としてメマリー(メマンチン)がある
(中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制)
AChE阻害薬と併用可能
次はアルツハイマー型認知症の初期兆候と脳の状態について書きます。
独居なので副作用の事など気になります。
今のところ、落ち着いてきた気がしますが。
今後量を増やしていったらどうなるのかな?
なにせ新薬だから、人体実験みたいな気がして~
精神神経系に作用させる薬剤の場合、低濃度からスタートして、調子よければ、充分効果を発揮できる量まで増量するという使い方が多いです。
副作用はしばらく服用していてから発現することもあるので、なかなか油断できないですが
アルツハイマーの場合できるだけ早く症状の進行を抑えることも大切。
服用する患者と接する機会の多い仕事をするピロさんたちが担っている部分はとても大きいということでしょう。
正常圧水頭症かも(?)とも思いましたが、そうではないらしい。
いろいろな情報があったら教えてくださいね。
わが薬局でも、認知症の方で家族が大規模医療施設で調べてもらった結果、ピック病と診断された方もいらっしゃいます。
ピック病の場合はAChE阻害剤では効果がないのですが、この診断ができるドクターがまだ少ないそうなので、セカンドオピニオンとしても違う病院で調べてもらってはいかがでしょう。