花粉症シーズンで、わが漢方薬局では「バリア」の力が弱い(衛気虚えききょ)という話がよく出るのですが、それは「外からの邪気が内に侵入しやすく、内のエネルギーが外に漏れやすい」状態に陥っていること。
その主な症状は
・風邪を引きやすい
・熱の上がり始めなどにすぐ汗がじわっと出てゾクゾク寒気がする、寝汗をかきやすい
・熱の上がり始めなどにすぐ汗がじわっと出てゾクゾク寒気がする、寝汗をかきやすい
花粉症のほかにも、
冷たい風にあたるとすぐくしゃみや鼻水が出る
寒冷蕁麻疹
季節の変わり目に喘息様症状がでる
慢性鼻炎
なども衛気虚であることが多い
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衛気を養う働きが高い生薬の筆頭は「黄耆(おうぎ)」
これが配合されている漢方薬は衛気を強めて、様々はアレルギー症状の改善にとてもよい。
(いくつかの漢方薬があるので、よく体質をご相談になり選択してください)
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(河津桜が満開、ひとり盛んにくしゃみをしている人がいて気の毒でした)
そもそも生活する上で様々な外邪に暴露されるのは当たり前で、それに負けるようになった(衛気虚)原因は普段の生活習慣の中にあり、それも改善することが大切です。
・冷たいものの摂りすぎやタバコなど粘膜を痛めることを避ける
・暴飲暴食、偏食、少食の改善
・夜更かし、過労を避ける
・ストレスを解消するため気分転換を図る
・適度の運動で体力をアップする
・衣類を調整して体を冷やさないようにする
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寒桜は終盤。蜜を吸うヒヨドリの嘴は花粉で黄色くなっている
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藪の中でよく鳴いていたベニマシコ♀
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