映画やってますが、読んでみました。
海堂尊さんの小説は初めてで、不妊治療にまつわる人情ものかと
思ったら相当違ってました。
まさに現代の産婦人科医療の問題点をぐいっとえぐってあらわにしたストリー。
統計ばかりとって、結果、的外れな決まりごとをつくてしまうお役人仕事のおかげで、
現場の産婦人科医療はまさに崩壊寸前となっている。
確かにここ数年、特に産科を閉院するところが増え、
妊婦は早い時期から予約を入れておかないと「お産難民」になりかねないのが現実。
急なお産はたらいまわしにされてしまう恐れさえある。
そしてどこまで不妊治療を高度医療で踏み込むか、
それによって生じる遺伝子的な問題を法律的にどう整えていくか、
今の日本はまさに困惑している状況でしょう。
しかし、迷っていても現場は待ってはくれない。
あきらめる医師、自滅するのが目に見えていても突き進む医師・・・
とにかく、現場の行き詰った状況を知っておくべきだと思いました。
そうでなければ、生活のすべてを医療にささげているような医師には、
容赦ない訴訟問題しか待っていないことになるから。
海堂尊(かいどうたける)千葉県出身、千葉大医学部、外科医を経て病理専門医へ
『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラルルージュの凱旋』などで有名。
海堂尊さんの小説は初めてで、不妊治療にまつわる人情ものかと
思ったら相当違ってました。
まさに現代の産婦人科医療の問題点をぐいっとえぐってあらわにしたストリー。
統計ばかりとって、結果、的外れな決まりごとをつくてしまうお役人仕事のおかげで、
現場の産婦人科医療はまさに崩壊寸前となっている。
確かにここ数年、特に産科を閉院するところが増え、
妊婦は早い時期から予約を入れておかないと「お産難民」になりかねないのが現実。
急なお産はたらいまわしにされてしまう恐れさえある。
そしてどこまで不妊治療を高度医療で踏み込むか、
それによって生じる遺伝子的な問題を法律的にどう整えていくか、
今の日本はまさに困惑している状況でしょう。
しかし、迷っていても現場は待ってはくれない。
あきらめる医師、自滅するのが目に見えていても突き進む医師・・・
とにかく、現場の行き詰った状況を知っておくべきだと思いました。
そうでなければ、生活のすべてを医療にささげているような医師には、
容赦ない訴訟問題しか待っていないことになるから。
海堂尊(かいどうたける)千葉県出身、千葉大医学部、外科医を経て病理専門医へ
『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラルルージュの凱旋』などで有名。
早速、相談出来そうな漢方薬局を友人と共にチェックしました。
海堂尊氏、映画で「チームバチスタ」を見た位ですが、
専門家の書く小説ですから、リアルに起こっている事なのだと思えますよね。
少し前までなんとか子供を産めないものかと、密かに思っていましたが、
生殖医療はどこ迄やっていいのか、その狭間で揺れ続けていました。
病院で言われていた「45歳迄は受け入れます」に、どうしても底迄はあきらめ切れなくて・・・
そんな時に、50歳の野田聖子さんの妊娠出産、
大変な努力とリスクの上だと思いますが、その年の初産が可能なんだと思ったら、
また気持ちが揺れないでもありません。
でも、生物学的に無理のある事を、先端技術でなんとかするのは、
「私は」賛成できません。それが地球のバランスだと思うので。
他の事はともかく、子供は産みっぱなしじゃ済まないですものね。
私の知るお医者さん達、みんな本当に激務です。
その私生活の無さを聞いて、医師とは結婚したくないと思った位・・・
ジーンワルツ、やくさんのお話で、とても興味が沸きました。
是非、読んでみたいと思います。
私も実は野田さんの妊娠については賛成できません。ただしそれは、他人の卵子を使ってまで「生む」という行為に対する、あくまでも自分の中での拒否反応ですが。
しかしどこまで行っても万が一の可能性がありそうという現代において、その分悩みも大きくなったり長引いたりしますね。
「ジーンワルツ」に続いて「産声が消えていく」という元産科医が書いた小説も読みました。
この感想も近々書くつもりですが、現場の臨場感は数倍も強烈でした。