漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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花から実になるまで何か月もかかる・クコの花・杞菊地黄丸

2015-11-23 | 薬草・生薬
谷津干潟の遊歩道でクコ(枸杞)の花を見つけました。
調べると水辺の砂地を好むと書かれていたので、この場所はピッタリでしょう。
クコの実は大玉のグミみたいな実なのですが、この株に実は見つかりませんでした。


クコの実は生薬名を『枸杞子(クコシ)』といい、「杞菊地黄丸」や「海精宝」に含まれていますので、ご存知の方も多いことでしょう。
またドライフルーツとしても販売されているので、中華料理に用いたり、酒につけたりされます。
滋補肝腎・養血明目、潤肺作用
杞菊地黄丸は肝腎陰虚対策の筆頭で、頭のふらつき、めまい、視力減退、風にあたると涙がでる、腰や膝がだるい、遺精、消渇などに。

クコの根皮は地骨皮(ジコッピ)といい、清虚熱作用があり、気陰不足の心火上炎対策の清心蓮子飲に含まれています。


谷津干潟によくいるオナガ・翼と長い尾が美しい空色なのですが、曇天で写ってませんね~

クコのような小さな実でも、花から熟した実になるまでに何か月かかかります。
次の生命を養うために、丁寧に時間をかけて栄養を集結させているのでしょう。
食養生においても、実やタネは滋養効果が高いといわれますが、そのはずですね。

体質改善も焦らず着々と続けることです。


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