月が替わって10月。気づいてみれば、先月は記事を3つしか上げられませんでした。にもかかわらず毎日多くの皆さんにご来訪いただいており、大変ありがたく、また申し訳なく思っています。このところ仕事の方もなかなかに多忙で週末に出勤していることも多いのですが、それでもほそぼそと学習に勤しんでいます。大学院の後期の授業も始まりますし、気持ちを新たに頑張っていきたいと思っています。
さていつもながら少しですが、演習問題を。いずれも比較的最近手元の自分用問題集に加えたものから、書き取り、語選択書き取り、故事・成語問題を少々ご紹介します。過去問は含まれていないと思いますが、基本的に「漢検 漢字辞典」に掲載されているものですので、本試験1か月前の力試しにどうぞ。
<書き取り>
1. キワド い。
2. アヤカ る。
3. ノ るか反るか。
4. センコツ を帯びる。
5. タラバガニ 。
6. 努力の甲斐なく トジ に終わった。
1. 【際疾】 (「漢検 漢字辞典」初版 P.555/第二版 P.560)
2. 【肖】 (736/742)
3. 【伸】 (784/791)
この3つ、「よく使う言葉の漢字表記」の部類ですね。特に「際疾い」は最近初めて知りました。
4. 【仙骨】 (887/894)
「仙人のように人間離れした骨相。非凡な人相・風采。」の意。
5. 【鱈場蟹】 (881/889)
6. 【徒爾】 (1117/1127)
【徒】 は 【徒花(あだばな)】 と同じく「無駄、無益」の意味ですね。
<語選択・書き取り>
7. つまらない物を贈ること。
8. 僧侶の食事。
9. 言葉や文章がよどみなく出てくるたとえ。
10. 目的をとげるための便宜上の手段。
11. 壮大でりっぱな建物。
語群: きょせつ けんきん けんどう でんう ときひじ
12. 上体を深く曲げて礼をすること。
13. 書物などを何度も繰り返して読み、身につけること。
14. 誉をあげること。
15. 人から受けるめぐみ。
16. 心がねじまがっていて悪い人のたとえ。
語群: けいせつ しきょう しょうしゅう ちめい よれき
7. 【献芹】 (426/430)
8. 【斎非時】 (552/556)
9. 【鋸屑】 (317/320)
「のこぎりくず」のようによどみなく出てくる、ということですね。
10. 【権道】 (428/432)
11. 【殿宇】 (1112/1122)
12. 【磬折】 (397/400)
中国古代の楽器(磬)の形に由来する言葉だそうです。
13. 【誦習】 (753/760)
14. 【馳名】 (1027/1035)
「名(な)を馳(は)せる」ですけれど、「ちめい」と問われると戸惑いますね。(笑)
15. 【余瀝】 (1506/1522)
16. 【鴟梟】 (622/627)
「辞典」を引いていて今日(!)発見したばかりの熟語です。
<故事・諺>
17. カンコク の器
18. 貧者の イットウ。
19. シンコツ を百齢に舎(す)つ。
20. ボウヨウ の嘆。
21. ブンイン を惜しむ。
22. クバ の心。
23. リョオウ の枕。
24. ユウジン 余地有り。
25. ヨトウ の罪。
26. トウヒツ の吏。
17. 【幹国】 (238/241)
国を治める器量・才能。また、それをもつ人。
18. 【一灯】 (1300/1314)
金持ちがささげる形式的な大量の寄進よりも、たとえわずかでも、貧しい者の真心のこもった寄進のほうが尊いということ。
19. 【簪笏】 (-/-)
官職を一生投げ捨てて、父母に仕えることを願って万里を行く。
20. 【亡羊】 (1399/1413)
物事の方法や進め方がいろいろあって、かえって困るたとえ。また、学問の道が細分化しすぎて、真理に到達することが難しいたとえ。
21. 【分陰】 (1345/1358)
たとえわずかな時間でも、惜しんで無駄に使わない。
22. 【狗馬】 (364/367)
君主など上位の者への忠誠の心をへりくだっていう語。
23. 【呂翁】 (1556/1609)
人の世の栄華がはかないことのたとえ。
「一炊の夢」「黄梁の夢」「盧生の夢」「邯鄲の夢」「邯鄲の枕」など、同義の故事がいっぱいです。(笑)
24. 【遊刃】 (1497/1513)
物事を余裕をもって巧妙に処理することができるたとえ。
25. 【余桃】 (1505/1522)
君主の気まぐれな寵愛によって、ほめられたり思わぬ罪をきせられたりすること。
26. 【刀筆】 (1125/1135)
文書を書き写すだけが仕事の下級役人のこと。
このまま夜までもうひと踏ん張り・・・と言いたいところですが、きょうは今から出張(仕事は明日からですが前泊)です。飛行機の中で、自分でこの記事で復讐します。(笑)
今月も頑張りましょう!
さていつもながら少しですが、演習問題を。いずれも比較的最近手元の自分用問題集に加えたものから、書き取り、語選択書き取り、故事・成語問題を少々ご紹介します。過去問は含まれていないと思いますが、基本的に「漢検 漢字辞典」に掲載されているものですので、本試験1か月前の力試しにどうぞ。
<書き取り>
1. キワド い。
2. アヤカ る。
3. ノ るか反るか。
4. センコツ を帯びる。
5. タラバガニ 。
6. 努力の甲斐なく トジ に終わった。
1. 【際疾】 (「漢検 漢字辞典」初版 P.555/第二版 P.560)
2. 【肖】 (736/742)
3. 【伸】 (784/791)
この3つ、「よく使う言葉の漢字表記」の部類ですね。特に「際疾い」は最近初めて知りました。
4. 【仙骨】 (887/894)
「仙人のように人間離れした骨相。非凡な人相・風采。」の意。
5. 【鱈場蟹】 (881/889)
6. 【徒爾】 (1117/1127)
【徒】 は 【徒花(あだばな)】 と同じく「無駄、無益」の意味ですね。
<語選択・書き取り>
7. つまらない物を贈ること。
8. 僧侶の食事。
9. 言葉や文章がよどみなく出てくるたとえ。
10. 目的をとげるための便宜上の手段。
11. 壮大でりっぱな建物。
語群: きょせつ けんきん けんどう でんう ときひじ
12. 上体を深く曲げて礼をすること。
13. 書物などを何度も繰り返して読み、身につけること。
14. 誉をあげること。
15. 人から受けるめぐみ。
16. 心がねじまがっていて悪い人のたとえ。
語群: けいせつ しきょう しょうしゅう ちめい よれき
7. 【献芹】 (426/430)
8. 【斎非時】 (552/556)
9. 【鋸屑】 (317/320)
「のこぎりくず」のようによどみなく出てくる、ということですね。
10. 【権道】 (428/432)
11. 【殿宇】 (1112/1122)
12. 【磬折】 (397/400)
中国古代の楽器(磬)の形に由来する言葉だそうです。
13. 【誦習】 (753/760)
14. 【馳名】 (1027/1035)
「名(な)を馳(は)せる」ですけれど、「ちめい」と問われると戸惑いますね。(笑)
15. 【余瀝】 (1506/1522)
16. 【鴟梟】 (622/627)
「辞典」を引いていて今日(!)発見したばかりの熟語です。
<故事・諺>
17. カンコク の器
18. 貧者の イットウ。
19. シンコツ を百齢に舎(す)つ。
20. ボウヨウ の嘆。
21. ブンイン を惜しむ。
22. クバ の心。
23. リョオウ の枕。
24. ユウジン 余地有り。
25. ヨトウ の罪。
26. トウヒツ の吏。
17. 【幹国】 (238/241)
国を治める器量・才能。また、それをもつ人。
18. 【一灯】 (1300/1314)
金持ちがささげる形式的な大量の寄進よりも、たとえわずかでも、貧しい者の真心のこもった寄進のほうが尊いということ。
19. 【簪笏】 (-/-)
官職を一生投げ捨てて、父母に仕えることを願って万里を行く。
20. 【亡羊】 (1399/1413)
物事の方法や進め方がいろいろあって、かえって困るたとえ。また、学問の道が細分化しすぎて、真理に到達することが難しいたとえ。
21. 【分陰】 (1345/1358)
たとえわずかな時間でも、惜しんで無駄に使わない。
22. 【狗馬】 (364/367)
君主など上位の者への忠誠の心をへりくだっていう語。
23. 【呂翁】 (1556/1609)
人の世の栄華がはかないことのたとえ。
「一炊の夢」「黄梁の夢」「盧生の夢」「邯鄲の夢」「邯鄲の枕」など、同義の故事がいっぱいです。(笑)
24. 【遊刃】 (1497/1513)
物事を余裕をもって巧妙に処理することができるたとえ。
25. 【余桃】 (1505/1522)
君主の気まぐれな寵愛によって、ほめられたり思わぬ罪をきせられたりすること。
26. 【刀筆】 (1125/1135)
文書を書き写すだけが仕事の下級役人のこと。
このまま夜までもうひと踏ん張り・・・と言いたいところですが、きょうは今から出張(仕事は明日からですが前泊)です。飛行機の中で、自分でこの記事で復讐します。(笑)
今月も頑張りましょう!