このところは、首都圏でも連日の氷点下。今年の冬はホントに寒いですね。インフルエンザも猛威を振るっているようですし、体調の維持管理に気を付けたいと思います。
さて今日は変体仮名について。昨年、大学院で「日本史史料論」という科目を履修したときに少し接していたのですが、先日から古今和歌集の通読を始めた(もちろん普通の活字で、です!)のをきっかけに、変体仮名も改めて少しずつでも読めるように、と思い立って手掛けています。と言ってもやはり相当の難物。少しご紹介しましょう。
まずはこれ。一番左上は一目瞭然で「あ」ですけれど、この13文字、実は全部「あ」なのです。もとになっている漢字がいくつもあって、その崩し方がまたそれぞれ何種類もあるので、同じ一つの音を表す変体仮名がたくさんある、ということになります。なので、「あ」はこの13文字ですべて、というわけですらないのでしょう。
これは「う」。わかりやすいですね。
これも「う」・・・かと思いきや「か」です。「可」を崩した、と言われてそう思って見ればそうとも見えますが、上の「う」との区別は??? 手書きであることも考えると、実際には字体をどう区別するかというより、文脈で読み分けるのでしょうね。
「れ」にしか見えませんが「な」。元の漢字は「那」です。
「ふ」かと思いましたが、これも「な」。「奈」を崩したもの。
これも「ふ」かと思いました。「に」です。元は「尓」。
「えーっ??」と思いながらこんなものを眺めているだけで今は楽しいですが、本当にいつかは読めるようになるんでしょうかね。(笑) 先日記事でご紹介した古今和歌集の文庫本の表紙を再掲します。
この右下の和歌、読めますか? これは小野小町の名歌で、全部ひらがなで書けば、「おもいつつ ぬればやひとの みえつらむ ゆめとしりせば さめざらましを」。この歌自体は知っていましたが、それでも今はとても全部は読めません。でも、まがりなりにでも読めるようになったら、また一つ世界が広がるような気がしますね。
ついでですがこの変体仮名、昨年6月に代表的な285文字が Unicode にも追加されています。
ご興味の向き(いらっしゃるのかな? ^^;;;)はこちらで。
Unicode 10.0 Character Code Charts
一番右の列の「East Asian Scripts」の中にある「Kana Supplement」と「Kana Extended-A」がこれです。
日本語の世界は本当に奥深いですね。 ^^
さて今日は変体仮名について。昨年、大学院で「日本史史料論」という科目を履修したときに少し接していたのですが、先日から古今和歌集の通読を始めた(もちろん普通の活字で、です!)のをきっかけに、変体仮名も改めて少しずつでも読めるように、と思い立って手掛けています。と言ってもやはり相当の難物。少しご紹介しましょう。
まずはこれ。一番左上は一目瞭然で「あ」ですけれど、この13文字、実は全部「あ」なのです。もとになっている漢字がいくつもあって、その崩し方がまたそれぞれ何種類もあるので、同じ一つの音を表す変体仮名がたくさんある、ということになります。なので、「あ」はこの13文字ですべて、というわけですらないのでしょう。
これは「う」。わかりやすいですね。
これも「う」・・・かと思いきや「か」です。「可」を崩した、と言われてそう思って見ればそうとも見えますが、上の「う」との区別は??? 手書きであることも考えると、実際には字体をどう区別するかというより、文脈で読み分けるのでしょうね。
「れ」にしか見えませんが「な」。元の漢字は「那」です。
「ふ」かと思いましたが、これも「な」。「奈」を崩したもの。
これも「ふ」かと思いました。「に」です。元は「尓」。
「えーっ??」と思いながらこんなものを眺めているだけで今は楽しいですが、本当にいつかは読めるようになるんでしょうかね。(笑) 先日記事でご紹介した古今和歌集の文庫本の表紙を再掲します。
この右下の和歌、読めますか? これは小野小町の名歌で、全部ひらがなで書けば、「おもいつつ ぬればやひとの みえつらむ ゆめとしりせば さめざらましを」。この歌自体は知っていましたが、それでも今はとても全部は読めません。でも、まがりなりにでも読めるようになったら、また一つ世界が広がるような気がしますね。
ついでですがこの変体仮名、昨年6月に代表的な285文字が Unicode にも追加されています。
ご興味の向き(いらっしゃるのかな? ^^;;;)はこちらで。
Unicode 10.0 Character Code Charts
一番右の列の「East Asian Scripts」の中にある「Kana Supplement」と「Kana Extended-A」がこれです。
日本語の世界は本当に奥深いですね。 ^^