もう明日から9月ですね。私のところは、今日も涼しくて秋の陽気です。あいにく曇り空ですが、私の好きな旻天(びんてん=秋の空)が見られる季節ももうすぐですね。
さて、きょうは 【饕餮】(とうてつ) という熟語について。
過去問では、19-2 で熟語の読み・一字訓読み問題として(【饕餮/饕(むさぼ)る】)、21-2・24-2 では音読み問題として出題されていますので、頻出問題と言えるでしょう。意味は、もともとは中国神話の怪物の名。そこから、財貨や飲食を貪る者のたとえに使われるようになったようです。また、青銅器の模様にも使われ、それを 【饕餮文(とうてつもん)】 と言うとのこと。
と、いうようなことが、改めて調べてみてわかりました。今まで漠然としか意味を理解していなかったので、勉強になりました。
さて、これの何が「不思議」かと言うと、 【饕餮】 の不思議というより「辞典」の不思議なのですが、この熟語、「辞典」には 【餮】 の項の「下付き」に 【饕餮(とうてつ)】 、逆に 【饕】 の項の「下付き」に 【餮饕(てっとう)】 がそれぞれ出ているのに、見出しとしてはどちらにも出ていません。「下付き」に出ているので、改めてそちらを調べるとそちらには前後逆にした熟語がこれまた「下付き」にだけ出ているという、不思議というか不親切というか、そういうことを発見したのでここに書いた次第。つまらないことでスミマセン。m(_ _)m
まあとにかく、前述の通り 【饕餮(とうてつ)】 は頻出ですが、これを前後逆にした 【餮饕(てっとう)】 という熟語もあるということを初めて知りました。字面の似ている漢字ですので、本試験で出されたら良く確認せずに「とうてつ」と書いてしまいそうなので、気をつけたいと思います。
<「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページ>
【餮】 P.1097
【饕】 P.1148
さて、きょうは 【饕餮】(とうてつ) という熟語について。
過去問では、19-2 で熟語の読み・一字訓読み問題として(【饕餮/饕(むさぼ)る】)、21-2・24-2 では音読み問題として出題されていますので、頻出問題と言えるでしょう。意味は、もともとは中国神話の怪物の名。そこから、財貨や飲食を貪る者のたとえに使われるようになったようです。また、青銅器の模様にも使われ、それを 【饕餮文(とうてつもん)】 と言うとのこと。
と、いうようなことが、改めて調べてみてわかりました。今まで漠然としか意味を理解していなかったので、勉強になりました。
さて、これの何が「不思議」かと言うと、 【饕餮】 の不思議というより「辞典」の不思議なのですが、この熟語、「辞典」には 【餮】 の項の「下付き」に 【饕餮(とうてつ)】 、逆に 【饕】 の項の「下付き」に 【餮饕(てっとう)】 がそれぞれ出ているのに、見出しとしてはどちらにも出ていません。「下付き」に出ているので、改めてそちらを調べるとそちらには前後逆にした熟語がこれまた「下付き」にだけ出ているという、不思議というか不親切というか、そういうことを発見したのでここに書いた次第。つまらないことでスミマセン。m(_ _)m
まあとにかく、前述の通り 【饕餮(とうてつ)】 は頻出ですが、これを前後逆にした 【餮饕(てっとう)】 という熟語もあるということを初めて知りました。字面の似ている漢字ですので、本試験で出されたら良く確認せずに「とうてつ」と書いてしまいそうなので、気をつけたいと思います。
<「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページ>
【餮】 P.1097
【饕】 P.1148