いまいくか はるしなければ うぐひすも ものはながめて おもふべらなり
今いくか 春しなければ 鶯も ものはながめて 思ふべらなり
紀貫之
春は今からもう幾日もないので、鶯も物思いにふけっているのだろう。
過ぎゆく春を惜しんで鶯が鳴いているという歌。「うぐひすも ものはながめて」に「すももの花」が詠み込まれています。「ものはながめて」は、物名歌とするために、少々無理をした表現になっていますね。
さて今日は大晦日。このブログを始めたのは昨年の10月末ですから、今年一年は一日も欠かさずアップすることができたことになります。正直なところ、コロナのために在宅する時間が長かったことも手伝っていると思いますが、まあ何にしても続けて来られて良かったです。毎日お付き合いいただいた皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
細々と続けていきますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m