漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

【鴃】 【鳥+穴】 【鵁】

2013-07-30 22:19:04 | 雑記
 私のところでは、夏の気温と日差しが少し戻ってきました。湿度が高いので、蒸し暑くてかなわないですね。(-"-)

 さて、タイトルに書いた3つの漢字、

 【鴃】
 【鳥+穴】
 【鵁】

共通点は何でしょう?



 
 1級受検者ならすぐにわかりますね。偏と旁を逆にしても良い漢字です。3つとも【鳥】が部首ですね。私の知る範囲では、こうした漢字はこの3つだけなのですが、どうして【鳥】が部首の漢字だけにこうしたものがあるのでしょうか? 不思議です。(理由をご存知の方、また、他にもこうした漢字があるのをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。)

 もうひとつ気になるのは「部首名」です。 【鴃】 の部首名は「とりへん」だと思われますが、 【鴂】 の部首名は、やっぱり「とりへん」ではなく「とり」なんでしょうねぇ・・・


(なお、 【鵁】 は、「漢字必携」には左右逆にした漢字が許容字体として載っていますが、「辞典」には記載がありません。「必携」と「辞典」で扱いが違う例は良くありますが、許容されるのかどうかは問題の正誤に関わりますから、統一してほしいところです。)


<「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページ>
【鴃】  P.404
【鳥+穴】 P.57
【鵁】  P.513

難化も楽しむ

2013-07-27 09:05:51 | 雑記
 今朝は過去問を眺めています。

 以前のものと最近のものを見比べると、やはり難化は明らかですねぇ。
 例えば類義語。平成18年の方がずっと易しく見えるのは、過去問として何度も見ているからだけではないですよね?


<平成18年度第1回>

 【逡巡】 ≒ 【遅疑】
 【卑猥】 ≒ 【婬靡】
 【跋扈】 ≒ 【猖獗】
 【末世】 ≒ 【澆季】
 【雁書】 ≒ 【尺牘】


<平成25年度第1回>

 【音物】 ≒ 【苞苴】
 【読経】 ≒ 【諷誦】
 【崩御】 ≒ 【登遐・登霞・登仮】
 【僻陬】 ≒ 【辺陲・辺垂】
 【倥偬】 ≒ 【繁劇】


 しかし、これが何か他の試験だったら、同じ「1級」なんだから難易度変えるなよぉ、と思うだろうと思うのですが、漢検に限ってはそういう感情が起きないところが不思議です。

 難化傾向も含めて楽しんでいけるよう、実力を増し続けたいですね。

スイ逝かず

2013-07-26 12:38:11 | 故事・成語・諺
 故事・成語・諺の問題です。


 【スイ逝かず】


 書けますか?







 正解は、

 【騅】

 【騅】 とは、項羽の愛馬の名。敵軍に囲まれたときに愛馬が歩き出さないのを嘆いたという故事から、物事が思い通りにゆかず苦境に陥るたとえに用いるそうです。

 「辞典」には、漢字そのものしか掲載されていませんが、「満点阻止問題」としてはありえるかな??




<「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページ>

【騅】  P.825

「合格まであと6点です。」

2013-07-22 19:51:08 | 本試験
 WEBの合否結果サービスで確認。

 自己採点より、1点良かったようです。

 もしかしたら「鐺裏」を「とうり」と書いてたのかな??


 
 この時間(19:50)なのに、私のところの外気温は31度。
 「夕涼み」なんて言葉は死語になってしまいそうですね。

 皆さま、どうぞご自愛ください。

【贔屭(屓)】

2013-07-21 08:46:38 | 雑記
 私のところは今朝は爽やかな風が抜けて涼しいです。久しぶりにエアコンなしで過ごしています。
 今日は選挙ですね。私は単身赴任の身なので、先週自宅に戻ったときに期日前投票を済ませて来ました。皆さん、投票に行きましょうね。


 さて、涼しさに誘われて朝から少し学習していましたが、今朝も早々から「発見」です。


 四字熟語の書取りをしていて、 【依怙贔屭(屓)】 の 【贔屭(屓)】 を前後逆に書いてしまうという間違いを犯したのですが、それで改めて調べたところ、3つの新しい発見がありました。


 【贔屭(屓)】 は 【贔負】 とも書く。

 【贔屭(屓)】 は 「ひき」 とも読む。

 そもそも 【屭(屓)】 一字で 「ひいき」 との訓がある。



 また勉強になりました。




<「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページ>
【贔】 P.1275
【屭(屓)】 P.282