ひこぼしも まつひはあるを いまさらに われをいつとも ひとのたのめぬ
彦星も 待つ日はあるを いまさらに われをいつとも 人のたのめぬ
彦星も織姫を待つ日があるのに、あの人は私にいつ逢おうという約束すらしてくれない。
第五句「たのむ」は、ここでは他動詞で「あてにさせる」意ですね。
ひこぼしも まつひはあるを いまさらに われをいつとも ひとのたのめぬ
彦星も 待つ日はあるを いまさらに われをいつとも 人のたのめぬ
彦星も織姫を待つ日があるのに、あの人は私にいつ逢おうという約束すらしてくれない。
第五句「たのむ」は、ここでは他動詞で「あてにさせる」意ですね。
ひとしれず われしなきつつ としふれば うぐひすのねも ものとやはきく
人しれず われし泣きつつ 年ふれば 鶯の音も ものとやは聞く
人知れず恋に泣きながら年月を過ごしてくると、鶯の鳴き声ものの数ではなく寂しさが募ることよ。
古今集 498 によみ人知らずの類歌がありますね。
わがそのの うめのほつえに うぐひすの ねになきぬべき こひもするかな
わが園の 梅のほつえに 鶯の 音になきぬべき 恋もするかな
よみ人知らず