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希望と絶望

再手術から一ヶ月経った。お腹の具合はまだまだだけれど、全体的に
体調はいい。
内臓はツッパリ感があって、どうしても前かがみになる。
切った後は盛り上がり、中で硬くなっているようで痛い。
そしてドレンの出入り口を中心に違和感と軽い痛み。抜け防止の為、
縫ってある所もチクリと痛い。

もう少し時間が必要なのだろう。




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<・・・一年前>

・・・2005.8.19(金)

 SH病院からK病院に転院。

 SH病院では人手が足りず、より良い環境と透析設備の整ったK病院
に救急車で運ばれる。
救急車に乗せられ見上げると、空しか見えなかった。外の景色を見る心
の余裕はなかった。

入院後、最初の段階で各種の検査をしたはずだが、良く覚えていない。
とにかく透析治療の印象が強すぎるのだ。
週に3日か4日の割合で行われるのだが、1回通常6時間位、長くな
ると8時間以上かかる日もあった。

ずっと寝たままなのはもちろん、腕もほとんど動かせなかったので、
眠ることもできず、携帯ラジオを聴くことだけが、唯一の楽しみだった。


それでも、これを乗りきれば何とかなるだろう、という思いはあった
ので、希望だけは強く持つことができていた。
そう、あの話しを聞くまでは。


K病院に入院し、数日経った頃、H大病院のF医師が、わざわざ来て
下さった。生体肝移植の説明をする為に。
家族も集められた。
透析治療で何とかなるだろうと、勝手に思いこんでいたので、F医師
のお話しはあまりに衝撃的だった。生まれて初めて味わうショックだ
った。

こんなことが自分に振りかかってくるなんて。
自分の置かれている立場を考えると、一晩中涙が止まらなかった。
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