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肝性脳症からの脱出

  紅白に、あまり興味はないけれど、やってくれました DJ OZMA!!



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<・・・一年前>

・・・2005.11月下旬~

多分、11月下旬か12月初めだったと思う。

移植手術以来ずっと苦しめられてきた肝性脳症の症状が薄れていき、夜もあまり変な
幻覚に襲われることが少なくなってきた。

一つの要因は免疫抑制剤の種類を換えたこと。

それまで服用していたプログラフという免疫抑制剤を一時的にネオーラルという薬に
換えて以来、自意識が鮮明になってきた。
もちろん移植手術から日にちが経ち、状況が改善してきたこともあったのだろう。

とにかく12月に入ってからは周囲も驚く程、意識がしっかりしてきた。

夜に恐ろしい体験をする事もずっと減ってきた。

恥ずかしながら、この頃になってようやく、自分の体におこったこと、事の重大性に
気付き、理解し始めてきたのだ。

そして自分の中ではすでに一冬が過ぎ去り、入院して2度目の冬を迎えようとしてい
た。時間の感覚が麻痺していた。

毎日来てくれていた妻に色々聞かされ、少しずつ手術前のことからの状況がわかって
きた。

それでも手術のことはもちろん、その前後のこともまったく思い出せなかった。
それは今も変わらない。

手術後のことも2ヶ月間位は断片的にしか覚えていない。
強烈に覚えているのは、色々な経験をした肝性脳症の恐怖だけだ。

とにかく”気”は戻った。


12月、一度退院の話しもあったが、話しだけで終わってしまった。

体調も段々良くなり(あくまでも前に比べて、という程度だった)、早く我家に
帰りたかったが、実際の状態は自分の思っているのとは、かけ離れていたようだ。


段々と、段々と、自分の思いとは裏腹に、病院の主へとなっていくことになる。
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