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旭川でも生体肝移植

旭川医大病院でも生体肝移植が始まったと昨日の北海道新聞が伝えている。

自分の主治医であったF医師が、H大病院から旭川医大病院へ移ってもうすぐ2年、H大病院でしか
行われていなかった肝臓移植が確実に地方に根付こうとしている。




昨年、F医師がH大を去る、と聞いて、正直、色んな思いはあったけれど、自分のことだけ考えているわけ
にもいかず、広い北海道の移植医療の将来を考えると、やはり必要かつ重要なことだったんだと、改めて
思わずにいられない。





思えば6年前、色んな移植患者、その家族と出会ったが、やはり大変だったのは遠方から通ってきた患者
さん。

病院の近くにアパートを短期間借りて通うご家族も多くいた。



「あそこで安く借りられる。あっちが空いている。」

というような会話が繰り返されていた。





いくら隣接市との境とはいえ、札幌市内に住む自分たちはまだ恵まれている、と、妻といつも話していた
ものだ。





移植後、退院してから、予定外の、突然の痛みによる緊急入院を何度もした自分にとって、もし、病院が
通える範囲でなかったら、と思うと複雑な気持になる。






移植とは究極の医療だ。

思想心情も、医療技術も、医療設備も、金銭感覚も、どれも特殊、どこでも誰でもの医療ではない。今は。

これから、ハードとソフトと、両面同時進行で進んで、助かる命が少しでも増えるといいなと思う。
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