Ｊ１浦和ｖｓ千葉（埼玉）

Ｊリーグ・ディビジョン１　第９節
２００７年５月３日（木）１４：００キックオフ
埼玉スタジアム２００２
浦和レッズ　１－１　ジェフ千葉

チケットは前売完売。今シーズン最多の５７，４４０人が集まった埼玉スタジアムは、ブーイングに始まってブーイングに終わった。始めのブーイングは千葉サポーターから、赤いユニフォームを着た阿部勇樹へ向けられたもの。確かに、その気持ちは痛いほどよくわかる。青いユニフォームを着た山瀬を見た時のことを思い出す。黄色いユニフォームを着た暢久を想像してゾッとする。そして、終わりのブーイングは浦和サポーターから、１人少ない相手に引分けに持ち込まれてしまった浦和の選手たちへ向けられたもの。

勝たなければならな試合だったけど、まあこういうこともあるのがサッカーの面白いところだ。そう考えることにする。こんなことを言うとブーイングを受けそうだが、試合自体はとても楽しめた。阿部ちゃんの古巣との対戦ということもあって、試合前からワクワクしていたし、スタジアムのムードも最高だった。

決して調子が良いとは言えないチーム状態ながら、やはり千葉のサッカーは興味深いものがある。佐藤、下村のボランチが利いている。そして誰よりも関心を惹いたのは、右サイドの水野。なるほどＵ－２３で活躍しているだけあって、千葉の中でもひときわ目立っていた。坪井とのマッチアップは、この試合一番の見どころだったかもしれない。水野がかわす時もあれば、坪井が止める時もある。どちらもスピードを持っているだけあって、スリリングな攻防が展開されていた。

その水野を股抜でかわした啓太のアシストから先制点が決まった時は、今日は大丈夫だろうと思ってしまった。後半早々に相手が１０人になると、これで勝負があったと思ってしまった。しかし、決定機を外しまくっているうちに同点に追いつかれて、そのまま逃げ切られてしまった。う～ん、これはどういうことなのか？確かに長谷部のできが悪かったということもあるが、どうも全体的にポジションがあいまいなのが気になった。意図的なことなのか、左サイドが空いている。暢久がＤＦなのかＭＦなのかはよいとして、啓太、阿部、長谷部の３ボランチが上手く噛み合っていないような印象を受けた。いくらポンテがすごいとはいえ、もう少しフォローしてあげなくちゃ。

過密日程が続くため、選手の使い方、システムはなかなか固定できない。仕方がないとは思うが、形が完成されていないのも確かではないか。ホーム不敗神話の再スタートは、今日、引分から始まった。