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the days turn into months and years

J1川崎vsG大阪(等々力)

2007-08-25 | J1
Jリーグ・ディビジョン1 第22節
2007年8月25日(土)19:00キックオフ
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ 4-1 ガンバ大阪

かなり迷ったんである。当然、埼スタへ行くべきところだが、相手はFC東京だし(いろいろな意味で)、テレ玉の録画予約はしてあるし、会社からは等々力の方が断然近い。というわけで、急遽方向転換。渋谷駅に着くと、ガンバのユニフォームをチラホラ見かけるようになる。しかしまあ渋谷にガンバって、これほど似合わない組合わせもないよなあ。などと考えながら東横線に乗って新丸子へ。ちょうど1年ぶりの等々力である。しかもガンバ戦といえば、一昨年のガンバ初優勝の瞬間を見てしまったという、実に嫌な思いでも持っている。自由席以外は全て完売。入場に行列ができるほどの盛況ぶりが、この試合の重要性を現している。頼むぞ川崎。

緊張感が目に見えるようなキックオフの直後、いきなり鄭大世が先制点を決めると、スタジアムは弾けたように盛り上がる。おおっ、こりゃあ行けるんじゃないか。その後もガンバは、自慢の中盤にパスミスが続出。連携の何もあったものではない。しかし最も嘆くべきは、右サイドの加地。存在感ゼロ。川崎の村上にまったく歯が立たない日本代表ってどうなのか?逆サイドの安田の方が厄介だなあと思っていたが、こっちは森と佐原が上手く対応していた。それでもガンバは、復帰したばかりのマグノ・アウベスが格の違いを見せつけて同点弾を決める。が、これでまた負傷交代。今日のガンバに勝利の女神はそっぽを向く。

後半開始早々、そんなガンバに悪夢が待っていた。ジュニーニョ、ジュニーニョ、鄭大世と、6分間で3失点。そんなあってはならない状況に、ガンバファンらしき隣の席のカップルは撃沈。こっちは立ち上がって拍手を送る。気分は最高。こうなると、完璧にゲームを仕上げにかかる関塚監督は、井川を入れて4バックへ。これで安田のケアをすると、相変わらず死んだままの加地を狙うべく、森を左サイドへ移すという手の込んだ采配を見せる。さらにマギヌンに代えて河村を投入。これでガンバの得点機会は、ほぼあり得ないものとなる。最後に鄭大世と黒津のFW交代という余裕も見せて、理想以上の完勝。すごいぞ川崎。

それにしても、こんなにひどいガンバを見たのは初めてだ。守備はボロボロ、攻撃は組み立てられない。裏を狙えばオフサイド。家長ってFWもやるのか?それってかなり無理があるように見えたけど。4失点を喰らったら、さすがにやる気もなくなるだろうが、戦意喪失もはなはだしい。あれじゃあサポーターも怒るわなぁ。帰りの選手バスは大丈夫だったのだろうか。タマゴ投げたり、水かけたりしなかった?浦和だったら囲みは必須だろう。

もはや応援の必要がなくなった、というか下手に応援できなくなった川崎であるが、やはり良いチームである。今のチームの基礎を作ったのは、現柏の石崎監督であるが、その後を引継いだ関塚監督が見事に成熟させた。J2時代から選手は微妙に変わっている。にもかかわらず、やっているサッカーはほとんど変わっていない。3バック、2ボランチにサイドが大きく開く。トップの3人は自由にポジションチェンジを繰り返す。久しぶりに見ても、ああ、川崎のサッカーだなあと思う。こういうチーム作りは、かつてJ1を1年で去った経験が活かされている。最近の横浜FCを見てやばいよなあと思うのは、かつての川崎を見ているようだからだ。選手の補強に頼りすぎるのは、かなり危険なことである。たとえ時間がかかったとしても、方向性を明確に持たなければ、チームは逆に崩壊してしまう。

ライバルチームの失態を喜ぶというのは、あまり感心したものではない。相手のことは気にせずに、自分たちのサッカーをしよう。その結果として、優勝はついてくるのだ。というのは、立前。すごく楽しい試合だったなあ。ガンバ負けてるよ。ざまあみろだぜ。というのが本音。かっこつけずに、たまには本音をぶっちゃけちゃおう。

最後に笑うチームは、しかしまだまだわからない。
コメント
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