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the days turn into months and years

CM なでしこジャパン vs なでしこリーグ選抜(CX)

2011-08-19 | nadeshiko

東日本大震災復興支援チャリティーマッチ
2011年8月19日(金)19:20キックオフ
国立競技場(CX)
なでしこジャパン 3 - 2 なでしこリーグ選抜


あんた、昨日まで、興味なかったじゃん、笑。(近藤篤|Notes

なでしこに関しては、近藤篤さんのこのコメントに尽きるような気がする。まったくその通りだ(笑)。毎年西が丘サッカー場で開催されていたオールスター戦もそれなりに盛り上がっていたけれど、いやいやさすがに今年はその比ではない。サッカーの聖地国立競技場が舞台だもんね。確かにこの人数は西が丘には入らない。雨が降っていなかったら、もっと入っていたかも知れない。さらに驚くべきことに、フジテレビで生中継まであるのだ。かつてテレ玉で放送されたレッズレディースの録画中継とは訳が違う。すごいね。

自分は様々なカテゴリーの試合を観戦する。チャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、リーガエスパニョーラ、ブンデスリーガ(さすがに海外の試合はTV観戦だけど)、Jリーグ・ディヴィジョン1、2、それから女子のなでしこリーグ、チャレンジリーグ等々。さらにJFLや高校サッカーなんかも加えることができる。もちろん、世界トップレベルのプレーは素晴らしい。しかし、そういったものとはまた違った魅力を持っているのがサッカーの良いところである。技術や戦術とは別に、精神の有り様が見ている者を魅了する。そしてそれがもっとも顕著に表れるのは、実は比較的下部のリーグであったりする。

ビッグクラブと呼ばれる世界の名門クラブには、高額な移籍金だとか年俸に縛られた窮屈さ、放映権やスポンサー契約といった政治的な憂いがつきまとう。サッカーはビジネスであると言い切る人種が取り巻く環境に、いい加減辟易しているサッカーファンは多いのではないかと思う。そんな中、プロ契約もしていない選手が一生懸命ボール追う姿を見せられたら、そりゃあ何か感じるものがあるでしょう。金銭や名声に縛られることなく、純粋に「サッカーが好きだから」と笑って答えられたら、これに心を奪われないサッカーファンはいない。サッカーの魅力は自由なところ。それを最も端的に表現しているのが、なでしこであるような気がする。

W杯優勝でなでしこを取り巻く環境は一変した。改めて、結果が全てだなあと思う。どんなに素晴らしく感動的な過程を残したとしても、結果が伴わなければ評価はされない。そのことを嫌というほど熟知しているのが彼女達自身である。彼女達が現在どんな環境でプレーをしているのか、多くの人に知ってほしい。アテネ五輪で感動を得た自分のように、そういうことを理解してくれる人がひとりでも多く増えてくれたら、決してブームで終わることはないと思う。施設面、待遇面での改善が少しでも良い方向へ進んでほしいと願っている。

スウェーデン戦のゴールもそうだったけど、川澄選手のシュートは力が抜けていて美しい。まさにゴールにパスする感じ。シュートは力ではなく知性だ。

コメント
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