football smile

the days turn into months and years

白い巨塔3

2013-03-20 | book

山崎豊子
NOV 1965
新潮文庫
Amazon.co.jp


「銘々に云い、どっと高笑いしたが、柳原は笑えなかった。その一語、一語が鋭い痛みをもって柳原の心に突き刺さった。卑劣な虚偽を積み重ねてまで財前教授の心に迎合し、何かにありつこうとしている自分の卑しさを揶揄されているように聞こえ、いいようのない惨めな思いがし、良心の呵責に襲われた。」

という本を読みました。朝の通勤電車で夢中になって読んでいたら、オダに「何読んでるんですか?」と声をかけられました。「おお、ビックリした。今、財前五郎がドイツから帰国したところなんだよ。」と応えたら「今更、白い巨塔ですか!」と言われました。みんなドラマを見てたのね。

これは感動ものです。いろいろ考えさせられますなあ。自分は何を信じているのか?3巻は面白過ぎて、あっという間に読み終わってしまいました。しかしご安心を。すでに4巻と5巻はBOOK OFFで購入済み(各105円、2冊で210円)なのです。それにしても、安い娯楽です。そして、言葉の勉強になります。「慇懃」とか「呵責」とか。

コメント
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