football smile

the days turn into months and years

SOLOIST

2016-05-01 | music

清春
30 MAR 2016
iTunes
http://www.kiyoharu.jp/

そのものズバリ!のタイトル「SOLOIST」を掲げるまでもなく、黒夢とソロ、あるいはSADSとソロの間には、決定的に何かが違うと思わせる壁が存在する。それが清春のパーソナリティーということになるのかも知れない。どちらが好きかというと語弊があるのだが、どちらが聴きやすいかというと、黒夢やSADSの方に手が挙がる確率が高い。ソロというのはそういうものだろうなあと思う。より深く、個人を掘り下げて生まれる作品は、そう簡単に理解できるものではない。ちょうど今、David Sylvianの評伝を読み始めたところだけど、やはりバンドとソロの意味するところは、非常に似ている。

とはいえ、今作は清春のソロ作品の中でも、ちょっと異質な雰囲気を感じることができる。過去の未発表作品を、あえてレコーディングしたことに関係しているのか、とても聴きやすい。今まででいちばん共感できる楽曲が多い。そういう集大成的な要素を持っている
。そして、やはり何と言っても10年前に作られた「海岸線」が圧倒的な存在感を放っていて、そこにまた感動してしまうわけだ。サビがないというか、全編サビであるというか、本当にすごい曲である。

Do you remember ? Do you remember ?

もうそろそろ50代が見え始めたけど、まだまだ攻める。攻め続ける。それと同時に、しっかりと過去を抱えて生きている。自分と同じ年のカリスマは、ピンクを纏って進んで行く。

コメント
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