football smile

the days turn into months and years

SIGN O' THE TIMES

2016-05-05 | music

PRINCE
30 MAR 1987
iTunes
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その全てを聴いているわけではないけど、彼の膨大なディスコグラフィの中から1枚だけ選ぶとしたら、迷うことなくこれを選ぶ(2枚組だけど)。このアルバムは「COME」のように暗くはないのだが、全てをひとりで作りましたという密室感や、世間とは断絶していますという閉塞感は、ぶっちぎりであると思う。何よりオープンに聴こえるところが始末悪い。そして、選び抜かれた音のセンスが絶品である。聞く時々や曲によって、ドラムがかっこいいなあとか、ギターの使い方がよいなあとか、ベースのフレーズが絶妙だとか、いろいろ思うわけだけど、総じて感じるのは、ミニマムとはかくあるべし!ということを教えてくれているということ。

初めて「Sign O' The Times」を聴いた時は、初めて「Kiss」を聴いた時の次に衝撃的であった。サウンド的には「Kiss」より衝撃的であった。何この音楽?みたいな。それも、バンドやミュージシャンに頼ることなく、自分一人で創り上げてしまうというところが脅威であり異端である。オタクを馬鹿にするんじゃない。いや、オタクじゃなくて天才だ。そのあたりの境界は、まあ非常に難しい。

お気に入りはこの3曲。

Sign O' The Times
It
Starfish And Coffee 

コメント
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