たまたま現場から直帰した日、たまたまTVをつけて、たまたま見たのがこの第1話の放送でした。ドラマなんて、まあ普段は見ようと思わないのですが、これはたまたま面白かったので、それ以来録画して見るようになりました。大抵の場合、日曜日に見ています。
静岡駅というのは北口を中心に栄えています。県庁や市役所、百貨店や繁華街もみんな北口にあります。それに対して南口は、すぐに住宅地が始まることもあって、かなり地味な感じです。見方を変えれば、駅の近くに住むには南口ということになります。通称駅南。「エキナン」と読みます。
かれこれ十数年前、静岡事務所に転勤となった私は、この駅南のマンションに住んでいました。静岡というのは非常にコンパクトな街で、大抵のものは徒歩圏内に納まっています。静岡事務所までも徒歩15分でした。まあ便利と言えば便利ですが、公私の区切りは付けにくかったような気がします。とにかく全ての出来事が徒歩圏内で完結するわけです。
新幹線の出発時刻まで時間があったので、かつて住んでいたマンションを見に行きました。確か1Kで家賃は7万2千円だったような。今住んでいるところよりハイグレードです。10階建の3階でした。今使っている家具や家電も、ここで徐々に揃えたものです。冷蔵庫もセブンチェアも静岡で買いました。休日は自転車で徒歩圏内を脱出して海を見に行きました。
ここに住んでいたのは3年弱でしたが、ここからいろいろなことが動き出したような気がします。巡り巡ってまたここに立っているというのも、何か人生を感じたりします。
そして今日は静岡です。新幹線に乗って静岡へ来るなんて久しぶりだねえ。静岡駅の新幹線ホームからは、以前に住んでいたマンションが見えます。懐かしい。今担当している音楽ホールの改修と同じような内容で、大学の講堂の改修計画の話が出ました。「オマエやっちゃいなよ」的な軽いノリで元静岡事務所長だった偉い人に言われたので、「オーケーやっちゃうよ」的な軽いノリで引き受けました。こういう軽いノリは結構大切です。直感で動くプロジェクトというのは、そのノリに任せて大抵の場合上手く行きます。しかし、そんなノリを許容しちゃう会社もすごいですよね。自由すぎる社風。
というわけで、また天井裏に入りました。私はもう完全に裏社会で生きていくことに決めましたよ。表舞台でスポットライトを浴びることはありません。逆に天井裏からスポットライトをあてて生きていきます。
それにしても、大学っていいですね。学生達に活気があって、そこに未来を感じることができます。会社ってさあ、おじさん達が下向いて文句ばっかり言っていてさあ、暗いんだよね。そこには未来なんて存在しないかのようです。もっと明るく楽しく仕事ができないものかね。いつもそう思います。学食で学生に混じってランチを食べているおじさん2人。彼等彼女等にはどんな風に見えたのかな?やっぱりそこに未来は見えなかったかな?このおじさん2人は、結構楽しそうに仕事をしていると思うんだけど。
そして今日は上福岡です。空調更新工事と平行して進めていた防火区画再調査のFD工事の完成検査です。最近はいろいろな工事の現場に顔を出させてもらっています。意匠屋さんはあまり関係ないんじゃないかという現場にも出没します。通常FDは設備工事なので、設備担当者だけでもいいんですけどね。大人の事情(笑)により立会いました。まあ、近所だし。
交換した古いFDを取ってあるというので、試しにヒューズをあぶってみましょうということになりました。別に手を挟むとかいったボケはいらないからね。などと言ってたら、ガシャン!という鋭い音と共に、見事風洞は閉じられたのでした。へえ、すごいね。実物は初めて見ました。設備図なんかに何気にFDとか書かれていると、ああFDなんだとモヤモヤ思うわけですが、これからはハッキリ実像が思い浮かぶことでしょう。
FD(防火ダンパー):火災が拡大しないために、風道が耐火構造等の建物の防火区画を貫通するところに取り付けられる、火災による煙の発生、風道内の温度上昇した場合に自動的に閉鎖するダンパーをいう。鉄板厚さ1.5mm以上の板。(実用空調関連用語/ダイキン)
そして今日は松本です。こちらはまた雪が降ってます。中央線の車窓を見ていると、雪が積もっていたり積もっていなかったりする光景を2~3度繰り返してようやく松本に着きます。いろいろな土地を通過して行くわけです。大抵大月あたりは真っ白で、甲府あたりは雪がありません。さすがに半年も通っていると景色も覚えてきました。
今回はメインホールの打合せの他に、小ホールの調査も兼ねています。というわけで、また天井裏へ潜入です。整然と並んだ吊り鋼材が美しいです。最近は仕上より下地の方が美しいと感じます。見えるところより見えないところ。何事もそうですけど、見えないところにどれくらい気を配れるかがポイントです。
それにしても、見えないところってたくさんあるね。
そうだ、ヘッドフォンを買おう!
会社へ行く途中、フッと思い付きました。いつもはイヤーフォンを使っています。Appleの白いヤツです。ポッケに入って持ち運びに便利だけど、音質という点では今ひとつです。ルックスも抜群なだけに残念です。良い音で音楽を聴けば、休日だってきっと楽しく仕事ができるでしょう。という魂胆です。ヨドバシカメラでいくつも試聴して決めました。試聴してみてわかったのは、値段が高ければ良いというわけではないということ。ある程度の値段を超えると、やはり自分の好みで選ばないとダメです。そんな中、これぞというものが見つかりました。ルックスもまずまずです。そしたら、山手線で色違いのものをかけている女の子がいました。このデザイン、どうやら正解だったようです。
それにしても、こんなに違うものかね。重低音がハンパないです。
古谷誠章+NASCA
JUN 2005
SRC+RC+S−1F+3F / 10,806m2
http://www.studio-nasca.com/
先週すわっこランドへ行った帰り、まだちょっと時間が早かったので、茅野に寄って行くことにしました。駅のホームに並んで建つ茅野市民館/茅野市美術館が目当てです。あずさで横を通る度に、一度見てみたいと思っていました。
計画学的観点に立ってみると、駅からの動線に沿って展開される場面の移り変わりが面白かったです。方や駅のホーム、方や中庭を見ながらとても楽しげです。仕上やディテールは、これでもか!と言わんばかりに徹底的にシャープです。そのギャップを使い手側がどう捉えるか?ポイントはそこにあるような気がしました。
まあ、ぶっちゃけミスマッチだよね。かっこいいのはわかるけど。そんな感じ。
今日は小山です。毎週金曜日は宇都宮線に乗っています。宇都宮線に乗るには大宮へ出ます。そこで最近活躍しているのが「むさしの号」です。知ってます?中央本線、武蔵野線、東北本線を経由するという、画期的な列車です。何と、北朝霞の次は大宮です。一体どういうルートを通っているのか不思議です。武蔵野線を走っていたかと思うと、謎のトンネルに入って、気がつけば東北本線を走っています。すごいねえ。大宮駅につけば、そこにはいろいろな列車が停まっています。すごいねえ。
てなわけで、小山へ行く時は列車の写真ばかり撮ってるわけです。