龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
いわきFCの応援とキャンプ、それに読書の日々をメモしています。

トヨタのカムリを試乗してきた。

2018年06月01日 21時48分55秒 | 社会
 今日は授業が午前中で終わったので、4月から同一労働6割賃金に変わった身の上としてはさっさと年休攻撃をして、病院へ。しかし、きょうび病院もなかなかの混み具合で、予約を取らないと何時間も待つことになる。

というわけで、空いた時間で病院近くにあるトヨタを訪ね、(去年新型になった)カムリというセダンを試乗してきた。

1,次元の違う静けさ

動き出しが静かである。ハイブリッド車を初めて運転したが、滑らかにすーっと動き出す感じは今までのクルマとは全く違った印象だ。「エンジンをかける」というところからはじまるのではなく、本当にスイッチを入れるというところからはじまる感じである。

この静けさは、好きだ。
エンジンというものは基本的にうるさいし、別にうるさいのは自慢にならない、と思う。エンジンサウンドにそそられる、とかいうのは狭い趣味の領域だろう。ディーゼルとかいくら静かになったと言われても、ガソリンの方が静かだし、ハイブリッドの方がもっと静粛だ。
遮音も私の今のっている2012年型のレガシィツーリングワゴンと比べると雲泥の差である。

しかもカタログには小さな文字で「高い静粛性」とたった5文字あるだけ。
ふーっ。トヨタのHVセダン、恐るべし。

2,モーターとエンジンの切り替えや協働がスムーズ。

これも、もう当たり前のレベルになっていて、専門家のインプレッションなどを読むと「カムリはまだまだ」みたいなことを言う人もいるのかもしれないけれど、もう、これで十分「わけが分からないぐらいスムーズ」です。ディスプレイの中央に→が表示されているのでようやくパワートレインの状況が分かる程度。トヨタ車、恐るべし、である。

3,段差の乗り越えもスムーズ。

 今時の新車はいずれにしても普通の舗装路面のギャップを超えるときに、試乗レベルでびっくりするようなことはほぼ経験しないのだが、それにしてもスムーズな印象だ。

スバルのツーリングワゴン・レヴォーグの2.0STIとかも先日試乗したが、普通の橋の繫ぎ目でも、「硬い!」という印象があった(不快、というわけではありませんが、とてもじゃないけど私はオーナーにはなれない<苦笑>)。

カムリはその点、上質なセダン、のイメージを裏切らない乗り心地だ。そしてハンドルを切ってもふわふわ沈み込む感じもまったくなく、気持ちよくクルージングができそうである。

4,燃費も良さそう。

 短い時間の試乗なので燃費は不明だけれど、営業の人の話では20km/lぐらいはいくのではないか、という話だった。おおよそレガシィの倍近い燃費である(レガシィはトータルで11km/lぐらい)。
少し割り引いて17km/lとかでも御の字だろう。


5,重心が比較的低く、ホイールベースも長い感じで、フラットな乗り心地。

 四輪がしっかり地面を踏ん張るというか仕事をするスバルのAWDとは全く味が違うけれど、やはり低重心の印象がある。セダンはもう少し腰高の運転イメージの先入観があったが、決してそうではない。ホイルベースの長さもあってか、揺れも少なくいい感じだ。

レガシィとは全く違うけれど、やはりハンドルを切ってもフラットな感じで曲がってくれる印象がある。大きいものを振り回す感じではない。

6,デザインも美しい!
 横からみると、間違いなくきれいなラインだと思う。もちろん好みもあるだろうけれど、乗っていて私のレガシィよりもずっと他者から見られる満足感は大きいと思う。レガシィの良さはデザインじゃありませんから比較するのが間違ってますけど(笑)。
マツダのアテンザとかも美しいと思うけれど、そんなに負けていないんじゃないかなあ。
ベンツのCクラスとかBMWの3シリーズなんかより、すてきじゃないですかね。
後ろ姿もすてきです。

内装はほどほど、ですかね。まあ、300万円台のクルマとしては悪くないかと。
これもスバルと比較する必要はないですね。もちろんカムリの方が上質な感じがします。


7,全体的な感想

非常に好印象の試乗だった。
ゆったりと普段使いや中距離(私の場合いわき-東京の高速道路の往復程度)の運転なら、最高かもしれない、と思う。

お値段は、素の状態でG(普通選ぶ中級グレードですね)が約350万円。ナビとかブラインドスポットモニター等の安全装備を入れると、400万円、ってところかな。
おそらく、CX-8と価格帯では競合するのだろうと思う。
用途によるけれど、セダンがいいという人はカムリ、それ以外の人にはCX-8と勧めたい気持ちになる。

なんだろう、カムリは間違いなく良いクルマで、乗っていて不満はない。しかし、CX-8の方が楽しそうだったりするし、あるいはレヴォーグの方が自分で運転する手応えがあるし、メルセデスベンツCのロールスエディションの方が(100万円高いけど)、オーナーとしての満足感がある。

カムリというクルマは間違いなく良いのだから、むしろこのクルマを選べないのは、こちら側(乗り手)の問題でもあるのかもしれない。ともかく、インプレッサはいいクルマだけれど「オレは買わないな」と思ったその感触が、カムリにも同様にちょっとあるのだ。

自分の「趣味」がどの辺りにあるのか、ということが、良いクルマを試乗させてもらうと分かってくる。
結局、クルマを選ぶときに、ハンドルを握って曲がり角を三回曲がったら、
「これだっ!」
と思ったのが、マツダのロードスターだった。

あるいは、郊外のワインディングロードをオンザレールでクルーズした瞬間に「ややっ!これは!}と思ったのがスバルのレガシィだった。

そういう自分とクルマが出会うってことだよねぇ、やっぱり。

というわけで、良質なセダンを考えている人にはおすすめだと思います、カムリ。
私は残念ながらロードスターやレガシィのようには出会わなかったけれど。

追伸
たとえば、今のレガシィアウトバックとカムリとどちらにするか、と言われたら、カムリを選びます。だって、間違いなくコストパフォーマンスの最上位に位置するのがカムリだと思うから。
300万円以下の大衆車ならやっぱりゴルフだけれど、300万円台のセダンならカムリじゃないすかね。
SUVならCX-8かな。

メルセデスのCクラスは、新型(安全装備がSクラス搭載のものになるはず)になったら買いですね。それまでは絶対買いません(笑)。

レガシィも19万キロちかく走行し、あちこちいろいろ悲鳴を上げてきたので、新しいクルマを買うことにして試乗しきました。

どこのメーカーでも20万キロちかく走るといろいろ出てきますよね。
かつてのトヨタエスティマのディーゼルターボはターボユニット三回も交換だったし、アコードワゴンは真夏にオルタネーターが死んで、遠出していてエンジン切ったら掛からなくなったし、ビッツは電装系弱くてバッテリー上がりに悩まされたし、まあ、距離を乗ったらトラブル皆無ってクルマは
ありませんよねぇ。

さて、購入した新しいクルマが納車されたらまた、書きます。