宇野常寛のメルマガを購読していたら、こんな記事があった。
『サイレントマジョリティー』ーーポンコツ少女たちが演じきった硬派な世界観と、秋元康詞の巧みさ(藤川大祐×宇野常寛)【月刊カルチャー時評 毎月第4水曜配信】☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.623 ☆
http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar1052523
全文は入会しないと読めないのだが、ここで「ポンコツ少女たちが演じきった硬派な世界観」ってのが気になった。
で、YOUTUBE行きました。
サイレントマジョリティ
https://www.youtube.com/watch?v=yOdTFoehTvw
すごい……。思わず握手券付き(要らないけど<笑>)の初回CD&DVD買っちゃいました。
何が凄いって、このダンスが凄い。この歌詞を、この衣装で、この振り付けでやらせちゃうのがちょっとあり得ないぐらい衝撃だったのです。
秋元康、おそるべし。
先日平田オリザのアンドロイド演劇がすばらしい、とこのブログに書いたばかりだが、欅坂46のこの「サイレントマジョリティ」もまた、どこか「アンドロイド」的、でもある。
意識と感情を( )で括ってもう一度それをどういうチャンネルで提示していくか、というのは実はとても重要かつ困難なテーマだと思う。
この振り付けは、踊りのことは全く分からない素人だけれど、
インド映画(エネルギー爆発)→マイケル・ジャクソンの「スリラー」(ゾンビ)→Perfume(テクノロボットっぽいけれど微妙なあのオフ感覚)
っていうような流れがあって、その上で敢えてなんだと思うんだけれど、
いわゆるアイドルグループなのに、軍服っぽい衣装&笑顔なし&サイレントマジョリティでいいのかというメッセージ性&切れのいい群舞ダンスで実現していくきわめて「隘路」ニックな構成になっている。
AKB48が部活動&生徒会的だとして、乃木坂46がいわゆるかわいいアイドルっぽさをなぞっているとしたら、欅坂46のこの「サイレントマジョリティ」は、ほとんど参議院選やアメリカ大統領選、あるいはイギリスの国民投票さえ風呂敷の中にさくっと入れつつ、そんな「政治的」なメッセージ性なんてものはもちろんまたぎ越してミリタリーっぽい(「鋼の錬金術師」を思い出してしまった)衣装でキレのいいダンスを楽しめばいい、というところに落としていくわけで、これはなんだろう、単なるアイドルヲタク向けではない部分にまで「誤配」しうる仕掛けが十二分に施されているとしかいいようがない。
実際に還暦間近のおじいさん予備軍がはまってしまったわけで。
ふたば未来学園高校は平田オリザを招聘したことによって誇られるべきだ、と先日書きましたが、秋元康もまた(当然ですが)凄かったです。
やられました。
しかし、これ、私の知り合いの誰に話をしても通じないんだよなあ……。
『サイレントマジョリティー』ーーポンコツ少女たちが演じきった硬派な世界観と、秋元康詞の巧みさ(藤川大祐×宇野常寛)【月刊カルチャー時評 毎月第4水曜配信】☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.623 ☆
http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar1052523
全文は入会しないと読めないのだが、ここで「ポンコツ少女たちが演じきった硬派な世界観」ってのが気になった。
で、YOUTUBE行きました。
サイレントマジョリティ
https://www.youtube.com/watch?v=yOdTFoehTvw
すごい……。思わず握手券付き(要らないけど<笑>)の初回CD&DVD買っちゃいました。
何が凄いって、このダンスが凄い。この歌詞を、この衣装で、この振り付けでやらせちゃうのがちょっとあり得ないぐらい衝撃だったのです。
秋元康、おそるべし。
先日平田オリザのアンドロイド演劇がすばらしい、とこのブログに書いたばかりだが、欅坂46のこの「サイレントマジョリティ」もまた、どこか「アンドロイド」的、でもある。
意識と感情を( )で括ってもう一度それをどういうチャンネルで提示していくか、というのは実はとても重要かつ困難なテーマだと思う。
この振り付けは、踊りのことは全く分からない素人だけれど、
インド映画(エネルギー爆発)→マイケル・ジャクソンの「スリラー」(ゾンビ)→Perfume(テクノロボットっぽいけれど微妙なあのオフ感覚)
っていうような流れがあって、その上で敢えてなんだと思うんだけれど、
いわゆるアイドルグループなのに、軍服っぽい衣装&笑顔なし&サイレントマジョリティでいいのかというメッセージ性&切れのいい群舞ダンスで実現していくきわめて「隘路」ニックな構成になっている。
AKB48が部活動&生徒会的だとして、乃木坂46がいわゆるかわいいアイドルっぽさをなぞっているとしたら、欅坂46のこの「サイレントマジョリティ」は、ほとんど参議院選やアメリカ大統領選、あるいはイギリスの国民投票さえ風呂敷の中にさくっと入れつつ、そんな「政治的」なメッセージ性なんてものはもちろんまたぎ越してミリタリーっぽい(「鋼の錬金術師」を思い出してしまった)衣装でキレのいいダンスを楽しめばいい、というところに落としていくわけで、これはなんだろう、単なるアイドルヲタク向けではない部分にまで「誤配」しうる仕掛けが十二分に施されているとしかいいようがない。
実際に還暦間近のおじいさん予備軍がはまってしまったわけで。
ふたば未来学園高校は平田オリザを招聘したことによって誇られるべきだ、と先日書きましたが、秋元康もまた(当然ですが)凄かったです。
やられました。
しかし、これ、私の知り合いの誰に話をしても通じないんだよなあ……。