龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
いわきFCの応援とキャンプ、それに読書の日々をメモしています。

コペンがやってきた(5)

2025年01月26日 00時58分23秒 | クルマ

年末、コロナを罹患してしまい、せっかくクルマが来たのに乗れないまま新年を迎えた。
ようやくクルマを動かせるようになったが、急の寒波で日本中雪が降った。
さいわい太平洋側はさほどの雪ではなかったら、気温はさすがに低くなる。

気温は低くても晴れていれば、冬こそオープン日和。
さっそく入手したコペンを走らせようとしたが…………。

屋根が開かない!

何度か開閉ボタンを連打すると、しぶい動きながらなんとか開いてくれた。
しかし、今度閉めようとすると、今度は屋根の部分が全く上に動いてくれないのである。

既視感(デジャヴ)!

そういえば、かつて所有していたNCロードスターのRHT(リトラクタブルハードトップ)の時の不具合と同様の動きなのだ。

オープンカーの電動ハードトップは、宿命的に複雑な機構にならざるをえない。アクチュエーターというか、モーター、油圧機構を用いてトランク・後部窓・屋根の大きな3つのパネルを大きく動かす必要があるため、10年以上たてば不具合が出ても全くおかしくない。
事実2台所持して2台とも、ですから(苦笑)。

ちょっと学習すべきですねえ。
ちなみに、この電動ハードトップはダイハツもマツダも、20年ほどまえのドイツの会社の技術を導入して実現していたはず(そしてコペンの方が導入は早かったですね)。

まあ、起こるべくして起こるトラブル、といったところでしょうか。

こうなって改めてネット検索をしてみると、屋根が動かなくなるトラブルは結構あるようです。

購入した工場の人も、そういえば
「ここは根本的に直すのはちょっと難しいかも」
と呟いていた記憶。
油圧系を観てみますけど……
こりゃやばいことになってきた(笑)。

ただ、現状、電動では動かないが手を添えて押してあげるとなんとか動くので、完全に開閉不能というわけではない。

根本的に直そうとすると機構全体をアッセンブリ交換で約40万!

手を添える介護付きならとりあえずはゼロ円である。

しばらくは様子を見ながら乗ることになりそうだ。
でも、毎日走るときには屋根を開けて走っています。
家の駐車場なら屋根を閉めるのもそんなに困ることはありませんしね。



コペンがやってきた(4)

2025年01月08日 21時45分56秒 | クルマ

コペンが来た4

契約が済めば早く乗りたいのが心情。年末納車が可能ということになり、28日に土浦へ。

 

遠いところでクルマを買うと、受取の移動が大変なのは、頭では分かっていたが、実際面倒。気がつくと常磐線は仙台→品川直通の電車は少なく、しかも水戸以降は首都圏まで停車しない。逆に上野→高萩の特急はふんだんに走っている。

水戸からが関東、あるいは高萩までが関東ということなのだろうが、東北地方に住む者にとってはいささか残念な現状だ。

まあ、利用者が少ないのだから仕方がない。私もクルマが使えるなら常磐線、あまり乗らないもんなあ。

 

というわけで、その他細かいところを注文して(ターボフィンリビルド品、念のためのラジエーター交換など)約100万円の買い物になった。

 

引き渡しを受けたのはいいが、引っ越しトラックを除けばほぼ30年ぶりのMT車。クラッチの繋ぎ方をすっかり忘れている。半クラッチというものがあることさえ忘れてエンストの嵐。
なれないと交差点一時停止が恐怖になるという免許取り立ての頃を思い出した(笑)。

 

だが、高速の合流は軽量ターボでエンジンの吹け上がりもよく、極めてスムーズ。
60km~80km前後の加速も十分すぎる機敏さだ。

 

こりゃいい買い物だと思っていたら、高速走行中にサイドブレーキランプ警告灯が点灯。段差ギャップごとに明滅する。

無論サイドブレーキは落としてあるので、第一トラブル発生。

お店のお兄ちゃんに問い合わせたら、スイッチの接触でしょうという。
暇なときに乗ってきて、それまではオッケーというのでとりあえず自宅まで。確かに、センターコンソールの開口部を開けて配線を棒でつつくと警告灯が点滅。しかるべきときに直してもらおうと思う。とにかくめっちゃかわいい。


コペンがやってきた(その3)

2025年01月07日 21時15分20秒 | クルマ

土浦まで1.5h。

たどり着くと工場前の空き地に黄色のコペンがチョコンと座っていた。

説明も聞かないうちに「これだ」と思った。

12年前から20年前の低年式のクルマである。

どんな地雷が潜んでいるかもわからないわけだから、それに惚れるなんていうのは沙汰の限りである(笑)。

そんなことは分かっている。そして現行発売中の新型のほうが性能がいいのも分かっている。

でもね、かわいい軽のオープンカーであるコペンが乗りたいのだ。

色は白か赤か黄色、と決めていた。

黄色は免許を取ってから生まれて初めて彼女(なんだかんだ紆余曲折あっても、結局結婚した亡妻でした<笑>)とドライブデートをしたときの色だ。そのクルマは53年排ガス規制になる前の2代目スターレット1300だった。
軽くてFRで、こういうクルマが欲しいと思った。
しかしもちろん、2020年代になっては、そのクルマを探すのは難しいし、下手をすると相当の覚悟が必要になる。

コペンならまだ部品のリビルド品も期待できるだろう。

半年ほどネットを渉猟している間に、だんだんある程度の覚悟が決まってきていた。

そんなところで出会っのがこのイエローコペンだった。

①塗装はかなり傷んでいたとのことで、それなりの全塗装。

まただめになってきたそのとき考えればよいということで、とりあえずきれいになっているのでok。

②エンジン音はなんかいい感じ。
③内装は換装してくれていてとてもきれい。
④シートのやれもなく、カバーしていたものかと思われる。シフトレバーも交換済みの握りやすいもの。
⑤ハンドルも思ったほどひどくなかった。
⑥せっかくだから5速MTと思っていたのでそれもクリア。
ということで、保証はなし。なにか起こったらそのときに対応、という。まあまあそういう感じだろう。


車検付きで90万円を切るというのは、この塗装つきならリーズナブル。
ただし、そのごどんな地雷が爆発するかは神のみぞ知る、である。

手におえなくなれば手放すしかないが、まあ車検期間2年乗れれば御の字。
唯一気になったのはハードトップ開閉のアクチュエーターの動きが渋いこと。
あとでこれが大きな問題になるのだが、作動していればいい(先のことを心配しすぎていては入手できない。予算との都合もあるしね)ということで即決。車検証が来るのを待つことになった。


コペンがやってきた(2)

2025年01月03日 20時49分43秒 | クルマ

2024年の夏過ぎから、ダイハツの軽オープンカーのコペン初期型(L880K)が欲しいと思うようになった。

しばらく前までNCロードスターVSHRT(AT電動ハードトップ型)に乗っていたのだが、普通車2台持ちはさすがに厳しく、加えて12年15万キロを超えた車体はいろいろと不都合も出てきたため、止むなく手放すことにした。
類は友を呼ぶというか、ありがたい友人が、預かるつもりで乗ってやるよ、と2人ほど手を挙げてくれて、NCロードスターは所有者を転々としながら今も現役で走っている。

私は長距離のいわきFCアウェイ応援をクルマで行っているので、長距離用にディーゼルの燃費&4駆の安心度&車中泊可能のCX-8は手放せない。

諸事情でオープンカーを手放してから1年ちょっと。
でもやはり、オープンエアークルージングの魅力には抗えず、ぼちぼち低年式の初期型コペンをネットで探し、業者の人にもお願いしてオークションを当たってもらっていた。

しかし、かわいい初期型丸目のコペン(L880K)は、年式が一番あたらしくても12年落ち、である。
下回りのサビも、色によっては塗装も問題含み。もちろん内装だってかなりの状態である。
エンジンとシャシーがなんとかなればめっけもん、といった状況らしい。
塗装を全部やり直せばそれなりにかかるし、今日び低年式のクルマを塗装してくれるような業者さんも、見つけるのだって簡単ではないだろう。

値段は超ジャンクなら5,60万からネットには上がっているが、購入してからじっくり面倒をみることは覚悟する必要がありそうだ。
加えて、MTとなると更にお値段もぐっと高くなる。程度の良い百数十万円の初期型を買うなら、よほど高年式の現行型を買った方が、いわゆる乗るクルマとしては賢い選択に違いない。

でも、あの初期型コペンがかわいいのである(笑)。

そうはいっても自分で修理をして楽しむようなガチなくるまマニアとはほどとおく、
①やっぱりオープンカーが乗りたい
②軽自動車なら維持費もかからない
③MT乗れるうちに乗って遊びたい
という程度の安易な気持ちではどの個体を選べば良いのか正直わからないというのが現状だった。

そんなとき、11月末に、茨城県の土浦に、コペン専門に扱っている工場があるという情報をネットから拾い、電話1本かけたところ、一台売れるものがあるという。
色は黄色。MT。年式は2004年。
20年落ちとなれば、購入してからどれだけ面倒をみなければならないのか想像も付かない。もう少し年式が新しいもの、とも思ったが、よく考えると最も新しいものでも2012年式である。
もうこの辺になってくると、個体をみてどんな感じか、惚れるかどうか、しかない。

まずは現物を見て、どんなものがどのぐらいの値段で流通しているのか見てみようと軽い気持ちで現車確認に赴くことにした。



(この項つづく)



コペンがやってきた。

2024年12月29日 19時56分24秒 | クルマ

2024/12/28(土)コペンがやってきた。

ロードスターを手放してからしばらくの間、オープンカーのない生活を続けていた。
妻がいた頃は彼女にロードスターを乗ってもらい、ときどき交換しながらオープンスポーツを味わっていたが、彼女の病気もあってロードスターを手放して軽にすることにした。
手放すときに友人が声をかけてくれて
「奥さんが乗ってたクルマですし好きなんですから預かりますよ。乗りたくなったら言ってください」
持つべきものは友人である。

その彼に三年ほどロードスターの面倒を見てもらっていただろうか。
だが、家族構成が変わって彼も二台持ちは出来ないと言うことになって一度手放したロードスターをまた自分で持つことになった。
なんだかんだいって長い付き合いになったロードスターVSRHT。
このクルマで妻と出雲にもドライブしたし、阿蘇山も走った。お伊勢参りにもいったし、富士山ドライブも。弘前の桜を観にいったのもこのクルマだった。思い出多いクルマである。

まあだが、とはいえ、老後の無職に二台持ちは正直ツラい。

今度はまた別の友人が乗りたいというので
「じゃあ廃車にするか手放すかするときには声をかけてね」
といって乗ってもらうことにした。
二度目のロードスターとの別れだった(笑)

そんなこんなで、ライトウェイトオープンスポーツとの付き合いは終わりかと思われた……のだが、ひょんなことから今回コペンに乗ることになった。
しばらくはそのことを書いておこうと思う。
(この項つづく)

 


冬こそ屋根を開けて走ろうロードスター

2022年01月04日 11時29分00秒 | クルマ
「○○には二種類しかない。」
という常套句がある。
不適切なほどそのジャンルの沼にはまった人が必ずといっていいほど一度はつぶやいてしまう、あれだ。

例えば私の場合、

「車には二種類しかない。屋根が開くか開かないかだ。」

ということになる。

まあそうはいっても、屋根が開けば何でもいいというわけではなく、結局のところ「ライトウェイトオープンFRスポーツ」のマツダロードスターがいい、ということになるのだが、趣味というのはわがままなもので、譲れない一線をどうしても設定してみたくなってしまう。


正直なことをいうと、私の乗っているNCはマツダロードスターのシリーズの中では最も重量が重く、

「車には二種類しかない。軽いか、重いかだ。」

派の人からは同じロードスターでも継子扱いされがちだったりもする。

退職&看護の日々を迎えるにあたって三年前に手放したロードスター(NC初期型のVS・RHT)が、戻ってきて三ヶ月、改めて手になじんできた(もはやそういっていいだろう)愛車は、冬場に屋根を開けて走るのが最高だ、と改めて実感した。

オープンカーオーナーにも実は、屋根を開ける派とあまり開けない派がいる。私は典型的な前者だ。
せっかく屋根の開くクルマに乗っているのに、開けないなんて勿体ない、と思う。中でも冬場に防寒着に手袋とマフラー
を身につけて、シートヒーターをかけながらオープンクルーズをしていると、世界中の幸せを一身に身に受けているような錯覚を覚えるほどだ(笑)。

オープンカーは冬が似合う。
 本当は輸入車の洒落たオープンにでも乗れば良い年齢なのかもしれない。でも、見せるクルマでなくていい。乗って楽しく、10年以上の思い出が詰まっているクルマが手元に戻ってきたのだから、可能な限りオープンクルーズを楽しみたい。

助手席に乗る酔狂な客はそうそういないだろうから、独りで、ゆったりと。

喪ったはずの人生の楽しみが一つ、帰ってきた。
今年はこの愛車とゆっくり付き合っていこうと思っている。

冬のオープンクルーズは露天風呂にも比せられる気持ちよさですよ。よろしかったらぜひ一度ご賞味あれ。

タイヤの違いの大きさ。

2021年10月13日 10時23分22秒 | クルマ
出戻ってきたNCロードスターは、ミシュランのPILOT SPORT3
というタイヤ を履いていた。

これがすこぶる手に馴染む。

かつて新車時の純正はヨコハマのADVAN。このタイヤは能力は高いのだろうけれど、ATミッションでリトラクタブルフールのオープンカーを緩く乗る自分にとってはオーバースペックで、乗り心地も硬め、音もけっこううるさかった。

そして重要なのは、路面がドライ時とウェット時で本当に違った挙動をするということ。

ロードスターというクルマ自体軽くて回頭性が抜群だから、路面が濡れると基本的に何をし出すか分からない(あくまでも素人にとっては、ですが)ということもあるのかもしれない。

その点、このミシュランのPILOT SPORT3は雨の時も安心してハンドルを切ることができた。最新のタイヤというわけではなさそうだ(何年も前にPILOTSPORT4が出ている)こら、絶対的な性能というよりはタイヤの特性の違いなのだろうか。

どちらかと言えば乗り心地もADVANより穏やかで、一時期乗っていたブリジストンのPlayzにむしろ近い。まあこちらはゆったりと乗るのにふさわしいコスパ重視のタイヤだったが。

そこにいくとPILOT SPORT3は、路面のドライ/ウェットで安心感に差が小さく、それでいてまあそこそこスポーティーに走れる。

出戻りのロードスターを乗った最初の印象はたぶん、タイヤの違いだった(クルマの足まわりが特段変化していないとすれば)。

郊外や山道を決してシビアにではなく、むしろゆったりと気持ちよく曲がっていく、そんな自分の乗り方にもフィットしていそうだ。

ロードスターが帰ってきた!

2021年10月13日 09時04分03秒 | クルマ


ロードスターが帰ってきました!

2008年5月に購入し、2019年まで乗っていたマツダロードスター(NCのRHT VS初期型)を手放したのがちょうど3年ほど前。妻の病気療養のため夫婦で仕事を止めた頃のことでした。
さすがに無職・無収入でツーシーターオープンの趣味車を保持はできない。ガンが再発した妻の看護・介護もあり、売却することに。
幸い中古車市場で値がついたので、売ろうかと思ったところ、友人が
「一生乗るつもりだよっていってたじゃないですか。預かるつもりで私が買いますよ」
といってくれました。
もう二度と乗ることはないだろう、と思いつつも、その気持ちがうれしく、ありがたく引き取ってもらうことに。

それから三年後。その友人にたまたま久しぶりにLINEをしたところ、今度は当の友人がどうしても手放さなくてはならなくなったという。

私は妻の看取りを終えて2年が経ち、コロナ禍の中、ちょうど独りで遊ぶ「おもちゃ」を探しているところだったので、渡りに船、とばかり再度ゆずってもらうことになりました。

というわけで、思ってもいなかった再会です!

145,000kmの走行距離を誇る?NCロードスターは、すこぶる快調です。

むしろ乗り手の私の方が年を取った分だけ、低い着座位置の乗降がよりつらくなった感じもするけれど、とにかく至福の再会を満喫しています。

たしか新車時の純正タイヤはヨコハマのADVANだったと記憶しているけど、今履いているのはミシュランのPILOT SPORT 3。

とても同じ車とは思えないほどコーナリングが楽チンなのは、タイヤのせい?それともひさしぶりに乗って、今までの車と乗り味がちがうから?

これからいろいろ楽しみがありそうですね(^_^)v

三年落ちのCX-8に乗り換えた(続き)

2021年06月26日 01時24分44秒 | クルマ
キャンプ道具を乗せ、かつ車中泊することを視野に入れてメルセデスC220dからマツダCX-8に替えたわけだが、ソロキャンに出かけてみると、CX-8の強みと弱みが掴めてきた。

1,骨盤を立てた姿勢の大切さ。

クルマのマニュアル(手順書説明書)なんて何十年も読んだためしがなかったのだが、今回思い立って「運転姿勢」の欄を熟読してみた。
マツダは「Zoom,Zoom」
のキャッチフレーズからも分かるように走る楽しさ、「人馬一体」(これはもともとロードスターでしたね
を大切にしている。推賞しているドライビングポジションがあるなら、一同試してみようと思ったのだ。

何十年も運転しているのだからいまさら「正しい運転姿勢」をマニュアルで確認する必要もない……のかもしれないが、乗る車によって腰の疲れに違いがあるのも事実。
メルセデスのCクラスに乗るようになってから、運転した後の腰痛からほぼ開放された、ということがあったので、クルマを変えた後どうなるかが不安だった、ということもある。実際かつて乗っていたマツダのロードスター(NC)の場合は、ホールド性がよい、という種類の座席ではなく、長距離運転をすると正直つらいモノがあった。

マツダのマニュアルは至ってシンプルなものだった。

①背もたれを一旦おなかが苦しくなるまで前に倒し、それを戻していって苦しくないところで止める。
②座席を一旦一番後ろにずらし、足をアクセルとブレーキの間に置き、そこから座席を前に戻していって、ブレーキとアクセルを無理なく踏めるところで止める。
③アクセルを最後まで踏んでも足に余裕があるかどうか確かめる。
④ハンドルを前かつ下に下ろし、手をハンドルの上に乗せて、手首のところまで引き出す。
⑤その位置で、メーター類が見えるようにハンドルをあげる。
⑥ボンネットの1/4が見える程度まで座席を上げる。


こんなところだ。

真面目にやってみると、「この辺が標準なのか」ということが分かって、多少ずらしながら自分にとって「いい感じ」のポイントを探しやすくなった。
標準的なやり方を明示してもらえるのはありがたいな、と思った。

驚いたのはその後だ。

これをやってからいつもの郊外の道(郊外のカーブの比較的多くかつセンターラインと歩道があって比較的安全)を走ったところ、びっくりするほど運転が安定するようになった。

いつもより座席が立っており、骨盤が座面と背もたれに(窮屈ではないが)密着している感覚がある。その状態で右カーブになると左腰の端と左足のフットレストとを結ぶ線がまっすぐ意識され、左カーブの時は右腰の端と左足のフットレストとを結んだ線がまっすぐ意識されるようになってきた。

視点と重心がバラバラにならないと、運転が安定する。安心してカーブのラインをたどることができる。

腰の骨の位置をクルマと関係づけて感じることよって一体感が強くなり、安心するどころか愉しくラインをとることができるようになった。

CX-8の運転の質が、これだけでワンランク上がったような気分になった。

2,車中泊は可能、しかし。

2列目と3 列目のシートを倒すと、多少の隙間はあるがフルフラットになるので、車中泊は十分いける。隙間があっても、厚めのマットを引けば気にならない。
春と秋なら十分いけそうだ。
ただ、フラットにはなるものの、高さが十分ではなく、腰をおろしていても、頭がつかえそうになる。あと10センチ屋根が高ければよいのに、とは思うが、これは重心を低くする走りの質との兼ね合いだろうから仕方がないところだ。

一方、キャンプ道具を乗せてかつ三名乗車が余裕でできるのは本当にすばらしい。カーブのある山道を愉しく走りつつこの荷室容量が確保されるのは本当にありがたい。家族用に普通のエアマットレス(西川)を積んでも余裕だ。
セダンでは前席2人乗るのもパッケージングに工夫が必要だろう。まして3人4人乗車は望むべくもない。
当初の目論見通り、キャンプ用には正解だったといえる。

3,泣き所はやはり高速か?

今日近場のオートキャンプに来てみたが、早く設営しようと短い距離だけ高速道路を利用した。
すると、CX-8の弱点が見えてきた。6速ATのため、どうしても100km/hあたりで2000rpmぐらいの回転数になってしまうのだ。
9速ATを備えるC220dとの差はとても大きい。低速トルクとの兼ね合いもあるだろうから、単純には言えないが、せっかくのディーゼルだから高速道路で燃費を稼ぎ出したいとなると、CX-8は90km/h,1700rpm程度が最適回転数になりそうだ。

法定速度を超えた領域での安定性をドイツ車と比較するのはまあ酷というものだろうが、その安定性にも明らかな差がある。

ただ、新東名に限らず120km/h制限の道路も出てきていることを考えると、このまま6速ATではいられないだろうと思う。
新型になれば改良されるのでしょうね、きっと。

結論
100km/h以下で、ワインディングを楽しんだ後、荷物や人を乗せてキャンプや温泉に行くのに大正解の車だ。
4WDディーゼルターボ車に的を絞りつつわさらに高速安定性を求めるとなると、とうしても輸入SUVを選択しなければならないだろう。

ただ、装備や質感に大きな遜色はないから、高速でアクセルを踏みたいひと、あるいは絶対的燃費を求めるひと以外には、かなりのオススメではないかなあ。

3年落ちのCX-8に乗り換えた。

2021年06月22日 20時20分06秒 | クルマ

初年度登録2018年4月

CX-8ディ-ゼルターボの4WD

(グレードはXDプロアクティブ)

ちょうど車検が切れた3年落ちの中古車を、車検整備付きで購入した。

基本データは次の通り

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形式は3DA-KG2P

車両重量 1900kg

全長 4,900 mm x 全幅 1,840 mm x 全高 1,730 mm

エンジン 2.2Lディーゼルターボ 190PS、450N

駆動方式 AWD

タイヤサイズ 225/55R/19

最小回転半径5.9m

座席は二列目がベンチシートタイプの7人乗り。

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納車が2021年6月13日だったので、10日間乗っての印象を書いておく。

 

①乗り心地はなめらかかつ穏やか。

 

まず、乗り心地は、段差や凹凸に左右されず、とてもスムーズである。

ディーラーで、トーヨータイヤのオープンカントリーU/T225/55/19の新品を履かせてくれたので、そのタイヤのテイストもあるのかもしれないが、概ね静粛でなめらかな走り心地といっていい。

前日まで乗っていたc220dのエアサスのコンフォートモードに近いが、もっとストロークがあって柔らかい感じがする。節度がなくて気持ち悪いというものではない。しかしまあ、重さは1.9t、ホイールベースがなにせ2930mmもある。最小回転半径も5.9m。どう考えてもゆったりと船のようにクルーズするのが基本、だろう。そんなに振り回して乗るクルマではない。その「クルーズ船」のような印象の限りにおいては、穏やかな挙動で好感が持てた。

乗り心地は間違いなくいい。

 

②思ったより曲がってくれる。

だが、郊外のいつも走っている道に乗り出してみると、少し印象が変わる。前に乗っていたC220d(メルセデスのcクラスディーゼルターボセダン)で乗り慣れた郊外の山沿いにある道、適度にカーブがあって交通量も少なく、楽しんで走れるコースに持ち出して乗ってみた。すると、あらかじめどんな荷重の挙動をさせたいのか考えておかなければならないのは当然としても(メルセデスはけっこうクルマがそういうことを対応してくれていた)、道路の幅を使い、重さの重心をどこに持って行くかを踏まえてコースを考えると、速度に関してはそれほど我慢する感じではなく、スムーズに曲がりきってくれるのだ。思った以上に愉しい。そんな感触を持った。ただし、そりゃあ、同乗者がいないときに、ね、って感じはあります。

ワインディングを楽しむクルマではありません(>_<)が、意外に愉しいじゃないですか、って話です。

 

③燃費はそれなり(約14km/l)。でも車体を考えれば十分か。

 

燃費は、まだ二回給油したのみで、満タン計測14.7km/lと14.1km/l。やはりc220dとは燃費で2.5~3km/lの差がありますね。

半分は重さ、半分は6速ATと9速ATの違いでしょうか。市街地走行では12km/lぐらいかな。

内装や装備は助手席が手動調整なのが大きな違いでしょうか。(運転席はパワーシート)

ブルメスター社のオーディオセットの音は確かに良かった。cx-8のオプションにはボーズのシステムがあるのですが、私のものにはついていないので比較できない。

 

④運転支援&安全システムは、2018年以降、かなり実用的になっていると思う。

(除く平地のレーンキープ)

運転支援システムは、メルセデスの方が明確なクルマの意志を感じる。

マツダはむしろ控え目。レーンキープアシストは特に差を感じる。もっとも、どちらも高速道路巡行中に使う分には遜色ないサポートをしてくれる。

前車がレーンチェンジして次の次のクルマにターゲットが移動したとき、メルセデスはスムーズに認識対象を移行してくれるが、マツダはアクセルを踏もうとすることが多い。ここは明確に違うといっていいだろう。ただしこれも、平地の運転でそのシステムを使うには所詮どこのメーカーでも限界はあるわけで、SUBARUもこの3年前の時点のシステムについては、それなりの限界を弁えて利用するのが吉、なのだろうと思う。

最新の運転支援安全システムの力を十分に享受したいのであれば、新車を買うにこしたことはない。

個人的な見解になるが、この2018年のシステムのレベルならば、メルセデス、マツダ、SUBARUの三者についていえば、十分に実用的だといっていいのではないか(平地でのレーンキープを除く)。

メルセデスも、平地の走行で、先行車のいないカーブでアラートを出すことがたびたびあったし、SUBARUのアイサイトがブレーキをかけがちなカーブ、というのも間違いなく存在した。運転支援はあくまで運転支援。そう理解していれば、2018年以降の普通車は、かなり「いい」のではないか?(トヨタと日産については、3年前の時点で車種やグレードによってどの程度安全運転支援システムが普及していたのかよく分からない)

 

⑤7人乗りは車中泊にぴったり!

二列目は、6人乗りのキャプテンシートと7人乗りのベンチシートがある。今回購入したのはベンチシートの方。

車中泊にはベンチシートが好適。もっとも、キャプテンシートでもマットを敷けば十分対応可能かと。

早速エアマットを敷いて車中泊をしてみた。これは快適!寝るだけなら十分。

ただし、中で座って長時間何かをやろうとするには、室内高が不十分。

仕事などをするなら、二列目の座席に座り、一列目の座席の背中に据え付けるテーブルなどを利用するのがよい。二列目も6:4で分割可倒が可能なので、4の方の小さい座席は立てたままで利用し、残りの6を倒して就寝すればOK。

 

 

 


メルセデスベンツのC-classセダンc220dを20ヶ月乗った感想(その3)

2021年06月22日 15時09分09秒 | クルマ

最後に、c220dを乗っていて今一つだった点を3つ挙げておく。

 

①メンテナンスが高額

これは、感想(その2)にも書いたが、エアサスの今後の修理が出たときなどを考えると不安はつきまとう。まあ、じっくり修理をしながら長く乗る、と肝を据えればそれでよいのだが、国産車の手軽な料金と比較してしまうと、やはりためらいがでる。

車検、タイヤ、修理無料の保証パック、メンテナンスパックなどを考慮し、将来の修理についても思いを巡らしたけっか、早期の買い換えを促す一つの要因にはなった。

実際、購入した瞬間から、このクルマとどこまでつきあっていくのかは、カーライフサイクルにおいて大きな主題=課題だった。

正直なところいわゆる退職後の  「上がりのクルマ」としては申し分ない、と手放した後でも思っている。修理代が大きい額になるといっても、新車を新たに購入するという計画が向こう10年ぐらいないのなら、むしろ愛着を持ってメンテしていくのは楽しみの一つにもなる。だから、メンテナンスが高額だということは必ずしも手放す決定的要因ではなかった。むしろ周囲に対するいいわけの意味の方が大きかったかもしれない(笑)。

 

そうはいっても、考慮しなければならない要素ではある。

 

②キャンプ道具がギリギリだ。

ソロキャンプを始めた。

もちろん収納を工夫すれば、一人分のキャンプ道具は十分に積めることができる。

(感想その1)の写真はキャンプ場にてのもの

だが、どうがんばって車中泊はつらい。

50代のはじめなら座席に座ったまま仮眠することもできた。実際ロードスター(NC)では、トータル4000キロのうち、往復の2000キロは車中で休憩しながらの旅だった。しかし、60を過ぎてから、それはつらい。

  「上がりのクルマ」

に乗る人は、そういうことをしないということなのだろう。

ビジネスホテルに泊まりなさいという話だ。

そしてそれで十分旅行は成立する。

 

だが。

 

多動症のままリタイアした自分は、クルマにのって日本中どこまでも走っていきたい。走り抜けるだけならc220dが好適だ。

だが、車中泊をしたりキャンプをしたりしながらいろいろな場所を訪ねるためのクルマを考えたとき、最適解は一つとは限らない。

車検までに考えようと思っていたポイントをグルグル考え続け、出した結論が乗り換えだった。

決定打は、次のポイントだったのだが。

 

③ディーゼルターボの4駆が欲しい!

冬を二回過ごしてみて、c220dは、冬の山を走るクルマではない、という結論に達した。高速巡航ならばトラクションコントロールがあるからFRでも十分いける。しかし、下道の坂はほぼ無力にちかい。何度も  「坂を上れない」という状況に遭遇した。

結果、季節を問わず、どこへでもクルマを走らせ続けたいという欲望が、気持ちよく運転できる最上のドライブフィールに対する思いを上回ることになった。

で、最終的な選択が、国産ディーゼルターボエンジン搭載の4輪駆動車で車中泊ができて、運転もまあまあ愉しいクルマ=CX-8

 

ということになった。

幸い、下取りの関係で、同じ3年落ち程度のものであれば、追加のお金はそれほど必要ない条件だったので、3日程度で決めてしまった。

一つ書いておくと

  「下取り査定がシュテルンの方が50万円以上低いってのはどういうことか」

という疑問を持った。つまり、購入するクルマを決めずに査定をしたとき、50万円も低く自社の製品を査定するのはちょっとなあ、と思ったということでもある。

まあ、下取りは値引きと一体だから、単純にはいえないだろうが、単純な査定をした場合に自社製品にそれほど低い値段を付けるというのは、意図を感じずにはいられなかった、ということでもある。

ディーゼルターボの4駆に限っていえば、確かに輸入ブランドにはたくさんの車種がある。だが、紹介されたのは追加のお金で乗れるタイプではなかった。200万円~300万円が必要だという。

まあ、それもよい。ブランドだからね。

でもだったら、もうちょっと下取りの金額を考えてくれても良かったのじゃあないかな。

というわけで、メルセデスの乗り味をもう一度味わいたくなったら、今の年式のクルマを5年後に再度購入してもよい、という結論になったわけである。

 

今でもc220dは、とてもすてきな一台だったと思う。

しかし、そういう点でいえば、ロードスターもかけがえのない一台だった。

将来、本当に最後につきあう一台を考えると、やっぱりロードスターかなあ。

 

(というわけで、この項終了です。)


メルセデスベンツのC-classセダンc220dを20ヶ月乗った感想(その2)

2021年06月22日 13時39分25秒 | クルマ

エンジンについてもう少し触れておくと、このW205型は2014年~2021年に生産されたもので、そのうちディーゼルターボエンジンは、OM651という前期型とOM654という後期型に分かれる。

前期型は長距離を運転したことがないのでなんともいえないが、静粛性をとるなら、後期型OM654を推奨しておきたい。

音の静かさと9速ATとのマッチングを考えるとmOM651よりもOM654に分があるように思える。エンジンの音自体は、マツダのエンジンの方が少し静かかもしれないが、室内の総合的な遮音や振動の遮断を含めて考えるとやはり後期型c220dが上だろう。  「ディーゼルかあ」、と二の足を踏んでいる人にこそ、奨めてみたい。このエンジンとオートマのマッチングはすばらしい。低速時にこそすこし変速のためらいがまれに感じられるが、走り出してしまえばこの二つの協調性の高さは、それだけでこのクルマを選ぶ理由になる。ガソリン車から乗り換えても違和感はきわめて少ない。スポーツディーゼルというのはこのクルマの性質からはかなり外れているが、日常使いの中で愉しく運転する範囲なら十分な加速感、コーナリングを見せてくれる。中古でねらうならいい感じ、じゃあなかろうか。

他方、低速トルク感は、前期型に搭載されていたOM651エンジンの方がリッチなのかもしれない。ディーゼルらしい感じを好む人なら、むしろ前期型もありかも。できるなら試乗比較されるといいと思う。エンジンとトランスミッションは肝だから。

さてでは、次に、最高の美点とまではいかないけれど、良い面があった点を3つ挙げる。

 

①AMGラインに付いてきたエアサス。

 

今回発表(2021年4月)ではとりあえず外れてしまったようだが、AMGラインというオプションにはエアサスが付いていた。これはかなり重宝した。これはエンジン出力と組み合わせになっていて

エコ、コンフォート、スポーツ、スポーツ+

の四段階を選べる。その他、インデペンデントモードというユーザーがサスペンションとエンジン出力特性を独自に組み合わせてメモリできるモードもついており、至れり尽くせりになっている。

これは、同乗者がいるときやゆったり流したいときにはコンフォートを、ハンドルを積極的に切って走ることを愉しむときにはスポーツ+をと切り分けて利用していた。明らかにコーナリングの姿勢も変わり、路面とのやりとりの感触も変わってくる。

これはやはり、このクルマがある程度(ディーゼルながら)スポーティに走らせる楽しみを持っているというメーカーの意志表示でもあったのだろう。このサスペンションは一つ上のクラスに搭載されていたものがCクラスにも降りてきたのだと記憶している。

路面の凸凹を上手に吸収して上質の乗り心地を提供してくれるという意味ではバネサスに比してアドバンテージがあることに間違いはない。まちがいなく上質であり、かつスポーツモードもあるのでどちらにも対応してくれる。

だが、ご案内の人もいるだろうが、実際のところいったんインデペンデントモードに自分の好みの組み合わせを登録してしまえば、そうそう切り替えてつかうものではない。ちょっとスポーティなディーゼルターボセダン、に必要不可欠な装備、というほどではないとも感じた。

不安もある。エアサスが故障した場合には、一つだけではなく4輪の部品交換が推奨されることも予想しておく必要がある。値段を見積もってもらったことはないが(メンテナンス無料保証をつけていたので心配はなかった)、中古でこのサスを選ぶ場合は、エアサス(過去の経験でいうとやはりバネサスよりはずっとトラブルは多い)が故障したときのリスクマネージメント(ディーラーではなくリビルド品などで対応するとしたらどれだけかかるのか、修理可能かを相談できる工場屋知り合いなど)は考慮しておいた方がいいと思う。

 

②平常速度域でも積極的に指示するレーンキープアシスト。

運転支援システムは、レガシィ5代目、レヴォーグ、C220d、CX-8と4台乗り継いできた。レガシィは9年前なのではずして考えるとして、2017年から2018年にかけての3台の比較は興味深いものがあった。

その中で、もっともレーンキープアシストを積極的に介入してくるのがメルセデスだ。普通の60キロ以下速度帯でも、車線の認知能力はもっとも高いと感じた。また、前車追従においても、交差点近くで右折車が前の視界からはずれ、前の前のクルマに自動追従のターゲットを移したとき、もっとも確実に移行してくれるのがメルセデスのシステムだった。

まあ値段も違うから、といえばそれまでだが、3~4年前のシステムとしてレヴォーグ、C220d、CX-8を比較すると、c220dがもっともハンドルに手応えを感じた。ただし、もちろん万能ではないので、あくまであえて比較した場合の話だ。

高速道路の速度域になればレヴォーグもCX-8もC220dもいずれもハンドルに手を添えてさえいれば、安心して巡航する事が可能だ。平地との差が大きいのがマツダ、いずれも比較的力強い介入をするのがメルセデス、その中間がSUBARUという印象。慣れと好みの範囲になるかと思うが、信頼性というか、クルマがこちらになにを援助したいのか  「執事」の姿勢をもっとも確実に感じられるのがメルセデスだったということだろう。逆にマツダは平地ではとても控え目だ。あくまで運転支援に徹している。任せようとするとむしろふらつくかもしれない。その代わりといってはなんだが、マツダのCX-8はGベクタリングがあって、カーブでこちらが選択しようとするラインが明確であれば、それを支持・支援してくれる感触がいちばん強かった。

SUBARUのアイサイト2018年4月(年次改良MC版)では、車線が左右見えていれば、支援してくれる。他方、ハンドルを切ったらドライバーしだい、という面は強い。

いずれも、平地でレーンキープアシストを過大に考えるのは禁物だから、単なる印象という程度で理解してもらえれば。それにしても、メルセデスの  「執事」感は、ここでも比較的顕著である。

 

ちなみに、中速コーナリングのイメージはやはり、レヴォーグは4輪でがしがし曲がる感じ、CX-8は三車の中では同じ4駆でもちょっとFFに近い感触でしかし同時にしなやかに支援してくれる感じ、メルセデスはFRらしい駆動とハンドルが別で制御できるリッチな情報感があった。後を引く魅力はやはりメルセデス。

③圧倒的に明るいLEDの自動制御のヘッドランプ

こういうところは、コストを出し惜しみしないc220dの特徴がでている。

他のクルマが悪いわけではないが、自動でぐりぐりとヘッドライトが上下左右を適切に照らしてくれるのは頼もしい。

まあだが、遠目の明るさがあまりにも圧倒的なので、結局は手動で上下を切り替えるのが一番視界確保にはいいと思った、とにかく、遠くまでよく見える。老年の域に入った筆者にとっては、一番重要なポイントの一つなのかもしれない。

普通のヘッドランプで不都合がない人は、それほど気にしなくてもいいのかもしれない。ただ、一度こういう明るい照明を体験すると便利で病みつきになります。

 

(この項さらにつづく)

 

 

 

 


メルセデスベンツのC-classセダンC220dを20ヶ月乗った感想(その1)

2021年06月21日 16時43分21秒 | クルマ





ベンツのCクラスセダンのディーゼルターボエンジン車になるC220dを20ヶ月使用した感想を書いておく。とても良いクルマだったので、そのことについて書き留めておきたいと思った。

 同時に、Cクラスは、今年(2021年)4月に新しいタイプが発表されたので、私が乗っていたc220dは今後W205の後期型(2018年7月以降)の一台として、中古車市場で評価されていくことになるのだろう。そういう方の役に立てば幸いだ。

もちろん、素人のクルマ好きが感じた個人的感想なので、参考になるところをみていただければ。

まず、基本データは以下の通り。

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発売は2018年7月~

エンジン型式はOM654。

4気筒ディーゼルターボ。

排気量は1995

燃費は18.9km/L(JC08モード)

馬力は194ps・トルク40.8kgf・m

サイズ4705×1810×1430mm

最小回転半径5.2m

乗っていたのはAMGラインというオプション付きで、通常のものとは違って内装に黒の艶消しの木目が配されており、足まわりはエアサスペンションになっている。

安全装備は2018年後期に装備されているオプションを装備。

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私にとってもっとも印象的だった美点をいくつか挙げてみる。

①とにかく燃費が最高!

②長距離をしても腰痛と無縁!

③運転が愉しい!(高速はもとより、ワインディングもけっこういける)

①燃費が良い(トータルで17km/l)。

20ヶ月で38000キロほど走行し、平均燃費は満タン計測でジャスト17km/L。

これはかなり驚異的なことだと思う。

私の所有したクルマ史上最高の燃費がベンツのセダンってどういうことだ。

ちなみに、かつて17万キロ乗ったエスティマエミーナの2.4Lディーゼルターボの燃費は9~10だった記憶。

とにかくスゴい。高速で遠出をすると20km/Lを超える。これはどう考えても9速ATの恩恵に違いない。

車中泊のできるディーゼルターボの4WDがどうしても欲しくてこのc220dを手放したのだが、購入したCX-8の平均燃費は、普通に走って13~14km/L。遠出をエコランを心がけても、私が運転する限り15km/Lがいっぱいいっぱいというところだろう。メーターの燃費表示で17km/Lが一瞬でることはあるが、やはり高速走行巡航時の低回転っぷりは、9速ATのc220dに叶わない。

ただし、高速長距離ツーリング中心の燃費ですから、街乗りなら14~15km/lってところでしょうか。

②腰が痛くならない。

福島ー奈良間往復を2回やっても、全く腰に支障がなかった。

長距離を得意とするレガシィでも福島ー京都を走ったし、ロードスターでは九州往復4,000キロを走ったが、いずれも腰はかなり重くなった。

電動で細かくセットできるというのならレヴォーグもそうだったが、セッティングの自由度だけではなく、根本的なシートのサポート能力が高いという印象。サスペンションも無関係ではないかもしれないですね。

③ワインディングが楽しい。

これについては注釈が必要かもしれない。

カーブを曲がってもちろん楽しいのはいうまでもなくロードスター(乗っていたのはNC)の方だ。だがこのc220dは、高速でカーブに入っていくと、こちらの腕は関係なく、あたかもクルマに同乗している 「執事」が難なく仕事を処理してくれるようにあっさり走り抜けてくれる。

よく 「運転がうまくなったような」という形容があるが、お金を出せばそれなりにクルマがやってくれる、という好例かもしれない。安心して中速コーナーを楽しんで速く曲がれる(しかもFRテイスト!)のは運転していて文句なく愉しい経験だった。

今回前輪にトラクションを掛けつつ、必要に応じて後輪を駆動するタイプのAWDになっているCX-8に乗り換えてみて、c220dが持っている、FRの上質なハンドルのテイストを改めて実感した次第。

今回入れ替えたCX-8もいいクルマだし、結構曲がってくれるのだが、どうしても 「駆動輪で曲がる」感じが伴い、FFに近い感じ、つまり前輪の求めるラインで曲がっていく必要がある(支障はないが、違いはある)。

だが、FRのC220dはディーゼルで頭が重いなどということも気にせず、こちらの走りたいライン(ハンドルで前輪を操作する意図)が成立し、気持ちよくっまがってくれる。

その確実さは、ほかのクルマのハンドリングと一線を画するものだと実感する。よくプロがいう話に車体の剛性感が違うとかいう指摘があるが、 「執事」感がある、というのはそういうことでもあるのかもしれない。よくわからないけれど(笑)。

以上3点は、おそらく自分の人生史上最高の味わいを味わったことになるような気がしている。

補足すると、このディーゼルターボのエンジンの馬力とトルクは、

1、絶対的な速度を求めず

2、停止から法廷速度(+αまで)の加速感を重視し

3、あとは高速巡航を低回転で快適に

という私自身の志向にもっともマッチしていると思う。

200馬力m400ニュートンあれば、十分である。

そして、新東名の最高速120km/hを基準とした速度の出し入れも、このc220dは完璧に対応してくれた。マツダのディーゼルターボエンジンが決定的に劣っているのは、6速ATしか持っていない点だ。100キロ以上(新東名で免停にならない程度まで)の速度帯で実に余裕たっぷりの走行ができるのは、c220dである。絶対的速度を求める(法令遵守を超越した方)のであれば別だが。

(この項続く)


C220d、長距離燃費のことなど。

2020年01月26日 19時01分03秒 | クルマ
2019年齢の9月に購入した
MercedesBenz C-class
のディーゼルセダンC220d
の近況報告。

現在の走行距離は16,800km。
納車時の走行距離は約3,000kmだったので、ざっと5ヶ月で14,000kmといったところ。
年間30,000キロを上回るペースだ。

この週末、
往路
いわきから常磐道→圏央道→中央道を経て甲府へ。

復路
甲府から中央道→圏央道→東北道にて福島市までいき、その後下道をいわきまで戻る

という行程900キロの行程のドライブをした。
結果は
平均燃費22.7kn/l
と、今までで最も高い数値だった。
圏央道が混雑していなかったのが良かったのだろう。
流れにのって80km制限のところはメーター表示で90km以内。
100km制限のところはそのまま100kmで、高速道路はほぼオートクルーズを作動させて走行した。

身体の、一泊二日900kmを走行したとはとても思えない疲労の軽さだった。この十数年、NCロードスター、レガシィ2.5、レヴォーグ1.6と乗り継いできたが、1日300kmを越える走行が続くと腰に負担のかかることが多かった。それに対し、C220dは腰が全く痺れないし痛くもならない。個人差はあるのだろうが、私にとって身体サポートのレベルはC220dの方が確実に上だと感じた。

けっきょく燃料代は4,500円ほど。

私のような長距離を車で移動したい者にとっては、最適の選択だったとつくづく思う。
新車のディーラー修理サポートついてきたので、車検までは修理もメンテナンスも基本は無料。それが走行距離無制限、というのもうれしい(ただし、メンテナンスの無料パックは70,000キロ程度までで打ち切りなので注意が必要)。

これだけ頼もしく走ってくれると、たとえ多少修理代がかさんでも、長く乗りたい、という愛着も湧いてくる。

甲府なので雪道も体験できるかな、と思ったが、道路は完全にドライだった。そのうち雪道も少し走ってみたいと思っている。


ベンツC220d2ヶ月乗っての感想。

2019年11月18日 13時48分14秒 | クルマ
9月にベンツC クラスの2.0Lディーゼル車(ディーラー登録の3,000km走行距離の試乗車)を500万円で購入した。
AMGライン、本革オプション(オーディオオプションも付いて来る)、諸安全装置付(つまりサンルーフ以外はフル装備づぽいです)。
前車のレヴォーグは家族が下取り分190万円の-40万円(つまり150万円)で引き取ってくれたので、家にあったクルマ二台も一緒に下取りしてそれが、-70万円。実質は280万円の支払いで済んだ。
良い買い物をしました。

で、7,000キロ乗っての感想です。

1,音は全く気にならない。

確かに、始動時エンジンが冷えていると、室内にいてもそれなりに遠くからコロコロと言ったディーゼル音は聞こえてくる。外にいるとカラカラというあの音だ。
だが、暖まってくる、もしくは走りだすともはやディーゼルであることには気付けない。その程度の音だ。
M654(排気量1.9リッター、馬力190PS,最大トルク400N)搭載のディーゼルは、本当に良くなったと思う。
中古で検討している人には、音は心配ないですよ、ととりあえず言っておきたい。無論個人差はありますからぜひ、暖機後の音を確認されることをお勧めします。

2,燃費は満タン計測で17km/l超え!

燃費は7,000キロを走って満タン計測で17.2km/l。前車のレヴォーグ1.6Lターボが11.7km/lだったから、軽油であることを考えると燃料費は2/3以下。年間3 万km走る私の場合、12万円ぐらい浮く勘定になる。修理無償オプションの有効期間は5年間だから、その後はベンツの修理や車検がかさむとしても、合理的選択ではあると思う。

3,エアサスの快適さは手放せない

AMGオプションに付いて来るエアサス、本当に快適です。
角の取れた快適な乗り心地を求めるならエアサスはお勧めです。ただし、普通のサスペンションに比して故障しやすいと思うし、故障したときの修理費用はバカ高くなることは間違いありません。5年間保証(有料ですが)が使えなければちょっと迷ったところです。でも、せっかくだからとついているモノを選んで正解でした。

スポーツ+
スポーツ
コンフォート
エコ、と四つの選択肢があり、そのほかに自分でエンジンやサスの状態を選択できる
インテディビジュアル
というモードもあります。

ただ、エアサスはコンフォートを選ぶ必要がなければ、バネでもいいんじゃないですかね。私は将来の修理リスクを背負っても選ぶ価値はあったと思っていますが。壊れなければメッケもの、ということで。

4,インフォテインメントもSMSが便利!

液晶画面でクルマの設定や音楽、メール、電話などが一括管理できるシステムは、慣れるととても便利!
特にSMSの送受信、作成&読み上げが出来るのは便利です。
クルマでも電話ではなくメールの送受信はしたいことがあるもの。、というか今は生活必需品です。

普通のメールやLINEには対応していないモノの、SMSの送受信ができるこのシステムは本当に便利です。電話番号がわかっていれば誰にでも要件が通じますから、もはや欠かせません。
できればLINEとGooglemailにも対応してほしいところだけれど、、面倒なことができると危険も増すからこの程度がいいのですかね。

5,内外装について。
1800mmの全幅は、今となってはむしろ相対的にコンパクト。FRということもあって今まで乗った車の中でも最小半径5.2mは小回りが利く方です。レヴォーグより駐車に気を使わない、という程度ですかね。走っていてはほぼ同じ感じです。フロントグリルのベンツマークの大きさには閉口しますが、まあ、仕方がないのでしょう(ブランドで乗る方もいるのでしょうから)。デザインはマツダ6やSレヴォーグの方が好みです。これは個人的な感覚ですからね。まあ、落ち着いてはいると思いますが。
内装は黒の木目(調ではない(笑))に好感がもてます(AMGラインのみ)。シートの電動アレンジメントも納得行くまで調整した結果、初めて長距離運転での腰痛から解放されました。ただし、丁寧に自らフィードバックしながら試してみての結果です。2,000記録以降ぐらいですかね、フィットする感じがつかめたのは。オーナーなら心配なく調整できると思います。

6,エンジンフィールも良好。
音は1,で触れましたが、吹け上がりが極めてスムーズで、かつてトルクフルなクルマにありがちだったアクセルオフ時の違和感(ブレーキング感)は皆無です。
マツダ6のディーゼルエンジンは、静粛性ではC220dよりずっと上だと思いますが、アクセルワークに気を使います。
この差は、マツダ6が6速ATなのに対し、このC220dは9速ATだ、という点も大きいのではないかと思います。とにかくアクセルワークに大して滑らかにクルマが応対してくれる感じがあります。
トルクもたっぷりなので、100km/hまでの加速は、床まで踏み込むと、還暦人にはちょっと速すぎるぐらいです。
高速巡航でも、120km/h~140km/hぐらいまでの加速は十二分(らしい)です、あくまでも噂ですが(笑)
車体の安定感も高速では抜群です。
その場合はコンフォートよりスポーツかスポーツ+の方がいいかもしれません。
不足なし、です。
ここから先の絶対的な高回転と馬力を求める人にはお勧め出来ません。マツダ6のディーゼルエンジンの高速走行にちょっと不満だった人は、比較してみると良いと思います。
(友人の乗っている)スカイライン3.5lやレヴォーグ2.0lターボが好きな世界観の人も選ばない方がいいでしょう。
普通に運転している限り、高速でもディーゼルエンジンを意識することはありません。むしろ高速道路では!レヴォーグ1.6ターボなどの方が、回転を上げなければならないので「こうるさい」感じがします。ディーゼルは回転数が低くいので、高速巡航の乗り味はむしろ静かでどっしりと落ち着いていて、好感がもてます。

7,LEDの細やかなヘットライト制御に感動
このヘットライトはとてもすばらしい!オートにしておけば先行車も対向車も
自動で判断し、適切②照射範囲を制御してくれる。さらに、左側の歩道部分もかなり明るく照らしてくれるので、、左側からの飛び出しには予防効果抜群かと。
ほかのクルマにもこれは推奨しておきたい。


8,気になった点
①ダッシュボードから細かい振動音
(直してもらいましたが、時々ふと戻る。)
②インフォテインメントシステムのハングアップ
(高速走行中一度だけ。スイッチ長押しで対応可能)
③始動直後、低速でアクセルオンオフをするとギアが上にいかず下のギアのまま回転が上がることあり。
(たまに。一瞬の後気づいてシフトアップするので挙動自体に不安はないが)
④自動追従による停止のブレーキは少し車間が狭く、最後まで強く踏む傾向あり(レヴォーグのツーリングアシストに比して!ことだが)。
⑤ナビの提示する経路は結構不満
(前車まで使っていたパイオニアに比して)

①は
クルマが静かなので音が目立ちます。
今時のクルマ(とくにこの手のベンツ)は「オール電化生活」なので、結束もされずにコード類が裏を張っており、それがモノを制御しているので取り回しが難しいとの説明。まあソウダヨネ。インパネがびびるとかいうレベルではない微細振動音でした。今は落ち着いています。

②は結構びっくり。ナビも動かなくなりますから痺れます。「スイッチ長押し」を知っていればPCよりは立ち上がりが数秒と早い(おそらくHDDではなくメモリなので)ので、大丈夫ですが。

③はほぼお利口にシフトアップしてくれるので裸時たま、が気になるという程度。問題はないでしよう。

フィーリングの問題。しかし、これははっきり言ってSUBARUの方が優れていると思う。ベンツはベンツが運転しているのに対し、SUBARUはあくまで違和感を抱かせないように自然に支援。
どちらが真に「執事的」なのかは議論のあるところだと思うが、この追従モードでの停止までのブレーキフィールについてSUBARUに軍配を上げておきたい。
両方十二分に駆使しての感想です。

⑤は純正品の宿命かもしませんね。総合的統合的に制御する以上、仕方がない(マツダコネクトもそう)けれど、ナビはガンバッテホシイところです。
 

以上思いつくままに書きました。
ちなみに前期型総決算モード?のローレウスエディションでは、360度のクルマ周辺モニター表示がついているとか。ほしかったなあ(笑)センサーがピーピー言ってくれるのですが、正直こちらの車両感覚以下なので、あまり役には立たないような……(笑)

(終わり)