今日(2022年9月3日土曜)、J-ヴィレッジでJ3第23節 いわきFC×AC長野パルセイロの試合が行われ、1-0でいわきFCが勝利しました。
前回はアウェーの試合でいわきが勝利していますが、1位対6位の上位対戦ですから、どちらにとっても勝ち点がどうしても欲しい試合になったと思います。
実際、前線に人数をかけてコンパクトに試合を進め、敵陣でボールを奪ったら一気に数とスピードでシュートを打ちまくるいわきFCの試合の「型」がありますから、シュート数はいわきが上回っていたものの、一瞬の隙を突いてゴールに迫っていく長野の「一刺し」は、幾度かいわきのゴールを脅かしていました。
実際、83分過ぎに途中出場の17山口海那(かいな)のゴールが出るまでは、「1点取った方が勝ちそうだ」というぎりぎりの緊張感が感じられました。
あるいは「もはや引き分けか?」という感じも出始めたところでの山口の得点は、値千金でしたね。こういう得点が出るのが「強さ」であるとするならば、いわきFCは結果として強いといえるのでしょう。でも、正直どちらが勝っても、あるいは引き分けになってもおかしくないそういう濃密な時間だったと思います。
選手たちもオーバーヒート気味になっていた瞬間もあったようです。
それでも、結果をたぐりよせられる「力」がいまのいわきFCにはある、というのも事実。
結局大切なのは、いわきFCのスタイルを保ち続け、走り続けての勝利だった、という点に尽きると思います。勝つためにスタイルを変える、のではなく、このスタイルで勝つ!ということが出来ている、その素晴らしさをファンとしては「至福」の時間として味わいたいと考えます。
すてき。
頭のあまり良くないひいきの引き倒し的なファン心理をご容赦いただけるなら、J2にもし上がったとした場合(笑)、果たしていわきFCのこのサッカーは、どのぐらいまで通用するのでしょうか?
と、サッカー通にうかがってみたいところです。
いまのところ、間違いなくいわきFCは強い。フィジカルで負けないというだけではない。恐れずに前から積極的にボールを取りにいく守備をし、いったんボールを奪ったら、全員ダッシュでゴール前になだれ込む、この方法が、フィジカルを鍛え、走法を鍛え、若手を中心にチームを組み立てている今のスタイルが強さの秘密だ……
なんて話はよく聴きます。
なんかその通りだなー、と思って聞いているのですが、ではもし仮に(現実味を帯びつつあるとも思いますが)J2に昇格した場合、上でいったいこのサッカーがどの程度「やれる」ものなのでしょう?あるいはそのままでは通用しないとしたら、どこをグレードアップしたら「通用」するようになるのでしょうか?
今頃からそんな妄想をしていないで、一戦一戦スタジアムで応援しなければ!
ともちろん思うものの、せっかく
「日本のサッカーのフィジカルスタンダードを変える」
という大きな目標を掲げているチームが、この先どんな姿を見せてくれるのか、ちょっと想像してみたくなるのは無理ないところ、でもあるのかなーと。
まだ、今治、愛媛、岐阜、鹿児島の上位陣対決を残しているのですから、ここでいわきFCらしいサッカーの力を発揮するのがまず大切ですね。
ここから先、簡単な試合は一つもありません。
ちょっと妄想をしたりしつつも、残り試合をしっかり応援していきたいです!