MicrosoftのUniversal Foldable Keyboard(ユニバーサルフォーダブルキーボード。以下MUFと表記)
の使い勝手を書いておく。
☆良い点
1,安定性抜群!
今までもスマホや7インチタブレットに出先でまとまった量の文章を入力する場合、折りたたみのBluetoothキーボードをよく使っていたが、がたついて安定しないことが多かった。
しかし、このMUFは机の上に開くと完全にフラットになりガタツキのでる余地は全くない。
これは画期的だ。
2,軽くて薄い。
今までもガタツキのないき折りたたみキーボードがなかったわけではない。
3EのModel:3E-HB066
などは、しっかりした作りでストロークも深く、打ち易さではMUFを上回る。
しかし、厚みは1CM以上あり、重さも重い。
対してMUFは、圧倒的に薄くて軽い。どんなバッグにも入れることができ、バッテリーも3カ月は保つという。
打鍵感も想像していたよりずっと良い。長時間打っていても負担になるものではなさそうだ。
もちろん、がっちり原稿をひたすら入力するのであれば、もう少し大きめでストロークの深いキーボードの方がよい。しかし、持ち運びをして出先で考えながら入力をする場合、打鍵の感じはこれで十分だと思えるレベルである。
3,Bluetooth接続が素早くかつ安定している。
一度に2台まで登録でき、それを一発で選択できるから、Bluetooth接続の待ち時間がほとんどなく、快適に入力を始めることができる。
かつて接続に時間がかかっていた頃と比較すると隔世の感がある。3Eのキーボードは打鍵ストロークが深く気に入っていたのだが、Bluetooth接続に手間取ることが多く、ついには接続しなくなってしまった。
こういう安定性はBluetoothの場合かなり重要だ。
4,マルチOS対応。
Winfdows,Android,iOSいずれにも対応しており、かつキーボードの違いもキー表面に表記されているので、どのOSを使っても戸惑うことがない。
☆残念な点
1,キーボードの真ん中が空いている。
このキーボードは右手と左手の間に折りたたみのための「マチ」があり、その分普通のキーボードより左右の手の間隔を広くとる必要がある。それがいささか慣れにくい。
具体的にいうと、二段目のキー
左半分ASDFGと右半分HJKLの間に2cmほどの幅が空いている、その幅の間隔がなかなかつかめないのだ。
あらかじめ左右の手の距離をとって、手首を机に固定した上で打てば、けっこうブラインドタッチできる。
だが、手をいったん机から離してしまうと、つい「K」のつもりで「J」を押すことになってしまう。
もちろん、10分~20分も打てば慣れてくるので、ほぼ間違えずにブラインドタッチができるようになる……のだが、ふとした拍子に手を机から離すと、もう一度ポジショニングを明示的にしなおす必要がある。
積極的にこのキーボードに慣れる意識が必要かもしれない。
2,個別に対応の確認が必要。
現在、HuaweiのMate9というスマホとPLE-701Lという7インチタブレットを二台登録し、AndroidのAtokを利用している。
Mate9の方はMUFを接続するとソフトキーボードが隠れ、画面を広く利用できるのだが、7インチタブレットの方はソフトキーボードが表示された状態でないと日本語入力ができない。
設定ではどちらもハードウェアキーボード接続時にはソフトウェアキーボードを隠す設定になっているのだが。
そういう細かいところには差があるので、購入前に実機で接続してみることが望ましい。
総評
Bluetoothキーボードは何台購入したか分からないほどだ。
一時期はappleのフルキーを持ち歩いていたこともある。
だが、小さなバッグ一つで移動している出先で、スマホしか端末がない状態である程度の入力量が必要な場合、これが現在のところベストチョイスだと感じる。
ほとんど平面に近いキーボードなので最初は少し違和感があるかもしれないが、なにせ折り畳んだときのコンパクトさは圧倒的にすばらしい。
10インチのキーボード付きタブレット端末を持ち歩く時以外は、これが定番になりそうだ。