J3の第22節藤枝FCといわきFCの試合が8/27(土)、藤枝のホーム、藤枝総合運動公園サッカー場で開催されました。
前半2ゴールを入れたいわきFCが後半にも1点を加え、いわきFCの快勝となりました。
特筆すべきは、前回いわきFCのホームゲームでも2点を先行していながらその後藤枝に追いつかれて2-2の引き分けに終わっていたのに対し、今回のアウェーでは、後半追加点を取ってクリーンシートで終わった、という点です。
いわきFCのサッカーは、後半の上位陣との対戦でも通用する、ということが分かってきました。
もちろん、第18節、松本山雅とのの延期試合では、コロナ禍のため松本山雅のチームコンディションが万全ではなかった、ということがありましたし、今節の藤枝MYFCは、ほぼ4週間もの間、中止や中断などでJ3の公式試合が行われず、これも試合感覚が十分でなかったということも間違いありません。
とくに、試合開始直後、いつもの24山下からのコーナーキックを、ファーサイドに駆け込んできた8日高のゴールは、藤枝の勝負感覚が鈍っていた証左といえるのではないでしょうか。
とはいえ、ここ第22節を終了した時点で、ついに2位鹿児島と勝ち点4をつけることになりました。
第22節、鹿児島を破ったのは今治でした。
この試合も強烈でしたね。今治も選手が十分にそろっていない中、鹿児島の猛攻を受けつつ、4-3で辛くも勝利を挙げました。今節のベストマッチだったと感じます。
勝ち点は22節終了時点で、
1位いわき 48
2位鹿児島 44
3位松本 44
4位今治 41
となりました。あとまだ10試合以上残っていますから、気の早い話になりますが、いわきFCもJ2ライセンスがもし交付されれば、1期でJ3を抜けてJ2昇格、という可能性も出てきました。
得点が1位、失点も最小1位といわきFCは得失点差でもトップなので、下位チームは、勝ち点4では逆転できない、という状況になってきました。
もちろん、いわきの連敗と2-3位のチームの連勝があればまだまだ分かりません。
勝ってもらうのに越したことはありませんが、上位チームにほぼ初めての勝利を得た、というところがいわきFCファンとしてはとてもうれしいです。前節の感想でも書きましたが、いわきFCは、現在の上位5チームには、実はここまで1勝もしていなかったのです!
ですから、
いわきFCの通用する範囲は下位チーム、昇格組のスタイルに他チームがまだ合わせられないだけ……
という視点も、あながち否定できない面がありました。
前半戦、鹿児島、藤枝とは引き分け
松本山雅、今治には負けています。
しかし、ここへ来て松本山雅とは引き分け、藤枝には快勝しました。
今治戦、鹿児島戦で、いわきFCが
人数をかけて前から守備をし、ボールを取ったらとんでもない人数をかけて素早くゴールに向かう、そしてボールを取られたら前線で取り返し、抜かれたら負けずに走り戻る……
そのいつものサッカーが通用するのかどうか、それが、とても大切だと感じています。いわきFCのサッカーは、相手によって変わらない、分かりやすく早いサッカーです。
前掛かりで人数をかけて攻めるのですから、攻撃力があるのはむしろ当然でしょう。
それも魅力の一つですが、3月からずっと観戦していて感じるのは、守備の安定感が増してきている印象が強いです。
いわきFCの場合、守備も攻撃も、別のことではなく、どちらも相手チームの陣内で行われていくんですよね。いったんボールを奪われて、サイドを一気に駆け上られると、相手の攻撃はぐっとゴールが近くなります。実際、少なからぬ失点は、そこを突かれて生じてきました。
それがここ最近ぐっと減ってきています。
この、いわきFCらしい走り続け、ボールを奪い続けるサッカーを最後まで見せてほしいと思います。
そしてこのサッカーでJ2昇格が結果としてもたらされるならば、ファンとしてこれに過ぎる歓びはありません。
J2でこのサッカーがどこまで通用するのでしょうか。
どう進化していけばいいのでしょうか?
素人には皆目見当がつきませんが、楽しみもまた広がってきます。