龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCの応援、ソロキャンプ、それに読書、そしてコペンな日々をメモしています。

コペンがやってきた(12)コペンはスポーツカーなのか問題(笑)

2025年02月05日 07時31分00秒 | 本を読む
軽自動車のスポーツカーといえば、なんといっても
HONDAのS660
だ。
これは普通に公道走ると免許が何枚か欲しくなる類いのクルマだ(オーナー談)。まちがいなくスポーツカーのカテゴリーに入れていい。
あとはこのジャンルの草分けとも言えるHONDAビート。
ミッドシップだからというだけではないが、軽スポーツカーを名乗ってよいのではないかな。

だいたい、排気量とか絶対的な速さはほぼほぼスポーツカーの定義とは関係ない、と、私は理解している。

要はマツダロードスターがスポーツカーだから、という程度の理解に過ぎないが。

ライトウェイトFRオープンツーシータースポーツ。

コペンで当てはまらないのはFFってところだろう。

非力とはいっても、850kg程度のものをの4気筒ターボのMTでワインディングロードをオープン走行走するのは、正直なことを言わせてもらえば、ロードスターより楽しい瞬間がある。

前輪頼みの引っ張られる感じではなく(それはそれでFFスポーツだと思えばよいのだが)、小さくて低重心ということもあって、ハンドルを切ればコーナーの内側にスッと入っていってくれる。


FRの車全体で曲がっていく感覚には乏しいが、前輪を駆使して駆け抜けるかんじもまた、悪くない。ハンドルの切れ味もよく、普通の軽のイメージとはかなり違う印象。

まちがいなくFun to driveです。

スポーツカーかどうかなんてあまりたいした話じゃないな、というのが個人的な結論。
カープを曲がる時に、コペンが楽しい瞬間がある。
時ににはロードスターよりも😁

なにより、家に戻った瞬間、これほど強くまた走りたくなる車って、マツダロードスターとコペンしか体験したことがないですもの。

もちろん新車を買えば夜通し走っていたい。でも、このドアを閉めた瞬間また開けたくなるのが、私にとっての「スポーツ」。

軽くて重心が低くて自分に近い。だから、自分が走ってる感じがする。
結局私にとっての「スポーツ」ってそーゆーことかな。

ベンツみたいに高級な執事が取り次ぎにはいってる感覚だったり、車高が高いSUVだったりするのは、いくら速くてもコーナリング性能が高くても、それ自体はそんなに欲しくない。
快適さに深く満足はするけど、渇望はしないんですよね。


問題は屋根が閉まらなくなること(笑)コペンがやってきた(11)

2025年02月05日 07時30分00秒 | 本を読む
最高の相棒と出会った至福を感じつつ毎日ドライブしてるが、やはり最大の問題点は
「屋根が閉まらないこと」
だ。
購入する前から薄々分かっていたし、ネットで検索すればすぐててくるのだが、コペンの屋根は、アクチュエーターが次第に力を失って、いくら懸命に唸っても、トランクに格納された屋根の部分が上がってくれなくなるのだ。
幸運にもその症状が出ていない個体を引き当てた人はラッキーだ。
私も買う時にはまちがいなく動いた。遅かったけれど。
でも、その後寒波が来たら、全くえ上がらなくなってしまった。

その後、日向ぼっこをさせてあげるとたまに動くこともあるが、まあ恒常的に動くことは期待できない。

第初のディーラーに問い合わせたら40万円オーバーかかるという。
むしろ冷静になってしまう金額だ🤣

幸い今は、手を添えてあげると屋根を閉めることが可能な「介護度2」ぐらいの状態なので、もうしばらくこの低空飛行をつづけることにする。

ちょっとした用事なら、オープンのまま駐車しても荷物をシートに置いて置かなければ大過ないだろうとの、目論見。
いずれ直すにしても、タイミングをみながらになりそうだ(笑)


コペンがやってきた(10)軽オープンであることの意味。

2025年02月04日 07時30分00秒 | 本を読む
最近(2024年後半〜2025年初頭)、軽オープンカーの歴史が変わろうとする記事が相次いでいる。

スズキのカプチーノとダイハツのコペンが新設計で蘇るというのだ。
素晴らしいことだ。
だが同時に残念なのは、いずれも軽オープンであることを止めて、普通車としてデビューになるのだとか。

1.3Lのライトウェイトオープン。
それってそのまんまNDロードスターのカテゴリーじゃん(笑)

ロードスターからようやく軽コペンに降りてきたばかりの自分にとっては、ちょっと梯子を外されたような気持ちになった。
いや、勝手な感想なんですけどね(笑)

そしてエンジンレイアウトはいずれもFR(あくまで予想記事です)。

ライトウェイトツーシーターオープンスポーツは、結局のところマツダのNA→現行NDロードスターに収斂していくということなのだろうか。
HONDAは独自路線を出してくるけど継続はしない(カプチーノもそうだったけど)。

まあ、もう軽オープンスポーツカーとかは終わったカテゴリーということなのだろう。

よし!
むしろ望むところである(笑)

小さくて、柔らかい丸めのフォルムを見に纏ったFF軽オープンはこれから唯一無二になってゆく。

ゆっくりこのコペンと年を取っていくことにしよう。
そういう時、デザインは重要になる。
機能的にはダイハツもスズキも、普通車であるマツダロードスターのフォーマットに寄せていくことになるとするなら、初代L880Kコペンはむしろここに残って走る意味がある。
それは機能ではなく、存在として、だ(大げさ😁)。

カテゴリーとしても他にない。

考えてみれば、スポーツカーという概念に「乗る」のは若者ではなく中高年だろう。

事故ったらひとたまりもない軽オープンではなく、それなりに快適で機能性や質感も高い普通車で相対的にライトウェイトオープンを味わう人が多いのはのはおそらく当たり前だ。

でも、オラはコペンに出会っちまった。だってかわいいもんな🥳

それはどこかちっちゃな旧車のイタリア車に入れ込んだりする感じにも他人の空似程度には似ているのかもしれない。

だってかわいいじゃないか(笑)




クルマのデザインに大きな意味がある-コペンがやってきた(9)

2025年02月03日 00時14分07秒 | 本を読む

L880K、つまり初代コペンのデザインがかわいい。
それが中古のコペンを買おうと思った動機だった。
今までそんなことを考えたことなんて一度もなかった。
基本、可愛いとか、別にって感じ。

ところが、
CX-8が4WD ディーゼルターボで、
用途が長距離高速クルーズ&車中泊&グループキャンプ
ということになると、その用途としてCX-8はほぼ理想的なチョイスには違いない。
だが、サッカー応援を始めてみると、スタジアムの駐車場の幅がとても狭くてツラいのである。
街乗りに軽があれば、と思ったとき、必然的に屋根の開く軽自動車にたどり着いた。
かつて二台持ちでNCロードスターも保持していたが、普通車2台はやはりキツい。
その点中古の軽なら出費もそれほどでもなく、維持費も安いと考えたわけだ。
中古でタマが豊富なのはコペンだろう、とネットを散策するようになったのが半年前。

そんな風に眺めているうちに、コペンのデザインが気に入ってしまった。
パールホワイトや赤、黄などの色がいいな、などと漠然と思っているうちに、昔ダイハツのディーラーにいって、乗っていたヴィッツを下取りに出して旧型コペンの新車を見積もりしてもらったことを思い出した。

そうやってだんだん盛り上がってきてみると、新型現行コペンにも旧型に似た丸目のセロというものがあると知った。
なかなかこれも悪くない。
しかし、改めて見比べるとやはり初代のL880Kコペンが可愛いのである。

そんなこんなしているうちに、どうしても初代コペンが欲しくなっていった。こんなことは今までにはなかったことだ。

クルマが可愛いとか、正直どうでも良い思っていた。
しかし、どうでも良くはなかったのですね。
ただ、中古のタマが多いとはいっても発売完了から最も新しくても12年物、古いと20年物である。
オークションで探してもらっても、100万以下ではなかなかいろいろ我慢しTがり手を加えたりする必要があるものが多かったり、安ければそのまま乗るのは躊躇われるようなやれたものになるという現実にも向き合わされていく。

そんなとき、新しくペイントしてサビの程度も良く、エンジンも調整済みの個体がネットで見つかった。色は黄色だという。

実は、初めてレンタルしてデートドライブ(死語ですが)したのが、二代目FRスターレット1.3Lで(KP61)、これが丸目で明るいイエローだった。
本当に軽やかに走って、運転品すく手に馴染む感じだったのを覚えている。

今調べてみると当時の車重がなんと720kg。排ガス規制への対応が一段落して、軽いボディに1.3Lのエンジンを積んで、キビキビ走るいいクルマになっていたらしい。当時はそんなことなど何も知らなかったが。

当時免許取り立てで彼女とドライブするために初めて借りたレンタカーが、軽快な黄色のスターレットで、最後に遊びで乗ろうとするのが黄色のコペンというのは、ちょっと自分としては「ふむふむ」と腑に落ちるストーリーだったりする。

結局、そういう動きが、そういう軽さが身に馴染むものだったということだろうか。

結局可愛い、というのは理屈抜きだ。
道が悪いとクルマが二つに分かれるのではないか、というほどガタピシいうのだが、それでも楽しいのだから我ながらあきれたものである。

それでもお高いクルマをなでさすっているのと比べれば、より少なく悪いとは言えるかもしれない。マニュアル車が運転できる程度のリタイア組には、最適の一台、といっていいかも?

BenzのA-CLASSやC-CLASSも乗ったけれど、間に「執事」がいるみたいで「かっとび」感に乏しい。SUBARUのFFベースのレガシー4WDも乗ったが、ロングツーリングにはいいけれど、これも5台目で大きくなりすぎて、キビキビ走る感じではなかった。
ロードスターもNC2.0リッターとちょっと大きめだったし。

結論として、コペンはキュートで軽くて唯一無二でした。

HONDAのS660とかは本気すぎて免許が何枚あっても間に合わなそうだし(苦笑)。
HONDAビートやスズキのカプチーノはタマがちょっと古くて、そこまで頑張れるか自信がないし。

軽オープンスポーツのCOPEN、お勧めです。


コペンのスポーツ性ーコペンがやってきた(8)

2025年02月02日 23時53分39秒 | 本を読む

もちろん、以前乗っていたロードスターは、ブレーキ、アクセル、ハンドルを流れるように扱いながらカーブを走り抜ける楽しみがあったといえばあった。
ただ、乗っていたのがNCのRHT VSのオートマだから、コンフォートな2.0リッターという感じもあって、本当にライトウェイトというよりは「本格的」なオープンクルーズカーといった感触だった。

それが、今回コペンのMTに乗ってカーブのある道を右に左にと走ってみると、以前NCオーナーだったときには、これでも十分ライトウェイトじゃね?
と思っていたのだが、気持ちが次第にああ、NAやNB乗りの人たちが
「NCはロードスターとはいえない面があるよ」
といっていたことの意味が分かってきたような気がする。
軽いって凄い。そう思った。
スポーツ性って、やっぱり軽いことなんだよね。
重量は830kg。
これでターボ付きのMTだから、基本的には本当に軽くカーブが曲がれる。
運転が別に上手じゃない自分でも、カーブが楽しいのだ。

でも、軽だから、道路の幅を一杯につかえる。
基本は前輪のグリップを頼りにしつつ駆動&ハンドル角をそれに乗っけて回頭していくわけだが、これが自分にとってはかなりノスタルジックでもあり、びっくりするほど洗練されている(20年前のクルマなのに<笑>。40年前のノンパワステFF初代ファミリアとの比較ですけど)。
旋回の絶対的スピードが早いわけじゃないのだろうと思うが、体感としては、本当にスムーズに曲がれるのである。今まで乗ってきたどんなクルマよりも気持ちよく「簡単に」曲がれるのだ。

当然、ハンドルを切り遅れれて後から急に切れば、膨らんだ上に後輪が外に振れる。それはただ下手なだけだろう(苦笑)。

ぶるぶるガタガタしながら段差も収まらないオンボロ感触満載なのだが、それなのに今まで乗ったどんなクルマよりも気持ちよく、楽しい。

FRが運転の基本だし、それで走ることを学ぶのが当然なのだろうけど、このままで、曲がっていくのが楽しいのです!

もちろんFFは前輪のグリップが全てみたいなところがあるから、無茶する人はどうぞ腕次第で。
私はのんびりと、気持ちよくワインディングが走れればそれで至福。

低速でもスポーツ。
分かっていたつもりだけれど、コペンはさらに200kgも軽いとなると、ロードスター(NC)とは違った「軽さ」に目覚めてしまった、というお話でした。


宮坂道夫『弱さの倫理学』お読む。

2025年02月01日 07時30分00秒 | 本を読む
どちらかと言えば学術的な論文。

もちろん本人はあとがきで、文献精査に頼らず、むしろ問題を中心に据えて論じた、と書いている。

それでもずっと読んでお付き合いするのは大変。
次のことだけ拾って終わりにしました。

「もっと視野を広げれば、特別に弱い人たちの利益を保護する責任を、誰が負うべきかという議論を根拠づけることができる。責任の範囲は、他人の状況や利益に対するコントロール、および他人の利益が危機にひんしている程度に比例するように、脆弱性の程度に応じて評価され、その責任は、弱者が弱者となった原因とは無関係に規定される。誰がその状況を引き起こしたかではなく、誰がその状況を改善する立場にあるかによる。日本風に言い換えれば、自己責任論は否定され、誰が悪いのかという犯人探しも不要である」

この結論が何の留保もなく適用できるわけではないが、ここで論じられたこの本の筋道をたどって得られた結論として、価値がある。

「人に忍びざるの心」(孟子)
を、内面的な徳に還元するかどうかではなくて、ね。