平成24年3月17日
山登りがコンセプトの私のブログも、寒さのせいか冬はスキーの方が多くなるようです。どちらも山を舞台にするという点では共通しておりますけれど。私のスキーは40年ほど前に北海道で勤務していた時が初体験でした。北海道の人は皆一様にレベルが高く、幾度も転倒する私の脇を小さな子供達が嘲笑うようにスイスイ滑って行くのです。その屈辱的体験が私をすっかりスキー嫌いにさせ、北海道滞在中二度とスキー場へ足を向けませんでした。スキーを再開したのは東京近郊に移り職場や山岳会の仲間達に誘われてからです。関東のスキー場は私と似たレベルの人が多く、見栄っ張りの私もさほど劣等感を覚えなかったのが続けてこれた理由でしょう。白銀の世界で雪煙を上げて仲間と共に滑るのは確かに爽快で楽しいものですが、一人で行った時等、リフトと滑降を繰返す行為がまるで「巣箱の車輪を夢中で回すハツカネズミ」のようで、空しさを覚えることもあります。それでもスキーを続けているのは、華麗な滑降を夢想しながらいつまでも上手くならない自分に「ああすれば・・・・こうすれば」と思う向上意欲があるからでしょう。それが無くなったら私のスキーが終る時だと思います。