4月24日(火) 天気=晴れ
08:15一の鳥居(登山口)→ 08:49不動の滝(水場)→ 09:30~33大杉広場→ 10:17御嶽山頂神社→10:19~11:38武甲山頂(展望台)→12:15大杉広場→ 12:43不動の滝→ 13:00一の鳥居(登山口)
秩父市街を見下ろす武甲山は、低山ながら埼玉県のシンポルとも言うべき名山です。長く埼玉に在住しながら妻はまだ登っていないので、その武甲山へ出掛けてみました。国道299号沿いの道の駅「あしがくぼ」で山仲間のI さんと合流、今日は我々夫婦と I さんの3人で登ります。
山麓から望む武甲山
I さんの車を道の駅に残し、私の車に3人乗り武甲山に向う。国道299号を左折し登山口へ向う山道は両側に石灰石採掘の工場が立ち並び、建物も道路も石灰の粉を浴びて白化粧しています。やがて鳥居のある一の鳥居登山口、石の鳥居の他は、20台ほどの駐車スペースと案内板があるだけ、案内板の前で写真を撮って出発する。鮎?の養殖池の脇を抜け、しばらくはコンクリート舗装の急坂を進む。左の沢沿いにボコボコになったスポーツタイプの乗用車が打ち捨てられていた。何処かの馬鹿が山道で自爆した残骸だろう。先頃、亀岡市で児童の列に突っ込み死傷事故を起したクソガキもいたが、こういうロクデナシ共を北朝鮮あたりが拉致してくれないものだろうか。こんなのは幾ら連れて行っても構わないから、代わりに横田めぐみさんを返してくれたら北朝鮮とは一挙に友好国になれるだろう。
コンクリート道が左に曲る所で登山道に入る。分岐には「14丁目」と書かれた石柱が建っている。この登山道は表参道と呼ばれる信仰の道で、I さんの話だと山頂は山頂は52丁目になるそうだ。各丁目ごとに石柱が建っているから良い目印になる。昨日の雨から打って変わり今日は汗ばむほどの陽気なので、全員上着を1枚脱いで登って行く。
表参道登山路
小さな滝(不動の滝)の水場では豊富な流水がある。喉を潤して先へ進む。良く手入れされた樹林帯の道をジグザグに登って行くと巨大な杉がある大杉広場に着く。ベンチが置かれ一休みしたくなる場所だ。巨木というのは黙してそこに存在するだけだが、圧するような威厳を醸し出しているような気がする。
不動の滝水場
大杉の広場
再び樹林の道をジグザグに登って行く。昔の人が築いた山道は実に上手く造られており、疲れを覚えず登る事ができる。通行止めになった分岐を過ぎると、樹林越しに石灰石の岩屑の白い山肌が見えてきた。大きく左に曲って行くと山頂広場に到着した。立派な御嶽神社の社殿が建立されており、お供えのお神酒が幾つか供えられている。その神社を抜けて一登りで武甲山(1304m)に到着した。
山頂は展望台になっており、前面は石灰石が採掘された後の断崖になっており、安全のため鉄柵で遮断されている。この採掘跡を自然破壊と非難するのは簡単だけど、ちっぽけな人間がよくここまで山を削ったもんだと巨大な採掘跡に圧倒される感もある。
山頂からの展望
山頂からは北面に素晴らしい展望を得る事ができ、眼下の秩父市街の建物がマッチ箱のように見える。有名な羊山公園の芝桜も此処からはピンク色の小さなシミにしか見えない。
山頂の一角にシートを広げてガソリンコンロに火をつける。このコンロは先日購入したばかりで今日は其のテストも兼ているのだ。おニューのコンロは快調に炎を上げ美味しい焼きソバが出来上がった。それを3人でいただく。これでグイッと泡立つものを飲めれば最高だな。とビールを持上げなかった事を少し悔やむ。
山頂でのランチタイム
平日なのに、山頂には次々と登山者が登って来る。埼玉の名峰は日本2百名山の一員でもあり、人気の山だと痛感、食事を終えると装備をまとめ山頂を後にする。
下山も往路を忠実に降る。快調に脚を運んでPM1時には登山口の一の鳥居に戻って来た。同時刻頃降りて来た老夫婦は隣に駐車していたトヨタノアの持ち主で、この車で全国アチコチ車中泊を重ね山を登っているという。羨ましいご身分だなあ。
車中の人になると、妻の希望で武甲山麓の長泉院と清雲寺のシダレ桜見物に立寄る。いずれも開花時期を過ぎて葉桜状態だったが、まだ花を咲かせて木々も数多くあり、中々見応えがあり来て良かった。その後、「道の駅あしがくぼ」に残しているIさんの車まで戻り、2台の車で帰路につく。
清雲寺の桜
正丸トンネルの手前の国道は何が原因か判らないが大渋滞になっており、急遽予定を変更しトンネル手前を右折して、山伏峠越えで名郷経由入間川沿いの道を戻る。途中、名栗湖下にある日帰り温泉「さわらびの湯」で山の汗を流し、I さんとはそこでお別れした。
今日は暖かい春の陽気の下、武甲山登山に桜見物と充実した一日を過ごした。出掛けないで家にいたらきっと後悔していただろう。最後に付き合ってくれたI さん、どうもありがとうございました。