平成24年4月28日
私の所持する登山用具の中で一番長く使っているのは、「ホエーブス725」というガソリンコンロで35年程になります。オーストリア製で90年代には生産中止となっています。これを購入した理由は、当時所属していた山岳会で「ホエーブス625」という共同装備品の大型コンロがあり、いつも使っていたので個人的にも欲しくなって、少し小型の「ホエーブス725」を手にいれたのです。ガソリンコンロは着火と繰返し使用が面倒という欠点はありましたが、火力が強く、寒さに弱いガスカセットコンロに比べると、特に冬は格段の火力の強さでした。雪山で一人テントに居る時、ゴッーと音をたてて燃える炎には随分勇気付けられたものです。しかし経年劣化の為か、今年に入って2度ほど原因不明の故障で使用不能になり、已む無く「MUKAストーブSOD371」という日本製ガソリンコンロを新たに購入しました。新しいコンロは軽くてコンパクトで火力も強く、とても気に入りましたが、古い「ホエーブス725」も愛着があり廃棄するのは忍びがたく思っておりましたけれど、妻がオブジェとして活用するそうなので、別れずに済みそうです。