Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

ヒカゲツツジの咲く山、甲州、坪山

2013年04月18日 | 山歩き

 甲州、坪山

平成25年4月17日(水)   天気=晴れ

 

07:40登山口駐車場 → 07:50坪山登山口→(東コース)08:55~59坪山→ 09:10西コース(メンバーと合流)→ 09:30~46坪山→ 10:22~55 1034mピーク→ 11:49登山道分岐→ 12:15羽置ノ里びりゅう館

 

 大菩薩と奥多摩の間の山域は地味な山々が多く、坪山はその中にあっても目立たない山です。ところが山の月刊誌「山と渓谷4月号」でその坪山が特集になっており、「小さいながらも急峻な山道とヒカゲツツジの大群落が咲き誇る。」と載っていた。

 「これは面白そうな山だな。」と思い、いつもの山仲間、Iさん夫妻やSさんを誘って我々夫婦の5人で出掛けてみました。中央道、上野原ICで降りて鶴川沿いの一般道を遡る事40分、下山予定地の「羽置の里びりゅう館」の駐車場にIさんの車を残置し、私の車でそこから1キロ程遡った鶴川沿いの駐車場に車を停める。

 支度を終えると出発する。小さな橋を渡り対岸を少し進むと登山口の標識があった。脇には小さいながらも清潔そうなトイレがあり、それを見た私は急に便意を催したので皆さんには先行してもらう。スッキリ用事を果たした後メンバーを追って登って行く。

 

 坪山登山口

 登山口の集落

 此処から坪山へは東コースと西コース二つの登山道がある。ヒカゲツツジの群落は西コースが圧倒的に多いので、むろん西コースを登る計画であった。早くメンバーに追いつこうと焦る私は、登ってすぐに左に分岐する薄い踏み跡を東コースと思い込み、間違いなく西コースを登っていると確信して脚を早める。

 ところが行けども行けどもメンバーに追いつかない。脚力が衰えているのかなあと不安にもなったが、登山道を観察すると直前に歩かれた形跡がない。「ハハーン彼等は誤って東コースに入ったのだな。」と推察し、試しに大声でコールしてみると、あらぬ方向から微かなコールが返ってきた。

 そのうちザックに収めた携帯が鳴ったので慌てて取り出したら切れてしまった。こちらからは圏外で通じない。仕方ないどうせ頂上で会えるだろうからその時、嫌味の一つでも言ってやらねばと思いつつ登って行く。

 しかし特集でも書いていたとおり急な道が続く。斜面を横切る道が多いので右脚が痛くなってくる。頂上が近づくにつれ、恐竜の背のような狭い岩尾根の道になってきた。しかし肝心のヒカゲツツジがあまり咲いていない。結局群落と呼べる程の花は見ないまま。登山口からちょうど1時間で坪山(1102m)に達した。

東コース岩尾根の道

 山頂には単独のオジサンがポツリと居た。「花が少ないですねー。」と声を掛けると「コッチの道はいっぱい咲いてたよ。」と別の道を指差した。そこで初めて気付いた。「俺の方が間違って東コースを登ったんだ。」と、Sさんに携帯を掛けると「いつまで経っても来ないからどうしたのかと思ったよ。」と言われてしまった。返す言葉が無い。

 ボーッと頂上に居ても仕方ないので西コースを降ってみる。しばらく降ってメンバーと再会した。妻が「下界じゃ頼りないけど山じゃもう少しマシだと思ってたのに。」と嫌味を言われた。笑って誤魔化すしかない。

 実際見ると確かに西コースの方がヒガゲツツジの花が多い。下の方がもっと咲いていたと言われるのは一寸悔しいが、

 西コースのヒカゲツツジ群落

 再び山頂に登り返し全員で記念の写真を撮る。周囲はヤブに囲まれ良い展望では無いが、鶴峠を挟んで相対する三頭山と奈良倉山等の山々が望まれる。狭い山頂は埃っぽいので、ランチタイムの場所を求めて先へ進む。

 坪山山頂で記念写真

 山頂から降りの道も痩せ尾根で滑り易く歩き辛い。だんだん生暖かい風が強まってきた。油断すると帽子が飛ばされそうだ。右下のガレ場を覗くと山桜の木々に清楚なうすピンク色の花々が咲き、美しい風景を描いていた。

 ガレ場に咲く山桜

 標高1034mピークの所でランチタイムとする。風が強いので私はガソリンコンロの使用を諦める。Sさんがガスコンロに火をつけスープをご馳走してくれた。野菜の具沢山スープは実に美味く、これにオカカかシャケのオニギリでもあれば最高の贅沢なんですが、

 1034mピークでランチタイム

 休憩を終えて再び歩き始める。小さなアップダウンを繰返す気持ちの良い尾根道が続く。道の右側はあまり手入れされてない植林帯で薄暗く陰気な雰囲気だが、左側は新緑の自然林で明るい爽やかな雰囲気、あまりにも対照的な眺めが逆に面白い。鶴川沿いの集落が意外な近さで左手の木々の合間から見え隠れしている。

後方から4~5名の元気の良い中年女性グループが我々に近づいて来た。道を譲ろうとしたら彼女らは追いつくと同時に休憩タイムで脚を停めた。

 更に幾つかの小さなピークを越えて進むと、尾根を直進する道と左へ降る道の分岐点が現れた。尾根道はロープで行く手を遮られて踏み跡も薄い。左へ曲がる明瞭な道は羽置の里びりゅう館へ至る道だ。

 我々も左に曲がりびりゅう館へと降って行く。下山の道は良く整備されとても歩き易い。又道沿いは個性的な巨木が点在し、印象的な眺めで楽しませてくれる。

 下山道の巨木

 分岐から30分も掛からず意外とアッケなくびりゅう館の建物に降り立った。

びりゅう館では地元のお土産品販売の他食堂も併設しており、山歩きでお腹がすいていたせいもあるけれど注文した蕎麦はコシがあって中々美味かった。

 羽置の里びりゅう館に到着

その後、車で鶴峠を越えて小菅村の「小菅の湯」へ向い、温泉にゆったり浸かって登山の汗と疲れを癒す。これぞ至福のひと時、あとは冷たいビールが飲めればパーフェクトなんだけど、この後ハンドル握んなきゃいけないんで我慢々々、今回も楽しい山行ができました。

コメント
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