江戸時代の学者、伊能忠敬は初めて正確な日本地図を作製した人だが、測量の際、自分の歩幅で距離を求めていたそうだ。随分イイ加減な方法と思われるが、極めて正確な数値であったという。
私も山歩きの役に立つのではと自分の歩幅を測った事がある。だけど随分昔の事で、その数値はすっかり忘れてしまった。先月伊能忠敬記念館を見学して触発された訳でも無いが、もう一度自分の歩幅を確認してみたくなった。
そこで近所の運動公園へ出掛けた。此処には100m毎標示されたジョギングコースがある。まず100mを何歩で歩けるか、そして何秒掛かるかを試してみた。
何回か試した結果は、100m=123歩&60秒という数値になった。という事は、1歩=0.813m、&1秒=1.667mこれが私の歩測数値になる。歩測数値が判れば簡単に距離が測れます。
さっそく私のマンションから最寄駅まで歩測してみた。歩数は311歩、秒数は151秒、これで距離を求めると311歩×0.813m=253m。又151秒×1.667m=252mになった。つまり我がマンションから駅まで252~253mの距離があると判明した。このように自分の歩測数値を知っていると便利ですよ。
「そんなカッタルイ事やんなくても、ヤフーやグーグル地図のルート探索を使えば一発で判っちゃうよ。」・・・・仰るとおりだが、そうやって何でもかんでも文明の利器に頼るから、現代人の五感はドンドン退化していくのです。