5月9日(金)
今年のゴールデンウィークは山岳遭難の報道が目立った。特に槍穂高岳周辺での事故が多かった。里は春爛漫でも5月の北アルプスは完全な雪山、夏山と違い登るにはそれなりの技術・体力・装備が必要だ。
我々夫婦が4年前の5月に穂高岳へ行った時も雪の状態が悪く、岐阜県警山岳救助隊が奥穂高岳コースの難所、白出コルのハシゴ場手前で、登山者の未熟度・装備をチェックして不備な者は追い返されていた。中には強引に突破する者もいたが、案の定ハシゴ場上の急なアイスバーンで身動きが取れなくなっていた。
その時我々夫婦は奥穂高を諦め涸沢岳に転進したが、奥穂へ行かなくて本当に良かったと思う。登山者の困難な山に挑戦したいという気持ちはよく判るが、でもそれは安全登山とは相容れない。事故を未然に防ぐには己の限界を知り、その一線を絶対越えない心構えが必要だと思う。
好きな登山の事とてツイツイ熱く語ってしまったが、ところで明日から三百名山稼ぎで九州へ出掛けます。登る山は9座、こちらは雪山じゃないから凍死や滑落の心配は無いけれど、道迷いと私の腰痛が悪化せぬか気懸りだ。余裕があったらガラ携にて簡略ブログを送信し、後日詳細を更新します。
奥穂高岳コースの難所、白出コルのハシゴ場(H22・5・4)