Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

国見岳登山

2014年05月14日 | 山歩き

5月14日(水)         天気=曇り後雨

 

 07:54新椎葉越駐車場→ 08:19ぼんさん越→ 08:461617mピーク→ 09:07~15烏帽子岳分岐→ 09:31展望岩→ 09:51~55五勇岳分岐→ 10:27小国見岳分岐~ 10:44~53国見岳~ 11:09小国見岳分岐~ 11:41五勇岳分岐→ 12:03展望岩→ 12:16烏帽子岳分岐→ 13:06ぼんさん越→ 13:20新椎葉越駐車場

 

 熊本と宮崎の県境に聳える国見岳は奥深い山だ。10年前にも訪れた事があり、その時は登山口に通ずる林道が通行止めだった為登る事が出来なかったから、今回はどうしても登りたい。

 観光するという妻と早朝に別れ、嫌になる程狭くてクネクネ曲った国道445号を経由して登山口のある五木村、五家荘に着いた。ところが今回予定した五勇谷橋コースの登山口へ通ずる林道が又しても崩壊の為通行禁止になっている。

 となれば新椎葉越の峠から登るしかない。この道はコースタイムが8時間10分と長いのから、出来れば選択したくなかったのだが仕方ない。細々と山腹を登る五家荘林道を伝って新椎葉越えの峠に着いた。ここは駐車場とトイレもあり明るい雰囲気の場所だ。この先はもう宮崎県椎葉村になる。

 「お昼前から雨」という天気予報だったので快速で歩こうと思い、荷物は最小限にして8時前出発する。20分余歩くと「ぼんさん越え」と書かれた標識があった。昔の峠道は此処を越えていたようである。

 小さな岩峰から来た道を振り返る。

 樹林の道は幾度もアップダウンを繰返し徐々に標高を上げて行く。岩稜の小さなピークで初めて展望が得られた。前方に見える緩やかなピークが烏帽子岳かと思ったが、それは前衛の1617mピークで烏帽子岳(1697m)はその先にあった。

 烏帽子岳分岐

 山頂は登山道から少し離れており、先を急ぎたい私は山頂をパスする。この辺りからシャクナゲの群落が俄然増えてきた。鑑賞したところだが何時雨が降ってもおかしくない天気なので、気持ちにそんな余裕がない。

 石楠花の群落

 烏帽子岳から五勇山の中間地点に「展望岩」と書かれた岩峰(1654m)があったが、それ程の展望は無かったが、シャクナゲはここらが一番多かった。烏帽子岳から約40分で着いた五勇山も山頂は登山道から外れており、このピークもパスする。

 五勇山分岐

 この先も樹林帯に続く道は長く国見岳はまだ遠い。静かな道に時折鹿の姿を見掛る。小国見岳の東側を巻いて進むと、前方にやっと目指す国見岳の山頂が見えた。毒草で鹿が食べないコバイケ草の葉ばかりが目立つ急坂を登って念願の国見岳(1739m)に着いた。

 国見岳へ続く登山道

 国見岳山頂前の急坂

 山頂に着くのを待ってたかのように雨が降り始めた。帰路も長いのでノンビリとはしていられない。記念の写真を撮り、簡単に食事を済ますと急かれるように山頂を後にする。時間が経つにつれ雨足が強まって時折土砂降りになる。

 国見岳山頂

 山頂から北の山々

 持っていた傘は壊れ、雨具の中の身体も登山靴の中も水浸し状態で座る事さへ出来ない。不慣れな山中で誰にも会わず過酷な天候の中歩き続けるのは辛いものがある。忍の一字で黙々と脚を運ぶ。

 雨の中シャクナゲの群落

 五勇山を越え烏帽子岳を越え、ぼんさん越に着いて「アァやっと戻れた。」と安堵した。新椎葉越の駐車場に着くと素早く衣服を着替え、車で林道を降って行く。雨脚が強いので道路の損壊も心配なのだ。

 五家荘の集落まで降ってやっと一安心する。ずぶ濡れの山行となった今日の国見岳登山はけっこう厳しかった。でも念願の山だったから登頂できたのは本当に嬉しい。

コメント
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