Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

箱根、明星ヶ岳登山

2017年02月10日 | 山歩き

2月8日(水)   天気=晴れ

 

09:45強羅駅→ 10:22明星ヶ岳登山口→ 11:08大文字焼き→ 11:22明神ヶ岳分岐→ 11:24~51明星ヶ岳→ 12:41~51林道出合→ 13:01登山道入口→ 13:15~22塔ノ峰→ 13:46阿弥陀寺→ 14:00阿弥陀寺入口→14:10箱根湯元駅(カッパ天国温泉)

 

 今朝は奮発して小田急特急ロマンスカーに乗り、快適な鉄道の旅で箱根へ向かった。箱根湯本駅から箱根登山鉄道の古めかしい電車に乗って終点の強羅駅に着いた。

 途中で車掌さんから「本日大涌谷の火山ガス濃度が高い為に、箱根ロープウェーは運行停止となりましたのでご了承ください。」とアナウンスがあった。まだ箱根火山の噴火騒動は収束していないようだ。

 箱根登山鉄道、強羅駅前

 強羅駅から歩き始め、早川沿いの国道138号まで標高差100m程降って行く。せっかく電車で稼いだ高度を下げるのは何だか損した気分だ。早川に架かる宮城野橋を渡り標識に従って別荘街の道を通り抜け、明星ヶ岳へと登って行く。

 国道138号宮城野橋付近

 宮城野橋から20分程で登山道入口の標識に着いた。ここから明星ヶ岳へ向かって登山道が始まる。けっこう急登だが良く整備されて歩き易い道だ。登っているうちに、20年程前の1月に山岳会の仲間達とこの道を駆け降った事を想い出した。あの頃元気だった会長のHさんや百名山登頂間近だった健脚のS子さんもこの世にはもういない。時の移ろいのはかなさに切ない思いが募る。

 明星ケ岳登山道入口

 明星ケ岳への登山道

 展望の無い登山道を40分程登ると、大文字のかがり火を燃やす草原に着いた。初めて視界が開けて、乙女峠の彼方に純白の富士山が浮かんで見えた。そこから少しの登りで明神ヶ岳から明星ヶ岳へ続く尾根道に到達した。右折して車が走れそうな程幅広の道を僅かに進むと明星ヶ岳(924m)だった。平坦な尾根の一角でちっとも山頂らしくない。一番高い地点に「御嶽大神」と書かれた石碑が建っていた。

 大文字焼き場から富士山

 大文字焼き場から箱根最高峰、神山方面

明神ケ岳分岐

 周囲を笹で覆われ全く展望は無いものの、草原が日差しを浴びて暖かかったので山頂でランチタイムとする。30分程滞在し山頂を後にする。どこまでも緩やかな尾根道を徐々に降って行く。道の両側は何処まで行っても笹薮の壁で展望は殆ど得られない。一瞬硫黄臭さを感じたが、大涌谷の火山ガスがここまで流れて来ているのであろうか。

 明星ケ岳山頂

 両側が笹薮の登山道

 地図上の768mピークで直角に右折し、グングン降って行くと、舗装された林道に降立った。国道並みに立派な林道を10分程進むと、塔ノ道へ登る登山道が右に分岐していた。その緩やかな道を15分程登って塔ノ峰(566m)に着いた。山頂の少し手前で視界が開き、眼下に小田原市街地や相模灘、遠くには丹沢山地が眺められた。

 林道合流地点

 立派な林道を進む。

 塔ノ峰への登山道入口

 塔ノ峰手前から遠く丹沢山地

 塔ノ峰山頂

 塔ノ峰から箱根湯元に向かって降って行く。登山道沿いに同一種の樹木が広範囲に繁っている。植物好きな妻に問うとアオキという樹木らしい。何度かジグザグに降って行き、ガレ場直下を抜け竹林を通過すると阿弥陀寺というお寺に着いた。境内には紅白の梅の花が咲いていた。お寺の参拝道を直線的に降り山門を潜るとその下は塔之沢温泉街だった。

アオキが茂る下山の道

 阿弥陀寺境内

 阿弥陀寺の山門

 箱根登山鉄道沿いにしばらく歩き、PM2時過ぎにゴールの箱根湯本駅に到着した。駅の真上に在る温泉「かっぱ天国」で山の汗を流したが、この温泉、半露天風呂なので浴室や脱衣室が外気に晒されて、今の時期はかなり寒い。でも源泉掛け流しのお湯は程良い熱さで心地よく野趣満点のお風呂だった。

箱根湯本に咲く寒桜

 箱根湯本温泉街

 帰りの電車も小田急特急ロマンスカーにした。先頭車両だったので眺めも良くビールを飲みつつほろ酔い眼で車窓の景色を眺めていると、今日がとても良き日に思えて満ち足りた気分になれた。

コメント
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